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口角を上げる方法って何があるの?効果がある習慣・整形・筋トレ

この記事を書いた人

柴田 健了(しばた たけのり)

京都大学医学部卒。日本形成外科学会専門医。長年の治療実績、論文の成果が認められた医師のみが認定される日本形成外科学会専門医の資格を持つ。20年以上形成外科・美容外科の専門医として従事し、大手美容外科を経て、フェアクリニック川口院/東京院を開設。クリニックのコンセプト「フェア(正しい・明瞭)」を掲げ、良質な技術を提供。▶公式サイトURL:https://fairclinic.jp/about/

「への字口のせいで、周りからマイナスなイメージを持たれやすい…」
「口角を上げるトレーニング方法を知りたい」

このようなお悩みを抱えていませんか?

口角が自然と上向きな人は魅力的に見られる傾向にあります。口元の印象を変えるだけで、周りからの印象はグッと変わるものです。

今回の記事では、口角を上げることで得られるメリットと方法についてご紹介します。若々しさや自身の魅力をさらに高めたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

口角を上げるって何?自分の状態をチェックしよう

口角は普段あまり意識することが少ない部位ですが、下がっていると怒っているように見えてしまい、良い印象を与えません。

理想的な口角を目指すために、今の状態を確認してみましょう。

 

口角を上げる=口の両端の部分を引き上げること

口角とは、上唇と下唇のつながっている両端の2つの箇所のことです。つまり、口角が上がっている状態とは、唇の両端が上にキュッと引き上がっている状態を指します。

反対に、口角が下がっている人は両端が下を向いてしまっている状態です。他には、両端が真っすぐ一文字に結ばれた状態の人もいます。なぜ、人によって口角の角度は異なるのでしょうか?

実は、口の周りにある筋肉のつき方が影響しています。表情に大きく関係する筋肉である「大頬骨筋」「口角挙筋」、そして「口角下制筋」が強ければ強いほど、口角は上向きに上がるのです。

これら3種類の表情筋を鍛えるトレーニングについては、後ほどご紹介します。

 

すぐできる!口角の上がり度セルフチェック方法

それでは、自分の口角の状態をチェックしていきましょう。

1. 口角横に人差し指から薬指までの3本を置く
2. その状態で笑顔をつくる
3. 笑ったときの指の方向をチェックする

指が上に向いたら、口角を上げる表情筋が強い証拠です。口角をしっかり上げられているといえるでしょう。しかし、横や下に動いた場合は口角を上げる力が弱まっている可能性が考えられます。口角を下向きに使う癖ができてしまっているかもしれません。

セルフチェックで横や下に動いたという方は、この後ご紹介する方法でキュッと上がった口角をつくる練習をしましょう。

 

理想的な口角の上がり方

いつも笑顔が美しい方には、口角が上がっていて明るい表情の方が多い傾向にあります。そのような理想的な笑顔をつくるためにはどうすればいいのでしょうか?

まずは、鏡に向かってにっこり笑顔をつくりましょう。

笑ったときに口角が左右バランス良く上がり、前歯が8本見えている状態がベストです。または歯と口角の間に少しの隙間が生まれ、頬内側のピンク色の部分がわずかに見えていれば、口角がしっかり上がっているといえます。

実際にやってみると、口角を意識して笑顔をつくるのは意外と難しいことがわかります。毎日鏡を見ながら上記2点を意識して、口角を上げる練習をしてみましょう。

 

【メリット】口角を上げると魅力的な女性・男性に

口角がキュッと上がっている方には、いつもニコニコと明るく柔らかい印象の方が多い傾向にあります。ここでは、口角を上げることで得られる2つのメリットを解説していきます。

 

相手に良いイメージを与えやすい

口角が上がっている人はポジティブなイメージを持たれやすく、例えば、以下のように幸せそうな印象を人に与えます。

  • いつも楽しそう
  • 声をかけやすい
  • 清潔感があり、爽やか
  • 温かい雰囲気がある

一方で、口角が下がっていると不機嫌や怒っているように見られることも。どれほど顔が整っている人でも表情が冴えていないと、印象は悪くなってしまうでしょう。

このように、口角は他人からのイメージをつくり上げるときの重要なポイントだといえます。

 

脳が勘違いして自然とポジティブになることも!

