美容コラム

眼瞼下垂が軽度の場合の治し方は?手術しないで治す方法ってあるの?

眼瞼下垂(がんけんかすい)とは、上まぶたが下がって視界を妨げている症状のことです。手術は症状の重度に応じて行われますが、軽度の場合は手術せず治療できるという噂も。しかし、自己判断で治療を試みると悪化する恐れがあるため、専門医に相談することが大切です。

本記事では、眼瞼下垂の重症度をセルフチェックする方法や軽度の場合の治し方を解説していきます。「自分は眼瞼下垂かも?」と思う方はぜひ参考にしてください。

あなたの目は眼瞼下垂?軽度?重度?まずは目の状態を確認しよう

眼瞼下垂とは、まぶたが開けづらいために、まぶたが下がってきて視野が狭くなっている状態を指します。眼瞼下垂の場合、重症度によって適切なケアが重要ですが、まずは自分の症状の度合いをチェックしていきましょう。

ここでは、眼瞼下垂の症状3つのレベルとそれぞれの主な特徴について解説していきます。

あなたは眼瞼下垂?すぐできるセルフチェック

眼瞼下垂にはさまざまな原因があり、それによって適切な治療を行うことが重要です。まずは医師の診断を受ける前に、以下のセルフチェックを行って眼瞼下垂の可能性があるのかどうかを確認しましょう。

【眼瞼下垂チェック方法1】

  1. 両目を閉じて、眉毛を指で上から押さえてください。
  2. その状態から目を開けてみましょう。

目が開けられない・開けようとすると額に力が入ってしまう方は眼瞼下垂の可能性が高いでしょう。

【眼瞼下垂チェック方法2】

  1. 鏡を用意して、目の前で両目を閉じてください。
  2. ゆっくりと無理なく目を開けてみましょう。まぶたと目の位置をチェックしてください。

まぶたが完全に開ききっていない、まぶたが黒目の半分程度までしか開かない方は眼瞼下垂の可能性が高いでしょう。また、眉毛に左右差がある方も眼瞼下垂かもしれません。

眼瞼下垂の軽度・中度・重度の違いを正しく理解しよう

正常な開眼の状態の目安は、一般的に「上まぶたのふちから黒目の中央部分までの距離が3.5~4mm程度」とされています。加えて、最大限まぶたを開いた際は黒目の上に白目が露出していると正常な状態といえるでしょう。

このような基準を踏まえ、この項目では軽度~重度の眼瞼下垂の状態を解説していきます。

軽度|黒目の上にある白目が隠れる程度

まぶたを開けた際、上まぶたが瞳孔にかかるかかからないかといった状態の方は軽度の眼瞼下垂です。以前よりもまぶたが重くなった、二重幅が広くなったと感じる方は軽度の眼瞼下垂である可能性が高いでしょう。

しかし、日常的な生活にほとんど支障を与えないため放置してしまう方も多いようです。見た目が気になる方は、二重整形埋没法などで目を開きやすくできます。

中度|瞳孔の上部が隠れる程度

まぶたを開けた際、上まぶたが瞳孔の上半分にかかってしまっている状態の方は中度の眼瞼下垂です。中度の眼瞼下垂は見た目にもまぶたが上がっていないことがわかるため、眠そうな目つきになってしまいます。

また、身体的にも影響が出るのが中度の眼瞼下垂で、高いところを見上げるときに視野が狭くなるため、おでこや眉毛に力を入れてしまいます。このことから頭痛や肩こりの症状が出始めるのが中度の眼瞼下垂です。

重度|瞳孔の上半分が隠れる程度

まぶたを開けた際、上まぶたはほぼ上がらず瞳孔の半分以上にかかってしまっている方は重度の眼瞼下垂です。眉だけが上がってまぶたがくぼんでしまうことも症状のひとつとして挙げられます。

重度の眼瞼下垂になると、日常的な頭痛や肩こりに加えて視力が低下する可能性も大いにあります。身体的にさまざまな不調が出てしまうだけでなく、まぶたがくぼんでおでこや眉間に深いシワが表れるため老けて見られてしまう恐れも。なるべく早く治療を受けるのがおすすめです。

眼瞼下垂の方に起こりやすい症状

眼瞼下垂の方に起こりやすい症状をまとめました。眼瞼下垂の疑いがある方は、セルフチェックにお役立てください。眼瞼下垂の方に起こりやすい症状は、以下の通りです。

  • まぶたが重くて目を開けるのが面倒
  • 頭痛や肩こりが辛い
  • まぶたが開けづらいため、あごを前に突き出した状態で物を見ることが多い
  • 夕方近くになるとまぶたが重くなる
  • 目の周りがくぼんできた
  • 常に眉毛が上がっている

