美容コラム
アートメイクのデメリットまとめ|注意点や成功するポイントも解説
アートメイクに興味はあるものの、失敗のリスクやMRIが受けられなくなるなどのデメリットが気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、アートメイクのデメリットを詳しく解説しています。回避するポイントや注意点も紹介しているため、アートメイクを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
アートメイクとは?
アートメイクとは、医療用ニードルを使用し、皮膚の浅い層に薬剤(染料)を入れて着色させる施術です。主に医療領域で行われ、乳がんで乳房を除去したところに乳頭の色を着けて自然な見た目を再現したり、毛が生えなくなった箇所に着色してハゲを隠したりする治療に利用されていました。
アートメイクは化粧品と異なり、汗や水によって落ちることはありません。そのため、お風呂上がりやすっぴんのときでもメイク後のような眉、アイライン、唇の色を維持できます。
以下の記事では、アートメイクについて詳しく解説しています。相場や施術方法について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
アートメイクとは?値段相場からメリット・デメリットまで徹底紹介
アートメイクのメリット
アートメイクのメリットとして、以下のような点が挙げられます。
- メイク時間を短縮できる
アートメイクを施すことで、毎日のメイク時間を大幅に節約できます。また、汗や水に強いため、化粧直しの時間も不要です。 - 自分に自信が持てる
理想の眉やリップを手に入れることで、自分に自信を持てます。すっぴんでも気にせず自然な美しさを保てるでしょう。 - 崩れない完璧なメイクを実現
アートメイクは、毎日のメイクにかかる時間やメイク崩れの悩みを解消してくれます。日中の時間経過やマスクの着用によるメイク崩れも心配ありません。
アートメイクは、メイクにかかる時間と労力を削減し、自信を持って美しさを保てる方法といえるでしょう。
アートメイクがおすすめな人はこんな人
アートメイクは以下のような人におすすめです。
- 自分の希望する眉に変えたい人
自分の理想とする眉の形や色になかなかなれない方に適しています。 - 自己肯定感を高めたい人
アートメイクによって、自分の顔に自信が持てます。 - メイクに時間をかけたくない人
朝の忙しい時間や日々のスケジュールに余裕がない方にとって、時短の強い味方です。 - 左右の眉のデザインが違う人
左右の眉のデザインがバランスを欠いていると感じている方にも適しています。 - 似合う眉が見つからない人
自分に合う眉の形や色を見つけるのが難しいと感じている方にもおすすめです。
アートメイクはすっぴんに自信がない方にとって、理想の印象を目指すための素晴らしい選択肢といえます。
アートメイクにはデメリットもある
ここからは、アートメイクのデメリットについて紹介します。予想外の事態が起こらないよう、事前に把握しておきましょう。
アートメイク全般のデメリット
アートメイクはさまざまな部位に施術できますが、まずはアートメイク全般にいえるデメリットを紹介します。
失敗のリスクがある
アートメイクには失敗のリスクが存在します。思ったようなデザインにならないだけでなく、肌トラブルや外傷の発生も考えられるでしょう。
無資格者や経験の少ない施術者による問題が浮き彫りになっています。アートメイクの施術は医師や看護師の免許を持った人のみが行えますが、技術力の低い施術者の場合、デザインの失敗や肌トラブルのリスクが高まるでしょう。
修正や除去が簡単ではない
一度入れたアートメイクは水やクレンジングでは簡単には消えません。着色された色素は1~3年間ほどで徐々に薄くなりますが、イメージと異なる場合や失敗したと感じた場合すぐに消すことは難しいでしょう。
除去を望む場合、レーザー治療や切除、除去液の使用が必要ですが、これらの方法は肌への負担が大きく、肌トラブルのリスクも高まります。色素が消えるまで2〜3年かかるため、簡単に消せないことを留意しておきましょう。
ダウンタイムが存在する
施術によって肌に細かな傷ができその修復には時間が必要です。そのため、アートメイクには1週間程度のダウンタイムが必要とされています。
施術後2〜3日の間には痛みや腫れ、痒みを感じることがあるでしょう。色味が整ってくるまで約1週間はダウンタイムと考え、慎重に過ごすことが大切です。
下記の記事では、アートメイクのダウンタイムについて詳しく紹介しています。過ごし方や症状について知りたい方はぜひ参考にしてください。
アートメイクのダウンタイムはいつまで?治療部位別に過ごし方を紹介
継続したメンテナンスが必要
アートメイクは肌のターンオーバーの影響を受け、平均2〜3年で色素が薄くなっていきます。タトゥーのように半永久的に色素が残るわけではありません。
そのため、デザインを維持したい場合は定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスのための費用もかかることを留意しておきましょう。
眉アートメイクのデメリット
眉アートメイクは施術方法によってムラになりやすいのが特徴です。体質によっても定着の具合は異なりますが、特に毛並みを一本ずつ描いていく3Dの施術では、色が消えてしまったりムラができやすかったりといった傾向があります。
