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一重と二重の違いを徹底解説!構造・割合・遺伝性の高さ・メリット

この記事を書いた人

柴田 健了(しばた たけのり)

京都大学医学部卒。日本形成外科学会専門医。長年の治療実績、論文の成果が認められた医師のみが認定される日本形成外科学会専門医の資格を持つ。20年以上形成外科・美容外科の専門医として従事し、大手美容外科を経て、フェアクリニック川口院/東京院を開設。クリニックのコンセプト「フェア(正しい・明瞭)」を掲げ、良質な技術を提供。▶公式サイトURL:https://fairclinic.jp/about/

憧れを抱く方が多い二重まぶた。近年では美容整形によって多くの方が二重まぶたを手に入れています。一方で一重まぶたも若々しい印象を与えられるといった多くのメリットがあります。

本記事では、一重と二重のメリットやデメリット、手術方法について紹介します。一重で悩んでいる方や二重整形を検討している方はぜひ参考にしてください。

 

目次

一重と二重の違いは?画像と構造から比較!

まずは一重と二重の違いについて紹介します。見た目はもちろん、まぶたの構造にも違いがあるため、詳しく理解しておきましょう。

 

まず画像から見た目の違いを確認しよう

一重から二重整形をした人の目元の写真を紹介します。

一重まぶたは、まぶたにラインがなく、瞳に皮膚が覆いかぶさっている状態です。さらに二重まぶたに比べると、まつ毛の生え際が見えず、瞳に光が入りづらいのが特徴です。

一方で二重まぶたは、皮膚が折りたたまれてラインが見えるのがわかります。さらに皮膚が折り込まれていることから、まつ毛の生え際が見えて明るい印象を受けます。

 

一重と二重は「まぶたの構造」が異なる

まぶたの形が人によって異なる理由は、まぶたの開閉を行う眼瞼挙筋(がんけんきょきん)と、まぶたの裏にある瞼板(けんばん)のつき方に違いが生じるためです。

瞼板には眼瞼挙筋とミュラー筋、眼輪筋という3つの筋肉が集まっており、収縮することで上まぶたを開けられます。このまぶたの開閉の仕組みは、一重も二重も同じです。

一重と二重で異なるのは、挙筋腱膜が枝分かれしているかどうかによって異なります。挙筋腱膜は眼瞼挙筋の近くにある組織で、瞼板にくっついているのが特徴です。

 

ここからは、一重と二重の構造の違いについて詳しく紹介します。

 

一重の構造|挙筋腱膜の枝がない

前述したとおり、瞼板が眼輪筋と眼瞼挙筋によって持ち上げられることで、目が開きます。一重の場合は、眼瞼挙筋が瞼板だけとつながり、皮膚とは接合されていない状態です。筋肉から皮膚に伸びる枝がないため、皮膚が固定されず、まぶたを開けると瞳に皮膚が覆いかぶさり、一重になります。

 

さらに脂肪の量が多かったり、二重幅が広かったりすると一重になるケースもあります。

 

二重の構造|挙筋腱膜の枝がある

二重は眼瞼挙筋が2本に分かれており、瞼板と眼輪筋を通して皮膚につながっている状態です。眼瞼挙筋が2本に分かれていることで、目を開けた際に皮膚が折り込まれることでできるのが二重のラインです。

奥二重は、二重と同様に眼瞼挙筋が2本に分かれています。しかし、まぶたの脂肪の量が多かったり、二重の幅が狭かったりして二重ラインの内側が皮膚に隠れてしまっていると、奥二重になります。

 

一重と二重はどっちが多い?割合と遺伝について

近年では二重整形によって二重まぶたの人が増えています。しかし、もともとのまぶたは一重と二重のどちらが多いかご存知でしょうか?

一重と二重の割合や遺伝について詳しく紹介します。

 

割合|日本人は男女ともに一重7割:二重3割 

一重まぶたにコンプレックスを抱えている方も多いでしょう。しかし、日本人は男女ともに、生まれつき一重の人が7割、二重の人が3割程度といわれています。

二重まぶたの人に目が行ってしまい「一重は少数派では?」と思う方もいるかもしれませんが、日本人は一重のほうが圧倒的に多い傾向があります。

 

なぜ日本では一重の人が二重よりも多いの?

