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眼瞼下垂の手術の失敗例|後悔しないためのポイントと万が一の保証

この記事を書いた人

柴田 健了(しばた たけのり)

京都大学医学部卒。日本形成外科学会専門医。長年の治療実績、論文の成果が認められた医師のみが認定される日本形成外科学会専門医の資格を持つ。20年以上形成外科・美容外科の専門医として従事し、大手美容外科を経て、フェアクリニック川口院/東京院を開設。クリニックのコンセプト「フェア(正しい・明瞭)」を掲げ、良質な技術を提供。▶公式サイトURL:https://fairclinic.jp/about/

眼瞼下垂とはまぶたの皮膚が下がり目が開けづらい状態のことを指します。眼瞼下垂のほとんどは手術で改善が期待できますが、残念ながら全ての手術がうまくいくわけではありません。

この記事では、眼瞼下垂の手術を検討している方へ向けて、失敗を回避し手術後に後悔が残らないようにするためのポイントや注意点を解説します。

 

目次

眼瞼下垂手術に失敗する確率は0じゃない!正しい知識をつけよう

眼瞼下垂になる原因は人によってさまざまで、それによって眼瞼下垂の手術内容は大きく変わります。自分の眼瞼下垂がどのような原因で引き起こされているのか、正確に判断していきましょう。

 

そもそも眼瞼下垂とは?どんな症状があるの?

眼瞼下垂の方の中には、まぶたのたるみが原因のケースも多く見受けられますが、目の上のまぶたを開ける筋肉の弱さが根本的な原因である場合もあります。まぶたを開ける際の筋力が弱いと、目が十分に開かなかったり、目が開きづらいため眠そうな印象に見えたりしてしまいます。

実際にフェアクリニックでも、眉下リフトでたるみ除去を検討していたら実は眼瞼下垂だったという事例が確認されています。YouTube動画で症例をご紹介していますので、気になる方はぜひ参考にご覧ください。

 

原因は先天性or後天性に分かれる

眼瞼下垂の原因は、先天性と後天性の2つに分かれます。先天性の眼瞼下垂は、生まれつき目を開ける際に使われる「眼瞼挙筋」と呼ばれる筋肉の発達が弱いことが原因になります。

一方で後天性の眼瞼下垂は加齢・コンタクトの長期間の使用・妊娠などが主に原因として挙げられます。眼瞼挙筋の付着部分が弱まり筋肉がうまく使えないため、目が開けづらい状態になってしまいます。

 

主にこんな治療法で改善されます

眼瞼下垂手術は、先天性や視野障害の場合は健康保険が適用されるケースも少なくありません。その場合、保険診療と自由診療とでは手術方法が異なるため注意が必要です。保険診療では、眼科や形成外科医が「挙筋前転術」を行うケースが多く見られます。

自由診療の際は美容外科医が手術を行いますが、自由診療での眼瞼下垂手術では視野障害の改善のほか審美性も重要視していることが特徴です。

保険診療と自由診療の費用差について気になる方は、こちらの記事も併せてお読みください。

眼瞼下垂の手術費用は?保険適用と自由診療は治療目的が違う

 

実際に起こり得る!眼瞼下垂手術の失敗例

眼瞼下垂の手術は、顔立ちを印象づける目というパーツの手術です。デザイン性も伴うことから、難易度が高い手術のひとつとされています。起こりうる失敗に備えるため、ここでは実際に眼瞼下垂手術の失敗例をチェックしていきましょう。

 

失敗例①目が開きづらくなった

眼瞼下垂治療を行ったはずなのに、かえって目が開きづらくなるケースもあります。これは、もともとまぶたの皮膚に脂肪やたるみがあったにもかかわらず除去しなかったために目元にまぶたが覆いかぶさっていることが原因と考えられます。

また、眼瞼下垂の手術によってつくられた傷跡がひきつってまぶたの開閉がしにくくなっているケースも。傷跡が落ち着くのを待ってから修正手術を検討する必要があります。

 

