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美容コラム

アートメイクとは?値段相場からメリット・デメリットまで徹底紹介

この記事を書いた人

柴田 健了(しばた たけのり)

京都大学医学部卒。日本形成外科学会専門医。長年の治療実績、論文の成果が認められた医師のみが認定される日本形成外科学会専門医の資格を持つ。20年以上形成外科・美容外科の専門医として従事し、大手美容外科を経て、フェアクリニック川口院/東京院を開設。クリニックのコンセプト「フェア(正しい・明瞭)」を掲げ、良質な技術を提供。▶公式サイトURL:https://fairclinic.jp/about/

アートメイクは、タトゥーの手法を応用し、眉毛やアイライン、リップなどのメイクを長期間にわたって維持することが可能な施術です。自然な仕上がりで、メイクの悩みを解消したい方や忙しい方から人気を集めています。

本記事では、アートメイクの施術内容や値段の相場について解説していきます。アートメイクを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

 

目次

アートメイクとはズバリ何?タトゥーと何が違うの?

ここでは、アートメイクの特徴や仕組みについてご紹介していきます。タトゥーとの違いも解説しているので、チェックしてみてください。

 

アートメイクとは皮膚に染料を入れる施術のこと

アートメイクとは、専用の針を使用し、表皮の浅い層に薬剤を入れて着色する施術です。直接肌を着色するため、汗や水で落ちることはありません。そのため、スポーツ時やお風呂上りでもきれいな眉やアイラインが維持できます。

 

アートメイクは資格保有者のみ行える医療行為

アートメイクは医療行為のため、医師や看護師のみ施術可能です。感染や角膜障害予防の観点から、厚生労働省により定められています。

アートメイクは、クリニックや医院でしか受けられません。サロンやエステで行うアートメイクは違法であるため、どこでアートメイクを施してもらうかを検討する際は気をつけましょう。

アートメイクは方法を間違えると、痛みや腫れなど肌に悪影響を及ぼします。そのようなリスクを回避するためにも、必ず医療機関で施術してもらうことが大切です。

 

タトゥーとは染料を入れる深さ・効果の持続期間が違う

アートメイクとタトゥーは、染料を入れる深さに違いがあります。アートメイクは皮膚の表面から0.02〜0.03mmの部分を着色しますが、タトゥーは皮膚から2mmほどの真皮に着色していくのが特徴です。

タトゥーは皮膚の深い層を着色するため、半永久的に効果が持続します。一方アートメイクは、持続力が弱く、数年で色が薄くなっていきます。皮膚のターンオーバーに伴って徐々に色が抜けていくため、流行に合わせてデザインを変更できるのがメリットです。

 

レディース・メンズどちらもOK|アートメイクがおすすめなのはこんな人

アートメイクは以下のような悩みを抱えている方におすすめです。

  • 自分の顔に自信を持ちたい
  • メイクにかける時間を少なくしたい
  • 理想の眉毛にしたい
  • すっぴんでもメイクしているように見せたい
  • 凛々しい印象にしたい

またアートメイクは、女性だけでなく男性が施術を受けるケースも増えています。

整った眉毛は清潔感を与え、印象を良くしてくれます。そのため、できるだけ好印象を持ってもらいたいと、営業や接客業の方が施術を受けるケースが増えているようです。

 

アートメイクの施術方法は大きく2種類に分かれる

アートメイクの施術方法は、手彫りと医療マシンの2種類があります。ここでは、それぞれの特徴を詳しく解説していきます。

 

1.手彫り

ペン型の針を使用し、手作業で着色していく方法です。細かい調整が可能なため、自然できれいな仕上がりを目指せます。

クリニックでは「3D」や「4D」という名前で提供されているのが一般的です。

 

2.医療マシン(機械彫り)

アートメイク専用の医療マシンを使用して着色していく方法です。ナチュラルな仕上がりより、メイクをした後のような眉毛にしたい方に向いています。

クリニックでは、「2D」や「パウダー眉」という名前で提供されているのが一般的です。

 

眉毛アートメイクの種類について

一概にアートメイクといっても複数の種類があります。紹介した通り、手彫りや医療マシンなどそれぞれの手法によって仕上がりが異なります。ここからは、より詳しく眉毛アートメイクの種類について詳しく解説していきます。

詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
眉毛アートメイクってなに?人気の理由やデメリット・失敗回避のコツ

 

2D(パウダー)