もともとは、日本や中国、韓国など北東アジアのみ一重まぶたの人が存在していました。シベリアの人は、もともと二重だったものの寒さから目を守るために一重まぶたになったという説があります。その後、シベリアに住んでいた一重の人たちが、住みやすい土地を求めて日本に移ったため、2つのタイプのまぶたの人が混在しているとの考えが有力なようです。

また基本的に日本人のまぶたは皮膚が厚く、皮下脂肪や眼窩脂肪と呼ばれる眼輪筋下脂肪組織が発達している人が多い傾向にあります。さらに脂肪や皮膚が発達していると、眼瞼挙筋が瞼板にくっつく力が弱くなり、一重まぶたになりやすいといった特徴も。

 

片方ずつ一重と二重の人もいる 

中には片目だけ二重になる人もいます。そのようになる理由のひとつに「遺伝」が挙げられます。まぶたの形は両親の遺伝が関係しやすい上に、一重のほうが遺伝しやすいといわれています。そのため、両親のどちらかが片目だけ二重の場合、子どもも同じようになりやすいということです。

片目だけ二重になる理由として、遺伝以外には以下のようなものが考えられます。

  • 視力に差がある
  • 片方に負担がかかる行動をしている
  • 目の位置や大きさが違う

視力に差があると、姿勢が傾いてしまう傾向があります。さらに視力の良いほうの目でものを見る癖がつき、目の筋力に差がついてしまうケースも。

他にも目の位置や大きさが異なると、筋力の差が出てしまうため、片目だけ一重になったり、二重になったりします。

 

さらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

片目だけ二重になる原因とは?左右差を治すには自力よりも整形が確実

 

遺伝|一重より二重のほうが遺伝性が高い

遺伝子学で有名な「メンデルの法則」によると、親から引き継ぎやすい性質を「優性」、引き継ぎづらい性質を「劣勢」と定義しています。

この定義をまぶたに当てはめると、二重は優性遺伝、一重は劣性遺伝子だといわれており、一重より二重のほうが遺伝しやすいのがわかります。

両親とも二重 二重の可能性が高いが、まれに一重になるケースもある
両親とも一重 一重の可能性が高い
両親が二重と一重 二重の可能性が高いが、一重になるケースもある

ただし、必ずしも遺伝子どおりになるとは限りません。まぶたの脂肪が多かったり、筋力が低かったりすると二重から一重になるケースも存在します。

 

一重まぶたであるメリット・デメリット

一重まぶたにコンプレックスを抱えている方もいるのではないでしょうか。たしかにデメリットはあるものの、メリットもあります。

ここでは、一重まぶたのメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。

 

メリット|若く見られやすい 

一重のメリットとして、若く見られやすいことが挙げられます。

歳をとると二重の人は目元にたるみやくぼみが生じやすくなりますが、一方で一重の人は、二重に比べてたるみやくぼみが出づらいため、若く見られやすいといわれています。

ただし、一重でも目元のたるみが生じるため、二重よりも若く見られやすいと一概にはいえません。

 

デメリット|まぶたが重い・視界が狭い 

一重まぶたは二重に比べ、瞳に皮膚が覆いかぶさることによりまぶたが重い印象になってしまいます。視野が狭いため、ぱっちりとした目元になりづらいといともいえるでしょう。

視野が狭いことから、まぶたを押し上げる筋肉を使おうとして、目以外の筋肉に負担がかかってしまうこともあります。その結果、肩こりや頭痛など慢性的な症状を引き起こすケースもあるため、注意したい部分です。

 

二重まぶたであるメリット・デメリット

二重まぶたは一重の人に比べると、大きくぱっちりした印象に見えたり、化粧映えしたりとさまざまなメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。

 

