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アートメイクとは?値段相場からメリット・デメリットまで徹底紹介

この記事を書いた人

柴田 健了(しばた たけのり)

京都大学医学部卒。日本形成外科学会専門医。長年の治療実績、論文の成果が認められた医師のみが認定される日本形成外科学会専門医の資格を持つ。20年以上形成外科・美容外科の専門医として従事し、大手美容外科を経て、フェアクリニック川口院/東京院を開設。クリニックのコンセプト「フェア(正しい・明瞭)」を掲げ、良質な技術を提供。▶公式サイトURL:https://fairclinic.jp/about/

アートメイクとは、メイクをしていなくてもメイクをした状態に見える施術です。タトゥーのように施術が痛く、一生消えないイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

この記事ではアートメイクの相場やメリット・デメリットについて解説していきます。アートメイクが気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

目次

アートメイクとはズバリ何?タトゥーと何が違うの?

ここでは、アートメイクの特徴や仕組みについてご紹介していきます。タトゥーとの違いも解説しているので、チェックしてみてください。

 

アートメイクとは皮膚に染料を入れる施術のこと

アートメイクとは、専用の針を使用し、表皮の浅い層に薬剤を入れて着色する施術です。直接肌を着色するため、汗や水で落ちることはありません。そのため、スポーツ時やお風呂上りでもきれいな眉やアイラインが維持できます。

 

アートメイクは資格保有者のみ行える医療行為

アートメイクは医療行為のため、医師や看護師のみ施術可能です。感染や角膜障害予防の観点から、厚生労働省により定められています。

アートメイクは、クリニックや医院でしか受けられません。サロンやエステで行うアートメイクは違法であるため、どこでアートメイクを施してもらうかを検討する際は気をつけましょう。

アートメイクは方法を間違えると、痛みや腫れなど肌に悪影響を及ぼします。そのようなことがないよう、必ず医療機関で施術してもらうことが大切です。

 

タトゥーとは染料を入れる深さ・効果の持続期間が違う

アートメイクとタトゥーは、染料を入れる深さに違いがあります。アートメイクは皮膚の表面から0.02〜0.03mmの部分を着色しますが、タトゥーは皮膚から2mmほどの真皮に着色していくのが特徴です。

タトゥーは皮膚の深い層を着色するため、半永久的に効果が持続します。一方アートメイクは、持続力が弱く、数年で色が薄くなっていきます。皮膚のターンオーバーに伴って徐々に色が抜けていくため、流行に合わせてデザインを変更できるのがメリットです。

 

レディース・メンズどちらもOK|アートメイクがおすすめなのはこんな人

アートメイクは以下のような悩みを抱えている方におすすめです。

  • 自分の顔に自信を持ちたい
  • メイクにかける時間を少なくしたい
  • 理想の眉毛にしたい
  • すっぴんでもメイクしているように見せたい
  • 凛々しい印象にしたい

またアートメイクは、女性だけでなく男性の方が施術を受けるケースも増えています。

整った眉毛は清潔感を与え、印象を良くしてくれます。そのため、できるだけ好印象を持ってもらいたいと、営業や接客業の方が施術を受けるケースが増えているようです。

 

アートメイクの施術方法は大きく2種類に分かれる

アートメイクの施術方法は、手彫りと医療マシンの2種類があります。ここでは、それぞれの特徴を詳しく解説していきます。

 

1.手彫り

ペン型の針を使用し、手作業で着色していく方法です。細かい調整が可能なため、自然できれいな仕上がりを目指せます。

クリニックでは「3D」や「4D」という名前で提供されているのが一般的です。

 

2.医療マシン(機械彫り)

アートメイク専用の医療マシンを使用して着色していく方法です。ナチュラルな仕上がりより、メイクをした後のような眉毛にしたい方に向いています。

クリニックでは、「2D」や「パウダー眉」という名前で提供されているのが一般的です。

 

【症例あり】アートメイクはどこにする?施術できる部位とは

ここでは、アートメイクを施術できる部位と具体的な施術内容をご紹介します。

 