1つ目の種類は、2D(パウダー)です。2Dは、手彫りや医療マシンで細かいドット(点)を描き、眉に着色していく方法です。眉頭から眉尻までパウダーアイブロウでグラデーションを描いたような仕上がりになります。

そのため、ふんわりとした眉に仕上げたい方におすすめです。他にも自分で眉毛にグラデーションを付けるのが苦手な方にも向いています。毛並みを描く3Dよりも自然な印象に仕上がるため、さまざまな方におすすめな手法です。

 

3D(毛並み)

3D(毛並み)は、医療マシンを用いて毛並みを1本1本描く手法で、自眉毛のような毛並みを再現できるのが特徴です。すっぴんでも自然な立体感を実現できます。そのため、自眉毛がない方や一部分だけ眉毛がない方におすすめです。

なお3Dは、オイリー肌の方には向いていないケースがあります。毛並みを1本1本描くため、皮脂によってにじんでしまう可能性があるためです。施術者とよく相談し、自分に合った手法を選びましょう。

 

4D(パウダー+毛並み)

4D(パウダー+毛並み)は、2Dと3Dを組み合わせた手法です。パウダーで眉全体にグラデーションを付け、その上に毛並みを1本1本描いていきます。眉の立体感を実現しながらもふんわりとした印象に仕上がるのが特徴です。

パウダーと毛並みを組み合わせるため、すっぴんの状態でもメイクをしたような眉に仕上がります。朝の眉メイクを短縮したい方におすすめです。きれいな眉毛を自分で描けない方にも向いています。

 

【症例あり】アートメイクはどこにする?施術できる部位とは

ここでは、アートメイクを施術できる部位と具体的な施術内容をご紹介します。

 

眉|左右差のない自然なすっぴん眉毛を叶える

施術名 眉アートメイク
施術方法 皮膚の浅い層に専用針を使用して色素を入れ、着色していく方法です。
料金 66,000円~121,000円(税込) ※保険適用外
術後の経過・痛み・腫れ・内出血 痒み・腫れ・つっぱり感・熱感・内出血・アレルギー・感染・痺れ・むくみ・発熱などを生じる場合があります。

麻酔クリームを使用するため、痛みを軽減できます。不安な方には局所麻酔による施術も可能です。

眉はアートメイクの中でも人気の部位です。以前の施術方法ではのっぺりした眉になりがちでしたが、技術の進歩により自然な眉毛に仕上がるようになりました。

下記の記事では、眉毛のアートメイクについて詳しく解説しています。ぜひチェックしてください。
眉毛アートメイクってなに?人気の理由やデメリット・失敗回避のコツ

 

リップ(唇)|常に口紅を塗ったような発色を保つ

施術名 リップアートメイク
施術方法 皮膚の浅い層に専用針を使用して色素を入れ、着色していく方法です。
料金 88,000円~132,000円(税込) ※保険適用外
術後の経過・痛み・腫れ・内出血 痒み・腫れ・つっぱり感・熱感・内出血・アレルギー・感染・痺れ・むくみ・発熱などを生じる場合があります。

麻酔クリームを使用するため、痛みを軽減できます。不安な方には局所麻酔による施術も可能です。

唇を理想の色や形に近づける施術です。唇のくすみに悩みを抱えている方におすすめします。唇に血色感が出るため、肌のトーンを明るく見せる効果も期待できるでしょう。

 

アイライン|いつでも映える目元を手に入れる

施術名 アイラインアートメイク
施術方法 皮膚の浅い層に専用針を使用して色素を入れ、着色していく方法です。
料金 40,700円~88,000円(税込) ※保険適用外
術後の経過・痛み・腫れ・内出血 痒み・腫れ・つっぱり感・熱感・内出血・アレルギー・感染・痺れ・むくみ・発熱などを生じる場合があります。

アイラインは翌朝に腫れが大きくなります。

麻酔クリームを使用するため、痛みを軽減できます。不安な方には局所麻酔による施術も可能です。

まつ毛の際にアイラインのようなラインを入れる施術です。目力が強くなるため、ぱっちりとした印象にさせたい方におすすめします。

 

【番外編】意外な部位?アートメイクを施術できる部位を紹介

一般的にアートメイクは、眉毛やリップ、アイラインなどが主流です。しかし、ヘアラインやほくろなどもアートメイクで再現できます。

ここからは、ヘアラインやほくろのアートメイクについて詳しく解説していきます。

 