このような症状に心当たりのある方は、一度専門医に相談してみましょう。

眼瞼下垂の種類とそれぞれの原因を知っておこう

眼瞼下垂には、いくつか種類が存在します。この項目では、それぞれどのような特徴があるのかを解説していきます。

1.先天性眼瞼下垂

先天性眼瞼下垂は、生まれつきまぶたを開くための筋肉である眼瞼挙筋(がんけんきょきん)の発育に問題があったり、眼瞼挙筋を動かす神経に問題が生じていることが原因の眼瞼下垂です。

両目で発症するケースもありますが、左右どちらかの目に症状が表れる方も多いようです。片目だけに症状が表れた場合は、斜視や弱視になる恐れもあります。重症度によっては生活に支障が出るため、医師の診察が必要といえるでしょう。

2.後天性眼瞼下垂

後天性眼瞼下垂は、もともと普通に開いていたまぶたが、徐々に瞳孔まで下がってしまう眼瞼下垂の1種です。多くのケースで加齢による眼瞼挙筋の衰えが原因とされています。

以下の方は、後天性眼瞼下垂になる可能性が高い傾向にあります。

  • 逆さまつ毛の方
  • アトピーや花粉症でよく目をこする方
  • コンタクトレンズを長く使用している方
  • 濃いめのアイメイクが好きな方

当てはまる方は、年齢を問わず後天性眼瞼下垂になりやすい可能性があるため注意しましょう。

3.偽眼瞼下垂

偽眼瞼下垂(ぎがんけんかすい)は、まぶたを開くための眼瞼挙筋や神経に異常がないにもかかわらず皮膚がたるんでまぶたにかかってしまう眼瞼下垂です。皮膚弛緩症とも呼ばれ、主に加齢でたるんだまぶたの皮膚が目にかかってしまうのが原因といわれています。

その他の眼瞼下垂と同様に視野が狭くなるため、頭痛や肩こり、視力の低下などの症状が見られるでしょう。おでこや眉間のシワも深く刻まれるため、年齢よりも老けて見られる原因になってしまいます。

軽度の眼瞼下垂の治し方に関する誤情報に注意!

近年は軽度の眼瞼下垂を治す方法として、さまざまな情報が飛び交っています。しかし中には、根拠のない誤った情報も少なくありません。

ここでは、軽度の眼瞼下垂を治す方法として勘違いされやすいケアについてご紹介します。

誤情報①アイプチで治る

軽度の眼瞼下垂はアイプチでは治りません。アイプチの使用で目が開きやすくなり、頭痛や肩こりが解消される可能性はありますが、根本的な治療の効果は期待できないでしょう。

さらにアイプチの使用はまぶたに負担がかかるため、使い方を誤るとかえって眼瞼下垂の症状が重症化してしまう恐れもあります。

誤情報②痩せたら自然と治る

眼瞼下垂とは、まぶたを開く際に使われる眼瞼挙筋や神経の異常によって起こる症状です。そのため、痩せても眼瞼下垂が自然に治ることはありません。

眼瞼下垂ではなく単なる脂肪の厚みでまぶたが開けづらくなっている方の場合は、痩せて目元がすっきりすることによってまぶたが開けやすくなる可能性はあるでしょう。

誤情報③手術しないで治すことができる

手術をしないまま、眼瞼下垂を自力で治すことはできません。眼瞼下垂は眼瞼挙筋の緩みや衰えが原因のため、マッサージやトレーニングでは根本的な治療が不可能だからです。

眼瞼下垂の症状が軽度の場合、さまざまなセルフケアによって症状の緩和や予防効果は多少期待できるかもしれませんが、あくまで一時的であると思っておきましょう。

軽度の眼瞼下垂を自力で治す方法はない!症状進行を防ぐ方法を紹介

軽度であっても、眼瞼下垂をセルフケアで治す方法はありません。しかし、軽度ならばこれ以上眼瞼下垂の症状が重症化しないように予防することは可能です。

ここでは、眼瞼下垂の症状を悪化させないためのセルフケアをご紹介します。

ストレッチで眼瞼挙筋の衰えを改善する

眼瞼挙筋が使われずに衰えると、おでこの筋肉を使ってしまい、ますます眼瞼挙筋が衰える原因になります。眼瞼挙筋を適切に動かせるように普段からほぐしておくことで、眼瞼下垂の予防につながります。