眉|左右差のない自然なすっぴん眉毛を叶える

施術名 眉アートメイク
施術方法 皮膚の浅い層に専用針を使用して色素を入れ、着色していく方法です。
料金 66,000円~121,000円(税込) ※保険適用外
術後の経過・痛み・腫れ・内出血 痒み・腫れ・つっぱり感・熱感・内出血・アレルギー・感染・痺れ・むくみ・発熱などを生じる場合があります。

麻酔クリームを使用するため、痛みを軽減できます。不安な方には局所麻酔による施術も可能です。

眉はアートメイクの中でも人気の部位です。以前はのっぺりした眉になりがちでしたが、技術の進歩により自然な眉毛に仕上がるようになりました。

下記の記事では、眉毛のアートメイクについて詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。
眉毛アートメイクってなに?人気の理由やデメリット・失敗回避のコツ

 

リップ(唇)|常に口紅を塗ったような発色を保つ

施術名 リップアートメイク
施術方法 皮膚の浅い層に専用針を使用して色素を入れ、着色していく方法です。
料金 88,000円~132,000円(税込) ※保険適用外
術後の経過・痛み・腫れ・内出血 痒み・腫れ・つっぱり感・熱感・内出血・アレルギー・感染・痺れ・むくみ・発熱などを生じる場合があります。

麻酔クリームを使用するため、痛みを軽減できます。不安な方には局所麻酔による施術も可能です。

唇を理想の色や形に近づける施術です。唇のくすみに悩みを抱えている方におすすめします。唇に血色感が出るため、肌のトーンを明るく見せる効果も期待できるでしょう。

 

アイライン|いつでも映える目元を手に入れる

施術名 アイラインアートメイク
施術方法 皮膚の浅い層に専用針を使用して色素を入れ、着色していく方法です。
料金 40,700円~88,000円(税込) ※保険適用外
術後の経過・痛み・腫れ・内出血 痒み・腫れ・つっぱり感・熱感・内出血・アレルギー・感染・痺れ・むくみ・発熱などを生じる場合があります。

アイラインは翌朝に腫れが大きくなります。

麻酔クリームを使用するため、痛みを軽減できます。不安な方には局所麻酔による施術も可能です。

まつ毛の際にアイラインのようなラインを入れる施術です。目力が強くなるため、ぱっちりとした印象にさせたい方におすすめします。

 

気になるアートメイクの値段相場|施術部位別に紹介

ここでは、アートメイクの相場を施術部位ごとにご紹介します。中には、相場以上の料金を提示してくるクリニックもあるため、そのようなぼったくりに遭うリスクを減らすためにも相場について知っておきましょう。

 

【眉毛】デザイン・施術方法によって変動する

眉毛アートメイクの相場はデザインや施術方法によっても異なりますが、13万円前後といわれています。手彫りでの施術の方が高くなる傾向があるようです。

クリニックによっては練習中のスタッフによる施術を2万円ほどで提供しています。しかし、アートメイクは施術後の修正が難しいため、実績のある医師に依頼するのがおすすめです。

 

【リップ】技術が必要な分値段も高い傾向にある

リップアートメイクの相場は16万円前後です。唇は粘膜部分のため、痛みや腫れが生じやすい部位です。他の部位よりも高い技術が必要なため、価格も高い傾向があります。

また、色素が定着しにくいため、数回受けられるコースのみ提供しているクリニックもあります。その結果、他の部位より高い料金設定になっていると考えられます。

 

【アイライン】上下で相場が異なる

アイラインアートメイクの相場は7万円前後です。しかし、アイラインは上下で値段が異なる場合があります。下のラインの相場は1万円ほど安くなるでしょう。

相場よりも安い価格で設定されているクリニックでは、練習中のスタッフが施術する可能性があるため注意が必要です。施術後に後悔しないためには、実績のある医師を選びましょう。

 