ヘアライン|自然な毛並みを実現できる

ヘアラインのアートメイクは、生え際などに眉毛と同様に毛並みを1本1本描いていく施術です。額の広さや生え際のM字などに1本1本ラインを加えることで、悩みの改善が期待できます。またヘアラインにアートメイクを入れることで、小顔効果も目指せます。

 

ほくろ|好きな場所に自然なほくろをつくれる

メイクで毎日ほくろを描いている方には、アートメイクでほくろを入れるのがおすすめです。特に目尻の涙ぼくろなどは多くの方から人気を集めています。

アイラインで描くと涙で落ちてしまったり、不自然になったりするケースもあるため、自然なほくろを実現したい方はアートメイクを検討してみましょう。

 

アートメイクは具体的にどのくらい持続するの?

アートメイクの持続期間は個人の体質や年齢、アフターケアの仕方などによって異なりますが、1~3年が一般的な目安です。

しかしながら、この期間を過ぎても完全にデザインが消えるわけではなく、まだらに残ることもあるでしょう。

持ちに影響する要素として、リタッチの頻度、年齢、ターンオーバーの周期、アフターケアの方法、施術箇所の皮膚の厚さ、技術者の経験や技術力などが挙げられます。

きれいな状態を長く保つには、適切な施術と丁寧なアフターケアが大切です。プロのアドバイスを守り、美しいアートメイクを長く楽しみましょう。

 

眉の場合

眉アートメイクの持続期間は一般的に1~3年ほどです。ただし、施術後は徐々に色素が薄くなっていくため、デザインを保てる期間は1~2年程度とされています。

眉アートメイクの持ちには施術方法によって差があり、医療マシンを使用する2Dは最も持ちが良く、医療用針で1本ずつ眉毛を描く3Dは持続期間が短い傾向があります。

4Dは2Dと3Dを組み合わせた手法で、2Dよりは短いものの、3Dよりは長持ちするのが特徴です。

それぞれ仕上がりが異なるため、施術方法を選ぶ際には、持続期間だけでなく仕上がりを考慮して選ぶと良いでしょう。

 

唇の場合

唇は、細胞の生まれ変わるサイクルが肌よりも早く、持続期間が比較的短い部位です。持続期間の一般的な目安は1~3年ほどであり、デザインを保てる期間は1~1年半程度とされています。

短いとはいえ、1年以上は持つと考えていて良いでしょう。また、オーバーリップを行った場合は、唇の部分とオーバーした部分(肌の部分)の持ちに差が出る可能性があります。

オーバーリップは本来の唇の形から少しはみ出して着色し、唇を大きく見せる効果があります。唇の薄さや小ささが気になる方は検討してみてください。

 

アイラインの場合

アイラインアートメイクの持続期間は一般的に1~3年であり、デザインを保つ期間は1~2年程度とされています。

アイラインアートメイクの持続期間はデザインによって異なります。アウトラインやナチュラルラインの持続期間は長く、インライン(まつ毛の内側)の持続期間は短い傾向があるでしょう。

ただし、インラインへの施術は対応していないところもあるため、クリニック選びの際は注意が必要です。

アウトラインは、デザインによってすっぴんのときに不自然に見えることもあります。そのため、施術前にクリニックとよく相談して、自分に似合うデザインを決定することが大切です。

 

ヘアラインの場合

ヘアラインアートメイクの持続期間は、一般的に1〜3年程度とされています。

注意点として、施術当日は洗髪できません。クリニックによっても異なりますが、3日目から患部以外、6日目から全体の洗髪が可能です。これらを守らずにいると、持続期間が短くなる可能性もあるため、注意してください。

 

ほくろの場合

ほくろアートメイクの持続期間は、個人差によりますが1〜2年程度です。顔はターンオーバーが頻繁に行われるため、比較的早く消えてしまうケースもあります。そのため、ほくろも他の部位と同様にリタッチを受けるのがおすすめです。

 

気になるアートメイクの値段相場|施術部位別に紹介

ここでは、アートメイクの相場を施術部位ごとにご紹介します。中には、相場以上の料金を提示してくるクリニックもあるため、そのようなぼったくりに遭うリスクを減らすためにも相場について知っておきましょう。

 