失敗例②まぶたが上がりすぎて閉じづらい

眼瞼下垂治療を行ってしばらくすると、まぶたが上がりすぎているのを感じる方も多いようです。まぶたが閉じにくくなるため、結果としてドライアイになってしまう可能性も。夜に少し目が開いている状態で寝る方も多く、中には手術前に比べて目やにが増えてしまう方もいます。

 

失敗例③二重ラインが複数できた

もともと二重だった方が眼瞼下垂の手術を受けると、二重ラインのバランスが崩れてしまい、二重のラインが三重や四重になってしまうことがあります。まぶたの皮膚や脂肪の厚みを考慮せずに手術を行うことで、まぶたが不自然に上がり二重ラインが予期せぬ形になってしまう症例です。

このように、眼瞼下垂の症状緩和を重視しすぎると、見た目が不自然になってしまいます。

 

失敗例④まぶたの開き・幅に左右差がある

眼瞼下垂の治療手術を受けると、まぶたの開き具合や幅に左右差があると感じる場合があります。しかし実は、左右差があっても手術後の経過とともに半年ほどかけて自然と調整されていく仕組みになっています。

半年を過ぎても左右差が明らかで目立つような場合は、修正手術を検討し担当医師に相談しましょう。

 

失敗例⑤思うような変化がなかった

眼瞼下垂治療で思ったような効果が出ず、修正治療が必要になってしまうケースがあります。眼瞼下垂治療は、どのような原因によって眼瞼下垂の症状が引き起こされているのかを確認することが重要です。思った原因が的外れのまま治療を施しても根本的な原因は解決されたことにならないため、全く効果が表れないという結果になってしまうでしょう。

また症状緩和を重視しすぎるあまり、眼瞼下垂の症状は緩和されても二重の仕組みがつくられず、一重のままになってしまうケースも。カウンセリング時にしっかりと自分のイメージを伝えることが重要です。

 

失敗例⑥びっくり目になった

眼瞼下垂治療を行うと、これまでよりも白目部分が多く露出することになるため、びっくりした顔になってしまったと気になる方も多いようです。しかし、目の開き具合や左右差は半年ほどで自然と調整されるためいったんは観察しておきましょう。

半年たっても改善が見られない場合は、修正治療を検討してクリニックへ相談するのをおすすめします。

 

失敗例⑦後遺症・合併症が起きた

眼瞼下垂治療を行うと、まれに後遺症や合併症を引き起こしてしまうケースがあります。リスクが考えられる後遺症・合併症は以下の通りです。

  • 稗粒腫(はいりゅうしゅ)…治療の際の傷跡に表れる白くて小さな硬い斑点のことです。ほとんどの場合は時間の経過とともに改善し、痛みもかゆみもなく自然に治ります。
  • 霰粒腫(さんりゅうしゅ)…まぶたの内側にある脂線が腫れ、開口部が塞がることでできる硬いしこりのことです。時間が経過しても改善が見られない場合は切開して除去します。
  • 眼瞼けいれん…手術後にまぶたのけいれんが頻発するケースがあります。症状が悪化してしまうと、目がしょぼしょぼしたりまぶたが重く眩しさを感じたりするようになります。改善にはボトックスで使用されているボツリヌス毒素注射が有効です。

 

失敗例⑧視力が低下した

眼瞼下垂治療における手術で、視力を失うリスクはほとんどゼロに近いといわれています。しかし目元の治療になるため、視力の低下には要注意です。原因は、まぶたを引き上げすぎていることでまぶたを閉じにくくなるためだといわれています。

目が閉じにくい状況だと角膜が傷ついてしまったり、乾燥によって炎症が引き起こされてしまったりし、その結果、視力の低下につながることも考えられます。

 

失敗例⑨半年経過しても腫れが治らない

眼瞼下垂の手術を行うと、手術後の翌日は大きく腫れてしまう方がほとんどです。2週間ほど経つと腫れや痛みは落ち着いてきますが、まれに半年経過しても腫れが残るケースがあります。腫れがひどくなってしまうのは、手術中の出血量に関係があるといわれています。

麻酔の工夫や切開範囲をなるべく少なくするなどの腫れ対策を講じているクリニックもあります。安心して眼瞼下垂治療を受けるためにも、クリニック選びの参考にしてみてください。