当院のアートメイクの施術費用

当院の施術費用は以下の通りです。代表的なものをいくつかご紹介します。

施術メニュー 施術費用
眉 2D(パウダー)2回コース 写真提供なし 110,000円
眉 3D(毛並み)2回コース 写真提供なし 110,000円
眉 4D(毛並み+パウダー)2回コース 写真提供なし 121,000円
リップ 2回コース(写真提供なし) 132,000円
アイライン上 2回コース(写真提供なし) 88,000円

上記の料金には麻酔クリーム代が含まれています。局所麻酔を希望する方は、別途8,800円かかります。

アートメイクは経年により薄くなるため再手術が必要です。そのため、たとえば眉の2Dであれば39,600円と、当院では再手術も受けやすい価格に設定しています。

 

アートメイクをする4つのメリット

ここでは、アートメイクをするメリットを4つご紹介します。施術を受けるとどのような良いことがあるのか、チェックしていきましょう。

 

メリット1.メイクの時間を短くできる

メイク時間を短くできるのが、アートメイクのメリットです。忙しくて時間が取れない方や、メイクが苦手でいつも時間がかかってしまう方は、とても楽になるでしょう。

水がかかっても消えないため、汗をかく運動や温泉も、メイクを施したような状態が続きます。また、メイクが苦手で毎回同じ仕上がりにならないという悩みも解消されるでしょう。

 

メリット2.メイク崩れや手間への悩みを解消できる

化粧は汗や皮脂・マスクによる擦れや蒸れによって崩れてしまいます。丁寧にメイクしたにもかかわらず、夜にはドロドロになってしまった経験はないでしょうか。

アートメイクは皮膚に着色をしているため、メイクが崩れることはありません。化粧直しの手間がかからないのもメリットです。

 

メリット3.自分のすっぴんに自信が持てるようになる

アートメイクを受けると、希望する眉の形や唇の色に変えることができます。そのため、コンプレックスが解消され、すっぴんの自分に自信を持てるようになるでしょう。

 

メリット4.将来的に色やデザインを変更できる

アートメイクは皮膚の浅い層に着色するため、肌のターンオーバーによって色が少しずつ抜けていきます。1~2年で薄くなっていくため、流行に合わせて色やデザインを変えられるでしょう。

数年で色が薄くなるのをデメリットと感じる方もいますが、流行や好みに合ったデザインにできるのはメリットともいえます。

 

アートメイクにはデメリット・リスクも存在する

アートメイクはメリットだけではありません。ここでは、アートメイクのデメリットとそれに伴うリスクを3つご紹介します。

 

デメリット1.複数回の施術が必要になる

アートメイクは、ほとんどのクリニックが2回の施術を推奨しています。1回だけの施術は色素が定着しにくく、色むらが生じる可能性があるためです。また、部位や体質によっては3回以上施術する必要もあるでしょう。

 

デメリット2.施術時の痛み・ダウンタイム・副作用がある

アートメイクは美容施術のため、施術時の痛みやダウンタイム・副作用があります。ダウンタイムが少ない治療ではありますが、施術から1~2日は赤みや腫れが出る可能性があるでしょう。

また、施術から1週間はダウンタイム期間に当たります。この時期の過ごし方によって色もちの良さが決まるため、丁寧にケアを行うのが大切です。施術部位を清潔に保ち、しっかり保湿しましょう。加えて、摩擦や紫外線などの刺激を避けることも重要です。施術部位へのメイクやクレンジングも、ダウンタイム中は控えるようにしましょう。

 

デメリット3.施術後は簡単に変更できない

万が一仕上がりに満足できなくても簡単に修正できないのがデメリットです。アートメイクは施術後1~2年は消えないため、どうしても修正したい場合はレーザー治療を受ける必要があります。

仕上がりが希望通りになるように、カウンセリング時にしっかりイメージのすり合わせを行いましょう。

 

アートメイクを受ける前に確認したい注意事項

ここでは、アートメイクを受ける前に確認したい注意事項を3つご紹介します。予想外のことが起こらないよう、しっかりチェックしておきましょう。

 

注意点1.アートメイクを受けられない人もいる

妊娠中・授乳中・妊活中の方や皮膚疾患を持っている方・アレルギー体質の方など、条件によってはアートメイクを受けられない場合があります。

条件に当てはまる方は副作用のリスクが高い傾向にあるため、アートメイクの施術は避けましょう。自身がアートメイクを受けられるかわからない方は、医師に確認するのがおすすめです。