【眉毛】デザイン・施術方法によって変動する

眉毛アートメイクの相場はデザインや施術方法によっても異なりますが、13万円前後といわれています。手彫りでの施術のほうが高くなる傾向があるようです。

クリニックによっては練習中のスタッフによる施術を2万円ほどで提供しているところもあります。しかし、アートメイクは施術後の修正が難しいため、実績のある医師に依頼するのがおすすめです。

 

【リップ】技術が必要な分値段も高い傾向にある

リップアートメイクの相場は16万円前後です。唇は粘膜部分のため、痛みや腫れが生じやすい部位です。他の部位よりも高い技術が必要なため、価格も高い傾向があります。

また、色素が定着しにくいため、数回受けられるコースのみ提供しているクリニックもあります。その結果、他の部位より高い料金設定であると考えられます。

 

【アイライン】上下で相場が異なる

アイラインアートメイクの相場は7万円前後です。しかし、アイラインは上下で値段が異なる場合があります。下のラインの相場は1万円ほど安くなるでしょう。

相場よりも安い価格で設定されているクリニックでは、練習中のスタッフが施術する可能性があるため注意が必要です。施術後に後悔しないためには、実績のある医師を選びましょう。

 

当院のアートメイクの施術費用

当院の施術費用は以下の通りです。代表的なものをいくつかご紹介します。

施術メニュー 施術費用
眉 2D(パウダー)2回コース 写真提供なし 110,000円
眉 3D(毛並み)2回コース 写真提供なし 110,000円
眉 4D(毛並み+パウダー)2回コース 写真提供なし 121,000円
リップ 2回コース(写真提供なし) 132,000円
アイライン上 2回コース(写真提供なし) 88,000円

上記の料金には麻酔クリーム代が含まれています。局所麻酔を希望する方は、別途8,800円かかります。

アートメイクは経年により薄くなるため再施術が必要です。そのため、たとえば眉の2Dであれば39,600円と、当院では継続したメンテナンスも受けやすい価格に設定しています。

 

アートメイクをする5つのメリット

ここでは、アートメイクをするメリットを5つご紹介します。施術を受けるとどのような良いことがあるのか、チェックしていきましょう。

 

メリット1.メイクの時間を短くできる

メイク時間を短くできるのが、アートメイクのメリットです。忙しくて時間が取れない方や、メイクが苦手でいつも時間がかかってしまう方は、アートメイクを施すことで時短につながるでしょう。

水がかかっても消えないため、汗をかく運動や温泉も、メイクを施したような状態が続きます。また、メイクが苦手で毎回同じ仕上がりにならないという悩みも解消されるでしょう。

 

メリット2.メイク崩れや手間への悩みを解消できる

化粧は汗や皮脂・マスクによる擦れや蒸れによって崩れてしまいます。丁寧にメイクしたにもかかわらず、夜にはドロドロになってしまった経験はないでしょうか。

アートメイクは皮膚に着色をしているため、崩れることはありません。化粧直しの手間がかからないのもメリットです。

 

メリット3.自分のすっぴんに自信が持てるようになる

アートメイクを受けると、希望する眉の形や唇の色に変えることができます。そのため、コンプレックスが解消され、すっぴんの自分に自信を持てるようになるでしょう。

 

メリット4.将来的に色やデザインを変更できる

アートメイクは皮膚の浅い層に着色するため、肌のターンオーバーによって色が少しずつ抜けていきます。1~2年で薄くなっていくため、流行に合わせて色やデザインを変えられるでしょう。

数年で色が薄くなるのをデメリットと感じる方もいますが、流行や好みに合ったデザインにできるのはメリットともいえます。

 

メリット5.自分の顔立ちに合ったデザインを実現できる

アートメイクは、自分の顔立ちに合ったデザインを実現できるのがメリットです。特に眉毛は、自分で整えても本当に似合っているか分かっていない方も多いのではないでしょうか。

アートメイクであれば、プロが骨格や顔立ちに合わせた眉のデザインを提案してくれます。さらに自分に似合う眉毛が長期間持続するため、眉毛サロンのように頻繁に施術を受ける必要もありません。自分に合った眉毛にすることで、垢抜けた印象になる人も多くいます。

 

アートメイクにはデメリット・リスクも存在する

アートメイクはメリットだけではありません。ここでは、アートメイクのデメリットとそれに伴うリスクを4つご紹介します。

 

デメリット1.複数回の施術が必要になる

アートメイクは、ほとんどのクリニックが2回の施術を推奨しています。1回だけの施術は色素が定着しにくく、色むらが生じる可能性があるためです。また、部位や体質によっては3回以上施術する必要もあるでしょう。

