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ヒアルロン酸注入によるほうれい線治療|デメリットを知り後悔を防ごう

この記事を書いた人

柴田 健了(しばた たけのり)

京都大学医学部卒。日本形成外科学会専門医。長年の治療実績、論文の成果が認められた医師のみが認定される日本形成外科学会専門医の資格を持つ。20年以上形成外科・美容外科の専門医として従事し、大手美容外科を経て、フェアクリニック川口院/東京院を開設。クリニックのコンセプト「フェア(正しい・明瞭)」を掲げ、良質な技術を提供。▶公式サイトURL:https://fairclinic.jp/about/

ほうれい線が気になっていてヒアルロン酸での治療を検討している場合、事前にデメリットを知っておかないと、施術後に後悔してしまうかもしれません。

そこで、ヒアルロン酸注入によるほうれい線治療のデメリットや、そのデメリットを払拭するポイントについてまとめました。

ほうれい線治療のヒアルロン酸注入で後悔したくない方は、ぜひ参考にしてください。

 

デメリットを知る前に|ヒアルロン酸注入によるほうれい線治療とは

ほうれい線を目立たなくする治療に、ヒアルロン酸を注入する施術があります。

ヒアルロン酸注入のデメリットを紹介する前に、ほうれい線が目立ってしまう原因と、ヒアルロン酸注入の効果について解説していきます。

 

ほうれい線が目立つ原因とは?

ほうれい線が目立つ原因は、主に以下の4つです。

  • 靭帯がたるむ
  • コラーゲンが減少する
  • 骨密度の低下
  • 頬に厚みがある

加齢によって頬が下垂すると、ほうれい線が目立ちやすくなってしまいます。また頬に厚みがあると、年齢が若くてもほうれい線が気になる場合があります。

詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
ほうれい線を消す方法とは?4つのセルフケアの注意点・整形の症例も

 

ほうれい線にヒアルロン酸を注入することによる効果は?

ほうれい線にヒアルロン酸を注入すると、注入部分の真皮が内側からボリュームアップし、皮膚にハリが出ます。ハリが出ることで、ほうれい線のしわ部分が埋まり、目立ちにくくなるのが特徴です。

またヒアルロン酸によってほうれい線のしわ部分が埋まると、ファンデーションがたまりにくくなり、化粧ノリも良くなります。

詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
ヒアルロン酸注射の効果|効果の継続期間は?打ち続けるとどうなる?

 

ヒアルロン酸注入によるほうれい線治療のデメリット

ここでは、ヒアルロン酸をほうれい線に注入するデメリットを3つ解説していきます。

 

デメリット①血管塞栓のリスクがある

ヒアルロン酸を注入する際に適切な箇所に施術を行わないと、血管塞栓(けっかんそくせん)を起こしてしまうリスクがあります。

ヒアルロン酸による血管塞栓とは、血管内に誤ってヒアルロン酸を注入し、血管をふさいでしまうことです。血管がふさがると、皮膚が壊死してしまう危険性もあります。

血管塞栓の兆候が見られた場合、ヒアルロン酸溶解注射で対応可能ですが、適切な注入箇所を理解していれば未然に防げます。そのため、ヒアルロン酸注入の経験豊富な医師を選びましょう。

 

デメリット②不自然な見た目になる可能性がある

ヒアルロン酸を注入することで顔が下膨れになってしまったり、ほうれい線がさらに目立ってしまったりと、不自然な見た目になる可能性があります。

ほうれい線の部分にヒアルロン酸を注入しても、ほうれい線が目立つ原因である頬の下垂は改善しません。そのため、顔が下膨れたような印象になり、不自然に感じてしまうことも。

また、ヒアルロン酸を注入した部分に凹凸ができ、ほうれい線がさらに目立つことで、不自然な見た目になってしまうこともあります。

 

デメリット③効果が一時的で継続的な施術が必要

ヒアルロン酸は一時的な効果は見込めますが、時間の経過とともに体内に吸収されてしまうため、継続的に注入する必要があります。

ヒアルロン酸を注入した直後は、ほうれい線が目立ちにくくなるため効果を感じやすい傾向がありますが、持続期間は1カ月から1年程度です。そのため、効果を維持させるためには、ヒアルロン酸注入を定期的に行うことが大切です。

 

ヒアルロン酸注入によるほうれい線治療のメリット

ほうれい線にヒアルロン酸を注入するメリットを3つ紹介します。

 

メリット①ダウンタイムが短期間で済む

ヒアルロン酸注入によるほうれい線治療は、切開しないためダウンタイムがほとんどなく、短期間で済みます。

ヒアルロン酸を注射で注入する施術のため、腫れや内出血のリスクも少なく傷跡が小さいのも特徴です。そのため、施術後すぐ日常生活に戻れます。

 

メリット②すぐに効果を実感できる

ヒアルロン酸での治療は、すぐに効果を実感したい方に向いている治療方法です。

ヒアルロン酸でのほうれい線の治療は他の施術と違い、注入した直後からすぐに効果を実感しやすい傾向があります。ヒアルロン酸の注入によって皮膚がボリュームアップし、すぐにほうれい線が目立ちにくくなるためです。

 

メリット③ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分である

ヒアルロン酸はもともと人間の体内に存在する成分のため、アレルギーを起こしにくく、安全性が高いといわれています。

注入した成分によって注入後にアレルギーや拒絶反応を起こしてしまうと、皮膚が壊死するなどの危険性があります。そのため、注入系の治療を受ける際は、安全性の高い成分を選ぶことが大切です。