 

注意点2.施術直後はMRI検査は避けた方が良い

アートメイクを施術したあとは、MRI検査が受けられない可能性があります。アートメイクに使用するインクには、微量の金属質が含まれている場合があり、その金属質にMRIが反応すると火傷や痛みが生じるためです。

施術後にMRI検査を受ける必要がある場合は、アートメイクを施している旨を事前に医師に伝えるようにしましょう。

 

注意点3.施術前後は控えるべき行動が複数ある

施術の前後は以下の行動を控えるようにしましょう。

  • 美容施術
  • ビタミンA製剤の使用
  • 美容整形
  • 眉毛のブリーチやカラーリング

美容施術やエンビロンなどのビタミンA剤の使用は、施術前後1カ月は控えてください。また、美容整形後半年間はアートメイクは受けられません。また、施術前2週間、施術後3週間は眉毛のブリーチとカラーリングは避けましょう。

施術後のダウンタイム中は、できるだけ肌に負担をかけないことが大切です。

 

アートメイクの施術で起こり得る失敗例とその対策

ここでは、アートメイクの失敗例をご紹介します。対策もご紹介するため、参考にしてみてください。

 

失敗例1.理想の仕上がりにならなかった

自分の理想を実現できるよう、イメージのすり合わせをしっかり行いましょう。特に眉毛は顔の印象を左右するとても大切なパーツです。

アートメイクは簡単には修正できません。理想の形ではなかった、希望していた色ではなかった、などの後悔をしないためにも納得がいくまで施術者と話し合うようにしましょう。

 

失敗例2.デザインが左右非対称になった

アートメイクは高い技術が必要な施術です。施術者の技術によっては左右非対称になる可能性があるため、失敗を避けるためにも実績のある医師を選ぶのが大切です。

ただし、人の顔はそもそも左右差がある場合がほとんどのため、100%左右対称にするのは難しいことを理解しておきましょう。

 

失敗例3.健康被害を受けた

アートメイクは医師や看護師などの医療従事者のみが行える医療行為であるため、エステサロンや美容院で行っているものは違反です。健康被害や皮膚被害などのトラブルが起こる可能性があるため、アートメイクは必ず医療機関で受けるようにしましょう。

また、アートメイクは皮膚が傷つくため、衛生管理ができていないとエイズやB型肝炎などの感染症を引き起こすリスクも考えられます。そういった観点からも、衛生対策が十分なされているクリニックを選ぶことが大切です。

 

アートメイクの施術はこのような流れで行います

アートメイクは、基本的に以下のような流れで施術を行っています。

1. 医師の診察
 肌の状態やアレルギーの有無などを確認します。

2. 認定看護師のカウンセリング
 当院のアートメイクは、認定専門機関でディプロマを取得した認定看護師が施術を担当します。施術に関する疑問や不安は、カウンセリング時に確認するようにしましょう。

3. デザインシミュレーション
 施術者と話し合いながら、デザインを決めていきます。また、局所麻酔を希望する場合は、施術の前に行います。

4. 施術
 決まったデザインに沿って施術していきます。

5. アフターケア
 術後のケアを行います。術後の過ごし方など、疑問がある場合は確認するようにしましょう。

 

まとめ:自分のコンプレックス・悩みをアートメイクで解消しよう

アートメイクは、専用の針を使用し皮膚の浅い層を着色していく施術です。メイクが苦手、メイクに時間がかかる、などの悩みを抱えている方におすすめです。また、化粧を落としてもメイクしたような状態が続くため、すっぴんに自信が持てるでしょう。

アートメイクは高度な技術が必要な施術のため、実績と信頼のある医師を選ぶことが大切です。また、医療行為のため、エステや美容室で受けるのは避けましょう。

当院では認定専門機関でディプロマを取得した認定看護師が施術を担当します。この記事を読んでアートメイクに興味を持った方は、ぜひ無料カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

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