 

デメリット2.施術時の痛み・ダウンタイム・副作用がある

アートメイクは美容施術のため、施術時の痛みやダウンタイム・副作用があります。ダウンタイムが少ない治療ではありますが、施術から1~2日は赤みや腫れが出る可能性があるでしょう。

また、施術から1週間はダウンタイム期間に当たります。この時期の過ごし方によって色持ちの良さが決まるため、丁寧にケアを行うのが大切です。施術部位を清潔に保ち、しっかり保湿しましょう。加えて、摩擦や紫外線などの刺激を避けることも重要です。施術部位へのメイクやクレンジングも、ダウンタイム中は控えるようにしましょう。

 

デメリット3.アレルギーを起こす可能性がある

アートメイクを受けて、アレルギーを起こす方も中にはいます。薬剤自体へのアレルギーはもちろん、麻酔薬などで拒否反応を起こすケースも考えられるでしょう。

ただし、基本的にアートメイクは医療機関でしか受けられないため、万が一アレルギーが起こった際にも対応してもらえます。もし術後に異変を感じた場合は、速やかにクリニックへ相談しましょう。

 

デメリット4.施術後は簡単に変更できない

万が一仕上がりに満足できなくても簡単に修正できないのがデメリットです。アートメイクは施術後1~2年は消えないため、どうしても修正したい場合はレーザー治療を受ける必要があります。

仕上がりが希望通りになるように、カウンセリング時にしっかりイメージの擦り合わせを行いましょう。

 

セルフアートメイクは危険!医療アートメイクとの違いを解説

基本的にアートメイクは、医療機関でしか受けられません。しかし、最近ではセルフアートメイクキットなどが販売されています。自分で行うアートメイクは危険なため、おすすめできません。

ここからは、セルフアートメイクの危険性を紹介します。

 

失明や感染症などのリスクが伴う

アートメイクは、針を使用してインクを注入していきます。そのため、手元を誤ってけがをする可能性があります。特に眉毛やアイライン、ほくろなどは最悪の場合は失明につながるリスクも否定できません。

他にも針を深く刺しすぎてしまい、内出血やケロイドを起こすケースもあります。そこから細菌が入り、感染症を起こす可能性もあるため、セルフアートメイクはおすすめできません。

 

インクや道具の安全性に保証がない

医療機関で行うアートメイクの道具は、滅菌されたものを使用します。インクも専用のものを使うため、安全性が保証されています。

しかし、セルフアートメイクのインクや道具は安全性に保証がありません。術後に変色などの異変を起こしたり、感染症を起こしたりする可能性も考えられます。またインクに金属が多く含まれているとMRIを受けられなかったり、金属アレルギーを起こしたりするリスクもあります。

 

失敗しても簡単に消すことができない

アートメイクは、皮膚内にインクを注入するため、簡単に消すことができません。セルフでアートメイクをして失敗しても、2〜3年はその状態が持続します。さらに誤って真皮層にインクを注入してしまうと、刺青のように半永久的にインクが残るケースもあります。

どうしてもインクを除去したい場合は、レーザー治療や切除手術などがあるものの、大きな負担がかかるためおすすめできません。

 

アートメイクを受ける前に確認したい注意事項

ここでは、アートメイクを受ける前に確認したい注意事項を3つご紹介します。予想外のことが起こらないよう、しっかりチェックしておきましょう。

 

注意点1.アートメイクを受けられない人もいる

妊娠中・授乳中・妊活中の方や皮膚疾患を持っている方、アレルギー体質の方など、条件によってはアートメイクを受けられない場合があります。

条件に当てはまる方は副作用のリスクが高い傾向にあるため、アートメイクの施術は避けましょう。自身がアートメイクを受けられるかわからない方は、医師に確認するのがおすすめです。

 

注意点2.施術直後はMRI検査は避けた方が良い

アートメイクを施術したは、MRI検査が受けられない可能性があります。アートメイクに使用するインクには、微量の金属質が含まれている場合があり、その金属質にMRIが反応するとやけどや痛みが生じるためです。

施術後にMRI検査を受ける必要がある場合は、アートメイクを施している旨を事前に医師に伝えるようにしましょう。

 