 

失敗例⑩三角目・三角眼になった

眼瞼下垂治療の手術を受けると、三角目・三角眼になってしまう方もいます。まぶたの筋肉を糸で縫い留める強さがバランスを崩すことで、一部分だけまぶたが吊り上がってしまい起こる症状です。

眼瞼下垂の治療において、三角目・三角眼になるリスクはまれではありますが、誰しも起こりうると認識しておきましょう。修正治療も視野に入れ、十分にカウンセリングしてもらうことをおすすめします。

 

後悔しないために|!眼瞼下垂手術を受ける際のポイント

ここでは、眼瞼下垂の手術を受けるにあたって注意しておきたいポイントを5つまとめました。眼瞼下垂手術を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

 

Point①ダウンタイムや副作用について理解する

ダウンタイムや副作用についてあまりよく理解していないまま眼瞼下垂手術を受けてしまうと、いざダウンタイムを迎えた際に腫れや副作用に驚いてしまうでしょう。事前のカウンセリングで副作用の説明があるため、自分の中できちんと納得してから手術を受けることが大切です。

眼瞼下垂手術のダウンタイムでは、腫れや痛みがおよそ1週間程度続くといわれています。手術後の痛みや腫れは誰にでも起こりうるため、手術後の日常生活へ影響が出ることも考慮する必要があります。

 

Point②クリニック選びを慎重に行う

希望通りの眼瞼下垂治療を目指すためには、クリニック選びが何よりも重要です。ここでは、信頼できるクリニックの見分け方をまとめました。クリニック選びの際はぜひ参考にしてください。

  • 症状緩和だけでなく二重ラインの幅やバランスにもこだわり、手術前に患者さまとイメージや仕上がりの確認に十分時間を取っている
  • 腫れ・内出血などダウンタイム期間に起こる副作用がなるべく少なく済むように考慮し、最低限の治療部位で済むように手術を行う
  • 痛みの対策を行っている
  • 治療内容の説明や、ダウンタイム・副作用についてカウンセラーではなく担当医師が説明する
  • 手術後、傷の経過や仕上がりに不安が出てきた場合に対して、アフターケア制度を用意している

 

Point③確かな技術を持つ医師に依頼する

美容整形を行うクリニック選びの基準として「日本形成外科学会の専門医が在籍しているか」で選ぶ方が増えています。なぜかというと、日本形成外科学会の専門医は認められるまで症例数の記録を提出し、審査基準の高いテストをパスする必要があるため、取得の難易度が高いといわれているためです。

専門医の認定を受けてもその後5年ごとの更新があり、勤務実態の証明や診療実績の提出、100もの症例を提出するなど、多くの条件をクリアする必要があります。日本形成外科学会の専門医は、美容・形成外科業界の最前線で活躍している証明になるため、美容クリニックを選ぶ1つの判断基準にすると良いでしょう。

 

Point④仕上がりイメージをきちんと共有する

眼瞼下垂手術を受ける際は、どのような仕上がりを目標に治療していくのかしっかりと担当医師に相談し、双方の認識を合わせることが重要です。

例えば、審美性を重視して治療したい患者さまの意見と、症状の緩和を最優先して治療したい医師との意見が食い違ってしまうのはよくあるケースです。

イメージを十分に擦り合わせられるよう、カウンセリングはしっかりと行いましょう。

 

Point⑤手術後の生活に気をつける

眼瞼下垂手術を受けた後は、安静を意識した生活を送るよう心がけましょう。目には触れず刺激を与えないようにすることが特に重要です。

手術後およそ1週間は腫れや痛みが続きます。保冷剤で冷やすことを心がけ、寝るときは枕の位置を高くすると腫れが引きやすくなるのでおすすめです。激しい運動や飲酒も、内出血や腫れの原因となるため控えましょう。

しばらくはシャワーのみで済ませ、顔を強くこすらないように意識してください。また、コンタクトレンズの装着もまぶたに刺激を与えてしまうため使用はおすすめできません。1カ月ほど使用を控えるようにしましょう。

 