 

ヒアルロン酸注入によるほうれい線治療を成功させるためのポイント

メリット・デメリットだけでなく、治療を成功させるためのポイントもおさえておきましょう。ここでは、ヒアルロン酸注入によるほうれい線治療を成功させるためのポイントを3つ紹介します。

 

他のほうれい線治療法と比較し、納得してから施術を受ける

ヒアルロン酸以外のほうれい線の治療方法で代表的なものには、以下の2つがあります。

  • 糸リフト
  • フェイスリフト

それぞれの特徴を、詳しく解説していきます。

 

糸リフト|糸を皮膚の中に挿入してたるみを引き上げる

糸リフトは、吸収性の糸を皮膚の中に入れて引き上げるだけで、切開をせずにリフトアップ効果が期待できる治療法です。

施術直後からリフトアップ効果を実感しやすく、皮膚の引き締め効果やコラーゲンの生成作用も期待できます。そのため、ほうれい線を目立たなくするだけでなく、肌の弾力を取り戻したいなど、皮膚への効果も欲しい方におすすめの施術です。

詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
糸リフトとはどんな仕組みなの?効果や他の美容整形との違いを紹介

 

フェイスリフト|たるんだ皮膚を切除してリフトアップ

フェイスリフトは、こめかみや耳の周囲などを切開し、皮膚の切除とSMAS(スマス)筋膜を引き上げることで、しわやたるみを解消させる治療法です。

フェイスリフトは切開を伴う治療のため、傷跡を懸念して手術をためらう方もいますが、当院では傷跡が目立たないよう治療部位のデザインと縫合を工夫しています。高い引き上げ効果を得たい方におすすめの施術です。

フェイスリフトについてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
フェイスリフトはたるみに効果的|治療法や術後を解説

 

適切なヒアルロン酸を選び、ちょうど良い量を注入する

ヒアルロン酸にはいくつも種類があるため、ほうれい線の状態に合ったものを選択しましょう。また、注入量が少ないと思ったよりしわが改善されなかったり、多すぎると凹凸ができてしまったりと、満足できる仕上がりにならない可能性があります。

そのため、自分のほうれい線にはどのヒアルロン酸が適しているのか、希望の仕上がりにはどのくらいの注入量が必要なのか、カウンセリングで確認しておきましょう。

 

アフターケアを適切に行う

ヒアルロン酸を注入した後のアフターケアも、仕上がりの維持に関わってきます。注入当日は血行の良くなる行動は控え、2〜3日は冷やしておくと内出血や腫れが出にくくなります。

施術後3週間程度は、ヒアルロン酸を注入した部分を触りすぎたり、強く圧迫したりする行為も避けましょう。ヒアルロン酸が変形して仕上がりが変化する、吸収が早くなり維持期間が短くなるなどの可能性があるからです。

 

ほうれい線治療のデメリットを払拭|ヒアルロン酸注入に満足するためのクリニック選びのポイント

ここでは、ヒアルロン酸注入におけるデメリットを回避するためのクリニック選びのポイントを3つ紹介します。

 

医師が日本形成外科学会専門医の資格を持っている

1つ目のポイントは、医師が日本形成外科学会専門医の資格を持っていることです。

日本形成外科学会専門医を取得するためには受験資格を得た上で試験に合格する必要があります。民間の資格と比較すると症例数や提出物が多く、審査基準も厳しいのが特徴です。

そのため、日本形成外科学会専門医の資格を持っている=形成外科分野の知識と技術が高い医師と考えて良いでしょう。

 

明確な料金体系である

2つ目のポイントは、料金体系が明確であることです。

ヒアルロン酸は種類や注入量によって料金が異なります。そのためカウンセリング後に不当に料金がつり上がってしまうと、想定の予算を超え、適切なヒアルロン酸の種類と量を選択できないことも。

ヒアルロン酸は適切な種類と量を選択しないと最大限の治療効果が期待できないため、明確な料金体系のクリニックを選ぶことが大切です。

 

医師がカウンセリングから治療まで一貫して担当する

3つ目のポイントは、カウンセリングから治療までを同じ医師が一貫して担当しているかどうかです。

美容クリニックの中には、カウンセリングと治療とで担当が変わるところもあります。カウンセリングから治療までを同じ医師が一貫して担当してくれるクリニックであれば、「ほうれい線を完全に目立たなくしたい」「年齢に応じた自然な仕上がりにしたい」といった患者さまの仕上がりイメージを具体的に共有できます。

悩みや仕上がりを詳細に聞いた上でヒアルロン酸の種類や量を適切に選択してくれる医師であれば、より満足できる仕上がりに近づけるでしょう。

まとめ:ヒアルロン酸注入のデメリットを知った上で適切なほうれい線治療を選ぼう

ヒアルロン酸注入によるほうれい線治療には、メリットが多い一方でデメリットがあるのも事実です。しかし、適切なヒアルロン酸の種類や量を選択し、信頼できるクリニックを選ぶことでデメリットは払拭できます。

また、ほうれい線治療にはヒアルロン酸以外にも糸リフトやフェイスリフトなどがあり、それぞれメリット・デメリットがあります。希望する仕上がりによって適切な治療方法は異なるため、まずはカウンセリングを受けてみることをおすすめします。

フェアクリニックでは、カウンセリングから治療までを医師が一貫して担当します。患者さまの悩みや仕上がりイメージをもとに、適切な治療方法をご提案します。

ほうれい線治療でお悩みの方は、ぜひフェアクリニックのカウンセリングにお越しください。

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