注意点3.施術前後は控えるべき行動が複数ある

施術の前後は以下の行動を控えるようにしましょう。

  • 美容施術
  • ビタミンA製剤の使用
  • 美容整形
  • 眉毛のブリーチやカラーリング

美容施術やエンビロンなどのビタミンA剤の使用は、施術前後1カ月は控えてください。また、美容整形後半年間はアートメイク受けられません。また、施術前2週間、施術後3週間は眉毛のブリーチとカラーリングは避けましょう。

施術後のダウンタイム中は、できるだけ肌に負担をかけないことが大切です。

 

アートメイクの施術で起こり得る失敗例とその対策

ここでは、アートメイクの失敗例と対策をご紹介します。

 

失敗例1.理想の仕上がりにならなかった

自分の理想を実現できるよう、イメージの擦り合わせをしっかり行いましょう。特に眉毛は顔の印象を左右するとても大切なパーツです。

アートメイクは簡単には修正できません。理想の形ではなかった、希望していた色ではなかった、などの後悔をしないためにも納得がいくまで施術者と話し合うようにしましょう。

 

失敗例2.デザインが左右非対称になった

アートメイクは高い技術が必要な施術です。施術者の技術によっては左右非対称になる可能性があるため、失敗を避けるためにも実績のある医師を選ぶことが大切です。

ただし、人の顔はそもそも左右差がある場合がほとんどのため、100%左右対称にするのは難しいことを理解しておきましょう。

 

失敗例3.健康被害を受けた

アートメイクは医師や看護師などの医療従事者のみが行える医療行為であるため、エステサロンや美容院で行っているものは違反です。健康被害や皮膚被害などのトラブルが起こる可能性があるため、アートメイクは必ず医療機関で受けるようにしましょう。

また、アートメイクは皮膚が傷つくため、衛生管理ができていないとエイズやB型肝炎などの感染症を引き起こすリスクも考えられます。そういった観点からも、衛生対策が十分なされているクリニックを選ぶことが大切です。

 

アートメイクの施術はこのような流れで行います

アートメイクは、基本的に以下のような流れで施術を行っています。

1. 医師の診察
 肌の状態やアレルギーの有無などを確認します。

2. 認定看護師のカウンセリング
 当院のアートメイクは、認定専門機関でディプロマを取得した認定看護師が施術を担当します。施術に関する疑問や不安は、カウンセリング時に確認するようにしましょう。

3. デザインシミュレーション
 施術者と話し合いながら、デザインを決めていきます。また、局所麻酔を希望する場合は、施術の前に行います。

4. 施術
 決まったデザインに沿って施術していきます。

5. アフターケア
 術後のケアを行います。術後の過ごし方など、疑問がある場合は確認するようにしましょう。

 

アートメイクに関するQ&A

ここでは、アートメイクに関するよくある質問にお答えしていきます。アートメイクについて疑問がある方は、ぜひチェックしてください。

 

施術にかかる時間はどれくらいですか?

アートメイクの施術時間は、眉は1時間半〜2時間、アイラインは上・下各1時間、リップは1時間半〜2時間が一般的な目安です。ただし、個人差やデザインの複雑さによって時間は変動することがあります。

上記に加えて、医師の診察、カウンセリング、手続き、麻酔、術後説明などの時間も必要です。

アートメイクを受ける前に、専門の技術者と相談し、自分に合ったデザインや施術スケジュールを決定すれば、理想的なアートメイクを目指せるでしょう。

 

修正や除去はできますか?

施術後、仕上がりに満足できなかった場合、簡単に修正することはできません。アートメイクは一度施術すると、そのデザインが1~2年間は残ります。もしすぐに修正したい場合は、レーザー治療を受ける必要があります。

レーザー治療は、レーザーを用いてアートメイクの色素を除去する方法です。ただし、レーザー治療には回数が必要な場合もあり、完全に除去するまでに時間がかかることがあります。

 

好きな色を選べるのですか?

当院では、認定看護師が数十種類ある色素の中から調合するため、カラーバリエーションが豊富に用意されています。

髪の色や瞳の色、そして患者さまのご希望の色や仕上がりの濃さなどを考慮し、看護師との相談を通じてカラーを選ぶことが可能です。

患者さまの希望や好みをしっかりとカウンセリングし、適切な色調を見つけ出すことで、自然で理想的な仕上がりを目指します。

 

術後の化粧はいつからできますか?