当院の眼瞼下垂の手術は2種類|万が一の保証も用意

フェアクリニックの眼瞼下垂手術では2種類の方法を用意しています。どちらが自分の症状に適しているか、それぞれの特徴をチェックしていきましょう。

 

①切らずに改善する「眼瞼下垂ワンデー埋没法」

まぶたを開閉する際に使う筋肉の緩みで引き起こる眼瞼下垂に対して、筋肉部分に極細の糸を通し縫い留めるのが「眼瞼下垂ワンデー埋没法」です。切開をしなくても、眼瞼下垂の症状が緩和される効果が期待できます。さらに、挙筋を直接2カ所縫い留めるため、1点留めの埋没法よりも安定感があり、希望の二重ラインがつくりやすいことも特徴です。

目を閉じるとしばらくは二重のライン上に縫い留めた糸が点状に見えますが、時間の経過で徐々に皮膚へ埋もれていくため治療痕が目立つケースはほとんどありません。

さらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

切らない眼瞼下垂がおすすめな人は?知っておきたい治療内容と術後

 

②症状が重度な方は「眼瞼下垂切開法」

眼瞼下垂の症状を緩和するために上まぶたの二重ライン上を切開し、筋肉をまつげの生え際部分の皮膚へ固定するのが「眼瞼下垂切開法」です。

ほとんどの方は「眼瞼下垂ワンデー埋没法」で症状の緩和が期待できますが、より眼瞼下垂の症状が強い方は切開法が適しているケースもあります。上まぶたのたるみが強い方やまぶたの脂肪が厚い方は同時に改善する効果が期待できるためおすすめです。

切開を伴う治療のため、1週間後に抜糸で来院する必要があります。手術後の腫れや痛みは2週間ほどで落ち着き、最終的には2~3カ月かけて徐々に仕上がっていきます。

 

【症例写真】画像で手術前・後を比較

施術名 眼瞼下垂ワンデー埋没法
施術方法 極細の糸によって挙筋を縫い縮めることで、目が開きやすくなる方法です。
費用 両目198,000円(税込)
治療時間 両目:20~30分
リスク 目薬の麻酔と、極細の針で行う局所麻酔を併用して治療を行うため、治療中の痛みはほぼありません。
一時的に希望の二重のラインよりも広くなりますが、4~5日から7日で落ち着き、仕上がっていきます。
糸を通す際に小さな内出血の青さが出ることがありますが、周囲にバレることはありません。
治療部位以外のメイク、洗顔、シャワーは当日から、治療部位は術後4日目から可能です。

まぶたを開く際に使う「挙筋」が緩むことで目が開けづらくなり、まぶたが重く眠そうな印象になっているケースです。挙筋の緩みが原因のため、緩んでいる箇所を極細の糸で縫い留めて目を開けやすくしています。

目が開きやすくなったため、黒目の露出部分が増え明るく華やかな印象になりました。また、二重ラインが均等になったため目元全体のバランスも美しく見えます。

 

【保証】他院の修正治療&無料の再治療を行います

フェアクリニックの眼瞼下垂治療は、埋没法なら何度でも再治療保証の対象となります。手術後に治療の経過が思わしくない場合があっても、気軽に相談できるのが特徴です。

またフェアクリニックでは、他院の修正治療も行っています。日本形成外科学会の専門医である柴田院長は修正治療を得意としているため、修正でお悩みの方はまずはカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。他院で治療を行った際の糸を除去した方がいいという判断になれば、糸の除去を無料で承ります。

 

まとめ:眼瞼下垂の手術が不安…まずは気軽にご相談ください

眼瞼下垂の手術は、その方の症状や原因に合った方法で治療することが重要です。また、眼瞼下垂は保険診療が適用されるケースも少なくありません。その場合は、見た目の美しさよりも症状の治療が優先されることもあります。

フェアクリニックでは、見た目にもこだわる眼瞼下垂治療を目指して、最適なアプローチを提案しています。眼瞼下垂治療でお悩みの方は、経験豊富なドクターに相談してみませんか?カウンセリングだけでもかまいませんので、ぜひお気軽にお越しください。

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