また、眉アートメイクのデザインは流行に左右される傾向があります。眉毛は顔の印象を大きく左右する部分でもあるため、流行が反映されやすい部位です。しかし、アートメイクは数年間同じデザインで過ごす必要があるため、場合によっては後悔する可能性もあります。
眉アートメイクをする際は、施術方法やデザインの選択に注意が必要といえるでしょう。
リップ(唇)アートメイクのデメリット
もともと口唇ヘルペスを発症しやすい方は、アートメイク施術の刺激により再発しやすい傾向があります。また、口唇ヘルペスを発症した経験がない方でも、リップアートメイクを機に発症するケースもあるでしょう。
また、唇は他の部位に比べて色素が定着しづらい傾向があります。リップアートメイクは基本的に1年以上持続しますが、唇は肌に比べてターンオーバーが4〜10倍早いため、予想以上に早く消えてしまう可能性があるでしょう。
さらに施術中だけでなく、施術後1〜2日ほど痛みを感じることもあります。唇はデリケートであり、手のひらに次いで感覚が優れた部位です。多くのクリニックでは麻酔を使用しますが、痛みがゼロになるわけではありません。
アイラインのアートメイクのデメリット
デザインによってはノーメイクのときに不自然に見えてしまう可能性があります。目を強調したいがために、目尻部分が長めのデザインや太すぎるラインのデザインにすると、素顔になったときに不自然に映ることがあるでしょう。
また、アイラインアートメイクは施術部位が粘膜や眼球に近いため、外傷を伴う可能性があります。眉毛に次いで被害事例が多い部位であり、角膜の傷つきやマイボーム腺への影響によるドライアイの懸念があるでしょう。粘膜や目頭への施術はリスクが高いことから、施術ができないクリニックも存在するため、事前の確認が大切です。
アートメイクの施術を受けるときの注意点
ここでは、アートメイクの施術を受ける際の注意点を紹介します。注意点を守りデメリットを回避しましょう。
向いていない人・できない人がいる
以下に当てはまる方はアートメイクに向いていない可能性があります。
- 奇抜な眉を希望する方
- 深く濃い色合いを望む方
- 持病を抱える方(例:糖尿病、免疫不全、心臓病、感染症など)
- 肌状態が悪い方(例:傷がある、アトピーがある、肌治療を行っているなど)
- アレルギー体質の方
- その他の理由で医師が施術困難と判断した方
アレルギー体質の方は、アートメイクの施術に使用される麻酔や消毒、染料などに対してアレルギー反応が起きる可能性があります。
施術後は適切なケアをする必要がある
アートメイクの施術後は、以下の適切なケアが必要です。
- シャワーや洗顔は施術当日から可能ですが、直接濡らさないようにワセリンを塗布してください。
- 入浴や運動は3日後から可能です。
- メイクは7日後から可能です。
- サウナ、プール、海水浴、日焼けは7日後から可能です。
- 施術箇所には7日間、処方された軟膏を塗布してください。
- リップ施術後は、ヘルペスの既往歴に応じて抗ヘルペス薬軟膏が処方されることがあります。
アートメイクをするとMRIが受けられないって本当?
アートメイクをしている場合でもMRIを受けることは可能です。ただし、使用されているインクによっては受けられないケースがあります。
アートメイクのインクには微量の金属が含まれており、その含有量はインクによって異なります。そのため、アートメイクに使用されているインクがMRIを受けても問題ないかどうかは重要なポイントです。
アートメイクを考えている場合は、事前にクリニックの公式サイトやカウンセリング時に質問するなどして、使用されるインクがMRIに対応しているかどうかを確認するようにしましょう。
デメリットを回避してアートメイクを成功させるポイント
アートメイクにはデメリットもありますが、回避する方法もあります。ここでは、デメリットを回避して施術を成功させるポイントを紹介します。
実績などを確認して慎重にクリニックを選ぼう
実績のあるクリニックは、施術者の知識や技術レベルが保証されているといえます。そのため、失敗の確率が低くなり、理想のデザインを目指せる可能性が高くなるでしょう。
多くのクリニックは、ホームページで自院の強みを詳細に解説しているため、クリニックのホームページを参考にしてみましょう。また、実際に施術を受けた友人の話や口コミ、評判を確認することも重要です。
カウンセリングはしっかり受けよう
丁寧なカウンセリングを行ってくれるクリニックを選ぶことが大切です。カウンセリングの質によって、失敗を回避できる可能性が高まるでしょう。カウンセリングを丁寧に行うと、希望と異なるデザインや理想と現実の相違、施術回数の不足による失敗などを防げます。
術後のケアは正しく行おう
アートメイクは皮膚に細かな傷をつけてインクを注入するため、傷が落ち着くまでのアフターケアが大切です。施術直後はインクが抜けやすいため、ダウンタイム中は気をつけて過ごすようにしましょう。
肌質によってアフターケア方法が異なる場合があるため、施術者に相談し指示に従ってください。また、アフターケアについて親身に教えてくれるクリニックを選ぶことも大切です。
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