アートメイクの施術後は、術後7日後から化粧が可能です。

施術後の皮膚はデリケートな状態のため、刺激を極力避けるように心がけましょう。肌に直接触れる必要があるクレンジングやメイクはおすすめしません。特に、クレンジングは刺激になるだけでなく、色素を取り除いてしまう可能性もあるので注意が必要です。

術後のアートメイクは色素が定着していないため、仕上がりに影響を及ぼすことがあります。

 

失敗して後悔しないために|アートメイクが成功するポイント

ここでは、理想の仕上がりを目指すためのポイントを紹介します。施術後に後悔しないためにも、事前にチェックしておきましょう。

 

ポイント1.資格と豊富な実績がそろっているクリニックを選ぼう

信頼できるクリニックを選ぶことは、アートメイクの失敗を避けるために非常に重要です。ウェブサイトなどをチェックして、実績や症例数の多さを確認しましょう。

症例写真を見ると、自分の好みや希望に合ったデザインを提供しているかチェックできます。また、実績のある医師による施術なら、トラブルが生じた場合でも適切なアドバイスを受けられるでしょう。

アートメイクは医療従事者のみが施術できる美容医療のため、施術者が医療従事者であるかはもちろん、、認定看護師や専門医が対応しているクリニックを選ぶことも大切です。

 

ポイント2.値段設定は適切か確認しよう

クリニック選びを誤ると、高額請求や料金の不透明さなどの金銭的トラブルにつながる可能性があります。そのため、アートメイクを成功させるためにも、値段設定が適切であるかを確認するようにしましょう。

フェアクリニックは、施術はもちろんのこと、料金設定も公正であるよう努めています。ホームページに記載している金額以外の追加料金は発生しません。麻酔代やアフターケア代を含んだ明確な料金を掲載しています。

アートメイクを成功させるためには、値段に適切性があるかを確認し、料金の透明性や追加費用の有無を把握することが大切です。

 

ポイント3.カウンセリングをしっかり受けよう

アートメイクの失敗談として、理想の形にならなかったとの声がよく挙げられます。自身と施術者の間で仕上がりのイメージに差があると、理想の形にならず失敗してしまう可能性があるでしょう。

そのため、施術前のカウンセリングでイメージを擦り合わせることが大切です。アートメイクは顔の雰囲気が変わるため、納得できるまで時間をかけて話し合いましょう。

カウンセリング時に希望する形や色についてしっかりと伝えることで、自分の理想に近い仕上がりを目指せます。

 

ポイント4.適切なアフターケアをしよう

施術後のアフターケアは効果の持続に影響を与えます。色素を定着させるためには、適切なケアを行うことが重要です。

色素は肌のターンオーバーによって一緒に流されてしまうため、施術後1週間は長風呂やサウナを控えるようにしましょう。この時期は、クレンジングやメイクも控えてください。

適切なケアを行えば、仕上がりの美しさを長期間キープできたり、色素がきれいに維持できたりします。

医師の指示に従い、傷口が完全に癒えるまでの期間は、保湿やUVカットなどのスキンケアも怠らず、肌の健康をサポートすることが重要です。

 

当院は「フェア」な姿勢と値段で良質な治療の提供に取り組んでいます

フェアクリニックでは、患者さまに無理なく多様な種類の美容治療を受けていただけるよう「すべての治療価格を低価格でご提供する」ことをコンセプトに掲げています。

「フェア」というクリニック名には、「正しい」「公正」「明瞭」といった意味が込められており、価格も患者さまへの姿勢も「フェア」であることを目指しています。

中には価格が不透明・不明瞭なクリニックも存在し、カウンセリングの際に不当な高額料金を提示されるなどのトラブルがあります。

これらのトラブルを避けるために、フェアクリニックではすべての治療を受けやすく、次の治療も検討しやすい価格設定に努めています。

 

まとめ:自分のコンプレックス・悩みをアートメイクで解消しよう

アートメイクは、専用の針を使用し皮膚の浅い層を着色していく施術です。メイクが苦手、メイクに時間がかかる、などの悩みを抱えている方におすすめです。また、化粧を落としてもメイクしたような状態が続くため、すっぴんに自信が持てるでしょう。

アートメイクは高度な技術が必要な施術のため、実績と信頼のある医師を選ぶことが大切です。また、医療行為のため、エステや美容室で受けるのは避けましょう。

当院では認定専門機関でディプロマを取得した認定看護師が施術を担当します。この記事を読んでアートメイクに興味を持った方は、ぜひカウンセリングにお越しください。

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