おすすめの眼瞼挙筋のストレッチ方法は以下の通りです。

  1. 目を閉じて眉毛を下げるように意識しながら、おでこの力を抜いてください。
  2. 両側の眉毛が動かないように、おでこ全体を手でしっかりと押さえます。
  3. 両目を限界まで大きく見開き、5秒間キープしましょう。
  4. ゆっくり目を閉じて休憩します。

1~4の流れを1日に数回繰り返し、日常的に行うことで眼瞼挙筋の退化を予防できます。

トレーニングで眼輪筋を鍛える

目の周りの筋肉である眼輪筋を鍛えると、眼瞼下垂の進行を予防することにつながります。眼輪筋は目の周りをぐるっと囲んでいる筋肉です。トレーニング方法は以下の通りです。

  • ウインクトレーニング…両目で1回ずつウインクし、左右で5回を1日数セット
  • まばたきトレーニング…上下左右それぞれに顔を固定して、5回ずつまばたきを1日数セット
  • 眼球トレーニング…眼球を「∞」を描くように動かす。反対回しも同様に行い5回ずつを1日数セット

トレーニングについてより詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

眼瞼下垂を改善・予防するトレーニング|手術しないで治す方法は?

おでこ・こめかみ・頭皮へのマッサージでコリを解消する

眼瞼下垂の症状のひとつに、おでこのシワが挙げられます。まだおでこのシワが深刻化していなければ、マッサージで改善を目指せるかもしれないため実践してみましょう。

おでこのマッサージ方法は、以下の通りです。

  1. 人差し指と中指の2本でおでこの中心をマッサージ
  2. 人差し指と中指の2本でこめかみをマッサージ
  3. 耳の付け根の上部分にある側頭筋周辺を指でつまんでマッサージ

力は強すぎず、心地いい程度で行いましょう。眼瞼挙筋を改善したいからといってまぶたをマッサージするのは逆効果になることもあります。まずは頭皮マッサージで血行改善を促し、眼瞼下垂の予防に努めましょう。

軽度の眼瞼下垂を確実な治し方|根本的な解決には治療が必要!

眼瞼下垂を根本的に治療して、ぱっちりとした目元を目指したい場合、美容クリニックで治療を受けるのがもっとも効率的といえます。

ここでは、眼瞼下垂の治療におすすめの治療方法を紹介していきます。

治療①眼瞼下垂ワンデー埋没法

治療方法・料金・ダウンタイム

眼瞼下垂ワンデー埋没法は、二重整形で人気の埋没法を応用した眼瞼下垂の治療法です。極細の糸を使用し緩んだ眼瞼挙筋を縫い留めて、まぶたを開きやすくさせます。切開しないため両目20~30分程度の治療時間で済む上に、ダウンタイムの症状も比較的少なく済むことが特徴です。

眼瞼下垂の症状改善はもちろんですが、きれいな二重のラインを形成できるのも嬉しいポイント。縫い留めた糸は、目を閉じて鏡でよく見ると小さな点のように見えますが、やがてまぶたに埋もれて見えなくなっていきます。

一時的にまぶたのラインが希望より太く出てしまいますが、1週間ほどかけて徐々に落ち着き、きれいに仕上がっていきます。

眼瞼下垂ワンデー埋没法についてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

切らない眼瞼下垂がおすすめな人は?知っておきたい治療内容と術後

眼瞼下垂ワンデー埋没法の症例

施術名 眼瞼下垂ワンデー埋没法
施術方法 たるんでいる眼瞼挙筋とまぶたを縫い縮めて、眼瞼挙筋の症状を改善
料金 242,000円(税込) ※保険適用外
術後の経過・痛み・腫れ・内出血 目を閉じると縫い留めた糸が小さな点のように見えますが、やがてまぶたに埋もれて見えなくなります。

当初は希望の二重ラインよりも太くなり、4〜7日間かけてきれいな二重ラインに仕上がっていきます。

一時的に部分的な内出血が出ますが、やがてなくなります。

目薬タイプの麻酔と局所麻酔を併用して治療を行うため、施術中に痛みを感じることはほとんどありません。

眼瞼下垂の症状が改善されたことでまぶたのくぼみがなくなりました。さらに眉毛を使って目を開けることがなくなったため、おでこのシワも改善されています。

治療②ブロウリフト(眉下リフト)

治療方法・料金・ダウンタイム

ブロウリフト(眉下リフト)は上まぶたのたるみ取りに有効な治療法です。眉毛の下部分の皮膚を切開し、上まぶたのたるんでいる皮膚をデザインしながら切除・縫合することで、すっきりとした印象のまぶたを目指せます。