意識して口角を上げることで、体内にさまざまな作用がもたらされます。

笑うことは、ドーパミンを放出し体全体の免疫力を高めたり、ストレスを和らげたりといった効果があります。分泌される幸せホルモンは、不安や焦りといったネガティブな気持ちを一掃して、心を穏やかにさせるでしょう。

また、口角を上げることを意識すると笑顔の状態をキープできます。笑顔でいることが習慣になると、意識していなくても笑顔を浮かべられます。内面も自然とポジティブでいられるでしょう。

 

どうして私の口角は下がるの?主な原因3つ

口角が下がってしまう原因は人によってさまざまですが、多くの場合、体質や習慣が影響しています。ここでは、口角が常に下がってしまう主な原因について解説します。

 

原因①:加齢による筋肉量の低下

原因のひとつに、加齢の影響で筋肉量が低下してしまったことが考えられます。口元の表情をつくる代表的な筋肉は、次の3つです。

  • 大頬骨筋(だいきょうこつきん)
  • 口角挙筋(こうかくきょきん)
  • 口角下制筋(こうかくかせいきん)

大頬骨筋と口角挙筋は口角を引き上げる一方で、口角下制筋は口角を下げる働きを持ちます。そのため、大頬骨筋と口角挙筋を使う頻度が少なく筋力が衰えたり、口角下制筋がもともと強かったりすると口角はどんどん下がっていってしまうのです。

口角を上げる表情筋が衰えると、たるみやシワが目立ち、見た目年齢が一気に上がってしまうかもしれません。

 

原因②:普段の癖や習慣・姿勢

日常生活における癖や姿勢が、口角に影響している可能性もあります。次の項目に当てはまるか、チェックしてみましょう。

  • 猫背である
  • 長時間デスクワークを行う仕事をしている
  • 暇さえあればスマホを使う癖がある
  • 無意識に口呼吸をしている
  • 食事中、あまり噛まずに飲み込んでいることが多い

チェックが多ければ多いほど、生活習慣が口角に悪い影響を与えてしまっています。猫背やスマホ・パソコン使用時間が長いと、あご下からデコルテまでに伸びている広頚筋(こうけいきん)が収縮して口角が下に引っ張られやすくなります。

また、口呼吸やそしゃく回数が少ない方も口周りの筋力が正しく使われていないので、口角を下げる癖をつくってしまいます。

 

原因③:出っ歯などの歯並び・唇の形

出っ歯や歯並びが悪い場合においても、口呼吸の癖がついてしまうことから、口角が下がってしまいます。

また、出っ歯の場合は口元が前に引っ張られているように見えるため、全体的な印象として口角が下がって見えてしまうことも。同じく、上唇がもっこりと前に突き出している口ゴボの方も、口角が下向きになっているように見られやすくなります。

 

すぐに始められる!自力で口角を上げる方法

口角を上げると、明るく華やかな印象を人に与えやすくなります。ここでは、セルフケアで口角を上げる方法をご紹介します。自然な笑顔で好印象を与えたい方はぜひ実践してみてください。

 

方法①:生活習慣を改善する

衰えてしまった口周りの筋力を高めるためには、生活習慣を見直すことから始めましょう。ここでは、3つのポイントについてご紹介します。

 

常に口角を上げることを意識する

下がった口角を上げるためには、常に口角を上げた状態をキープすることがポイントです。

口角を上げる表情筋は、大頬骨筋と口角挙筋の2つです。この筋力を意識することはもちろん、顔全体の筋力を毎日の生活の中で鍛えていきましょう。

そのためには、喜怒哀楽の表情を意識して表すことです。

友だちと会話をするときや家族との団らんの中で、気持ちを表情に120%出していきましょう。表情豊かに口をしっかり動かして喋ることで、今まで使われてこなかった表情筋が鍛えられます。

 

よく噛んで食事する

食事は、よく噛んで食べましょう。よく噛み、歯ですり潰し、飲み込むことを意識して行うことで、口周りの筋力が鍛えられます。根菜やスルメイカなどの硬めの食材がおすすめです。

噛む回数を意識して増やすことは口角を上げる効果だけでなく、満腹中枢が刺激されダイエット効果にもつながります。

また、よく噛むことで食材本来の味を感じられて「食」に対する喜びにも気づけるでしょう。お米をよく噛み続けると甘くなるというように、食事の新たな発見にもつながります。

 

正しい姿勢を心がける

口周りの筋力だけでなく、体全体の筋力を整えるためにも正しい姿勢を心がけましょう。

スマホを見ているときの姿勢が下を向いていたり、長時間のデスクワークで首を痛めてしまったりしていませんか?姿勢が悪いと広頚筋が収縮し、口角のたるみを引き起こしてしまいます。

正しい姿勢とは、立った状態で頭の頂点・肩・お尻・かかとが一直線に真っすぐに伸びている状態です。自分の姿勢が正しいかどうか気になる場合は、鏡を見ながらセルフチェックしてみてください。

 

方法②:口周りの筋肉を鍛える

口周りの表情筋を鍛えることで、口角を上げた状態を常にキープさせられます。また、顔全体の筋肉や骨をトレーニングすることで、血行の巡りを良くして、脳細胞への働きかけを強める作用をもたらします。

ここでは、口周りの筋肉を鍛えるトレーニング方法と注意点についてご紹介します。

 

自宅で!隙間時間にできるトレーニング

自宅にいながら、家事や育児の隙間時間にできるトレーニングをご紹介します。1つ目は、割り箸を使ったトレーニングです。

【方法】
1. 割り箸を横向きに口にくわえる
2. このとき、奥歯を使って割り箸をはさむイメージ
3. 口角を上向きに「イー」と声に出しながら30秒間キープする

上記を3回程度繰り返します。

2つ目は、舌回しトレーニングです。

【方法】
1. 口を閉じた状態で舌を前歯の前に置く
2. 歯茎をなぞるように舌を1周させる

上記を各方向20回ずつ行います。

 

【落とし穴】ほうれい線やシワが定着する可能性も

口周りの筋力を意識して使うトレーニングを紹介しましたが、やりすぎは危険です。

表情筋は動かしすぎると、皮膚へ強いダメージを与えてしまいます。過剰に鍛えることでダメージが蓄積され、ほうれい線やシワが定着してしまうことも考えられます。

あくまで、適度なトレーニングを心がけましょう。

 

方法③:マッサージで筋肉のコリをほぐす

口周りをマッサージすることで、凝り固まった筋肉をほぐして口角を上げやすくします。隙間時間にできる簡単なマッサージをご紹介します。

【方法】
1. 左ほほに左手を添えて、口を少し開ける
2. 右手の親指を口の中に入れて左のほほを挟む
3. 親指の腹で左ほほの内側をマッサージする(1分程度)

上記を片側も行います。

マッサージは「痛気持ちいい」程度の指圧で行うことがポイントです。ほうれい線に沿ってゆっくりほぐしていきましょう。

 

方法④:美顔器などのグッズを活用する

最近では、口角をケアする効果が期待できるさまざまな美容グッズがあります。

美顔器は口角だけでなく、顔全体のたるみケアや美肌効果を目指せる機能が備わっているため、マルチに活用したい方におすすめです。ネットショッピングやバラエティショップなどで購入できます。

他にも、微弱な電流を与えて表情筋を刺激させる効果のあるEMS(Electrical Muscle Stimulation)や美顔ローラー、口に加えてトレーニングするマウスピースなど、種類は豊富にあります。

 

メイクテクニックで!口角を上げて見せる方法

筋トレやマッサージは日々の積み重ねが大事ですが、手っ取り早く効果を出したい方はメイクがおすすめです。実際に口角が上がるわけではありませんが、今すぐ口元の印象を明るくさせたい方はぜひ実践してみてください。

【方法】
1. コンシーラーで唇の両脇の部分を「くの字」に付けて、馴染ませる
2. リップブラシで唇の輪郭をなぞる
3. このとき、口角が上がっているように見せるために、上唇の両脇を少しだけオーバーに描く
4. 唇の真ん中を最も濃くさせてグラデーションをつける

口角がキュッと上向きに見えて、ハツラツとした若々しい印象になります。

 

口角の悩みをすっきり!美容整形で口角を上げる方法も

生活習慣や毎日のトレーニングも大事ですが、キュッと上がった口角で明るく朗らかな印象にしたい方や、大きな変化を得たい方には美容整形がおすすめです。

以下では、当院が提供している口角を上げる代表的な手術を3つご紹介します。

さらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

リフトアップに効果絶大な方法とは?顔のたるみの原因解消が重要

 

①:キュッと引き上がった口角を作る|「ヒアルロン酸注射」

皮膚のたるみや失われたハリを目立たなくさせる「ヒアルロン酸注射」は、口角をキュッと引き上げる効果が期待できます。

当院では、患者さまの症状や悩みに合わせて数種類のヒアルロン酸をご用意しております。ここでは、特に人気の高いメニューをご紹介します。(料金は税込です)