二重整形とは違って二重ラインの形を変えることなく、上まぶたのたるみを除去できる人気のたるみ取り治療です。

また、切開部分を眉下で行うことで治療跡が1本の細い線になり眉毛の下で隠しやすいのが嬉しいポイント。上まぶたを切開するよりも腫れを比較的少なく抑えられるため、ダウンタイムの腫れが気になる方にもおすすめです。

治療の後は赤みが多少出ますが、ほとんどの方は1~2カ月で目立たなくなります。

ブロウリフトについてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

眉下切開とは?気になるダウンタイム・失敗例・成功のポイントを紹介

ブロウリフト(眉下リフト)の症例

施術名 ブロウリフト(眉下リフト)
施術方法 たるんでいる上まぶたの皮膚を切除し、縫合することでたるみ取りを行う
料金 275,000円(税込) ※保険適用外
術後の経過・痛み・腫れ・内出血 治療後に赤みが出ることがあります。

術後の腫れは目立たない方が多く、切開したラインは7~10日ほどで落ち着くことがほとんどです。

眉下に縫合の糸が付き、1週間後に抜糸を行います。

眉下に極細の針で麻酔を行うため、施術中に痛みを感じることはほとんどありません。

まぶたのたるみがすっきりしたことにより、目が開きやすくなって瞳孔の露出が増えています。

フェアクリニックでは、ブロウリフト症例の解説動画をYouTubeで公開中です。1カ月後・6カ月後のダウンタイム報告やビフォーアフターも詳しく視聴できますので、ぜひご覧ください。

【ビフォーアフターあり】眉下切開手術後、6ヶ月目のダウンタイム報告!!】

【リアル密着】眉下切開手術後、1ヶ月間のダウンタイム報告【ビフォーアフターあり】

軽度の眼瞼下垂についてよくある質問Q&A

ここでは、眼瞼下垂の疑いがある方が疑問に思う内容をまとめています。まだ不安な点がある方は、ぜひ参考にしてください。

Q.片目だけ眼瞼下垂になることもあるって本当?

生まれつき眼瞼挙筋や神経の異常があって眼瞼下垂の症状が表れる方は珍しくありません。そのような先天性眼瞼下垂の方の80%は、片目だけに症状が表れるといわれています。

後天性眼瞼下垂は加齢や生活習慣によって引き起こされますが、片目だけに症状が表れる可能性も0ではありません。

Q.軽度の眼瞼下垂は保険適用の対象?

軽度の眼瞼下垂は生活に支障をきたさない場合が多く、保険適用にならないケースが多いようです。保険適用になる基準としては、以下のような理由が挙げられます。

  • 上まぶたが瞳孔の大部分までかぶさっている
  • 視野障害がある
  • 自然に目を開くのが困難

重度の症状の場合、医師の判断によっては眼瞼下垂と診断されて健康保険が適用される可能性が高いでしょう。ただし、軽度であっても医師の診察によっては保険適用になったというケースも見受けられます。自分の症状が保険適用になるのかどうか、まずは医師へ直接相談してみるのがおすすめです。

Q.軽度の眼瞼下垂は何科へ受診するべき?

健康保険が適用される治療のみを希望するなら眼科を受診しましょう。ただし、あくまでも保険適用で治療する目的は症状や機能の改善です。自己負担額を減らせるのがポイントですが、左右差や全体のバランスまでは重要視していないため注意しましょう。

一方で、美容外科で眼瞼下垂の治療を受けるメリットは視野障害のような機能改善に加え、仕上がりの美しさや審美性を重視した治療が行えることでしょう。美容外科で眼瞼下垂治療を受けると、左右差や顔全体のバランスを考えながらデザインを提案してくれます。

まとめ:眼瞼下垂は軽度でも放置せずに治療で改善しよう

眼瞼下垂は軽度の場合でも、放置せずに治療を行うことが大切です。手術が必要な場合もありますが、軽度の眼瞼下垂は手術をしなくても治療で症状の進行を予防する方法があります。ただし、症状が軽度であったとしてもセルフケアでは根本的な眼瞼下垂の治療はできません。

フェアクリニックでは、埋没法の応用で切開を伴わない眼瞼下垂の治療法をご提案しています。メスを入れないため、治療時間の短縮やダウンタイムの症状も比較的抑えられる、人気の治療法です。

フェアクリニックはこの他にもさまざまなメニューをご用意しています。患者さま1人ひとりに最適な眼瞼下垂治療を提案いたしますので、ぜひお気軽にカウンセリングへお越しください。

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