施術名 施術料金
ニューラミスジェル(麻酔入り)
  • スタンダード(0.6cc):26,400円(税込)
  • L(1cc):39,600円(税込)
  • LL(2cc):77,000円(税込)
スタイレージ(麻酔入り)
  • スタンダード(0.6cc):39,600円(税込)
  • L(1cc):60,500円(税込)
ボリューマXC
  • 0.6cc:54,780円(税込)
  • 1cc:76,780円(税込)
ボリフトXC
  • 0.6cc:54,780円(税込)
  • 1cc:76,780円(税込)
ボルベラXC
  • 0.6cc:54,780円(税込)
  • 1cc:76,780円(税込)

従来のコラーゲン注射から、水分の保有能力が優れているヒアルロン酸を使用することで、見た目の美しさに加えて即効性も見込めるようになりました。治療時間も5〜10分程度のため、気軽に受けられることも大きな特徴です。

 

②:たるみと筋膜を同時に引き上げる|「フェイスリフト」

「フェイスリフト」は、加齢とともに下がった肌のたるみを持ち上げる美容施術として当院でも人気の高いメニューです。たるみが気になる箇所に合わせて次の4つのメニューから自由にお選びいただけます。

施術名 施術料金
ネオパーフェクトリフト 594,000円(税込)
ワイドリフト 484,000円(税込)
ストレートリフト 418,000円(税込)
こめかみリフト 352,000円(税込)

皮膚をたるみの幅の分だけデザインして切除。皮膚の土台であるSMAS(スマス)筋膜と同時に引き上げます。SMAS筋膜はたるみの根本的な原因とされており、肌の内側から物理的に持ち上げることで、引き締まった輪郭をつくり出します。

口周りのたるみが解消されることで、口角も上向きに引き上げられます。キュッと上がった口角は、明るい印象を持たれやすくさせるでしょう。

 

③:治療時間10分~|切らずにリフトアップする「糸のリフト」

メスを使わずに高いリフトアップ効果をもたらす「糸のリフト」は、治療時間10分と手軽に受けられることから、美容治療が初めての方にも人気です。

施術名 施術料金
糸のリフト
  • 24本:99,000円(税込)
  • 50本まで入れ放題:165,000円(税込)

糸のリフトには「フェアリフト」と「V(ブイ)リフト」の2種類があります。

フェアリフトは、術後に体内で吸収される糸を使ったたるみやシワを引き上げるリフト施術です。Vリフトは、コーンと呼ばれる数カ所の引っかかりがついた糸で、たるみやシワを内側から持ち上げるリフト施術です。

糸は体内に吸収されるまでの6カ月間、皮膚の中でコラーゲンを生成し弾力のある若々しい肌をつくり出します。アンチエイジング効果も期待できます。

 

【症例写真】治療前・後での口角の変化

施術名 パーフェクトリフト+脂肪吸引(ほほ・あご下)
施術方法 こめかみ-耳の前-耳の下-耳の後ろ-えり足付近までの皮膚をたるみの幅の分をデザインして切除し、引き上げて縫合する治療方法です。
同時に、ほほとあご下の脂肪を吸引しています。
費用 847,000円(税込)
治療時間 約2時間30分
リスク 一時的な腫れや部分的に青くなる箇所がありますが、時間の経過に伴い消失します。

手術の切開部位には、糸がつきます。3日後に消毒、7日後に抜糸、14日後に抜鉤(医療用ホチキスの除去)を行います。

症例写真は、パーフェクトリフトとほほとあご下の脂肪吸引施術を受けた女性のビフォーアフターです。

口角がキュッと上に引き上げられて、微笑んでいるような口元に見えます。口角が上がることで顔全体が明るく優しそうな印象を受けます。

施術3カ月後の時点でも特に赤みや腫れなどはなく、目立った傷跡は見られないことがわかります。

 

まとめ:意外と多い口角の悩みは適切なケアで解決する

日常生活における癖や姿勢を見直して口周りのマッサージを丁寧に行うことで、印象はガラリと変えられます。セルフケアではなかなか難しいという場合は、美容クリニックで施術を受けることをおすすめします。

当院では、患者さまの症状に合わせて院長の柴田が丁寧にカウンセリングを行います。

本記事を読んで口角を上げる美容治療に興味を持った方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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