メリット|ぱっちりした目に自信が持てる

二重まぶたは、ぱっちりとした目になりやすいことから自信を持てるといったメリットが挙げられます。化粧品などで二重をつくることは可能ですが、メイクを落とすと一重や奥二重に戻ってしまいます。さらに二重メイクによって、まぶたが荒れてしまうといった肌トラブルを引き起こす可能性も。

しかし、二重整形で半永久的な二重を手に入れられれば、そのようなトラブルから開放されます。コンプレックスが解消されて「自信を持てるようになった」という方も多いでしょう。

 

デメリット|乾燥しやすい

多くの方が憧れる二重ですが、乾燥しやすいといったデメリットがあります。まぶたに1本のラインが入ることで、まぶたを厚くできないため、一重よりも乾燥や寒さから目を守れません。

さらに二重幅を広くしすぎると、眠たそうな印象になってしまったり、ハム目になってしまったりするため、自分に合った二重幅にすることが大切です。

 

一重と二重に関する疑問を一挙解決!Q&A

「自力で二重にすることは可能?」「自然と二重になることはある?」など、一重と二重に関する疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか。

 

ここからは、一重と二重に関する疑問をQ&A形式で紹介します。疑問を抱えている方はここで解消しておきましょう。

 

Q.一重と二重ではどっちがモテる?

A.ゼネラルリサーチが「ぱっちり二重と重ための一重、どちらの方がモテると思いますか?」といったアンケートを行いました。その結果、9割以上の女性が、重ための一重よりもぱっちり二重のほうがモテると回答しています。

人によってタイプは異なりますが、二重のほうがモテる傾向があるようです。

参考:【二重VS一重!】9割以上の女性が重ための一重よりもぱっちり二重の方がモテると回答!一重まぶたの悩みとは…?

 

Q.二重になる可能性がある一重の特徴は?

二重の人と一重の人とでは、目の構造に違いがあるため、自然と二重になる可能性は低いでしょう。

 

しかし、もともと二重の構造を持っている場合、目元の脂肪が減ったり、皮膚が薄くなったりして二重になる可能性があります。また、二重のりやアイテープの使用によって、皮膚が折りたたまれて二重のラインが定着するケースも少なからず存在します。

 

Q.自力で一重から二重にすることはできる?

二重のりやアイテープ、マッサージなど自力で二重にする方法は多くあり、決して効果がないとはいえません。

しかし、まぶたの皮膚は非常に薄いため、二重のりの成分が合わなかったり、マッサージによってまぶたをこすったりすることで、皮膚がダメージを受けてしまいます。肌荒れやたるみの原因になるリスクが高いため、自力で二重にする際は注意が必要です。

 

Q.年を重ねると自然と二重になるって本当? 

歳を重ねることで自然と二重になる人も存在します。二重のりやアイテープを使用しているうちに、二重ラインに癖がついて二重になった人もいれば、目元の脂肪が減少して二重になった人もいます。

 

このようなケースは、慢性的なむくみによって二重が隠れており、むくみが解消されることで二重になることがほとんどです。そのため、一重だったのが自然と二重になるケースは極めて少ない傾向にあります。

 

一重からきれいな二重になりたい人へ|美容整形による治療の種類

一重にコンプレックスを抱えており、きれいな二重を手に入れたいと考えている方もいるのではないでしょうか。

自然な二重を目指すには、美容整形がおすすめです。ここからは、二重整形の種類について詳しく紹介します。

 

1.短時間で一重から二重になれる「埋没法」 

当院では、以下の3つの埋没法を取り扱っています。埋没法とひと口にいってもそれぞれ特徴が異なるため、1つずつ紹介していきます。

ワンデークイック埋没法

ワンデークイック埋没法は、まぶたに極細の糸を通して片目1点ずつを留める施術方法です。施術の際は点眼タイプの麻酔と局所麻酔を併用するため、痛みはほとんどありません。また片目のみの施術も可能です。

 

ワンデーカット埋没法

ワンデーカット埋没法は、まぶた2カ所を数ミリ切開し、そこから極細糸を通して片目2点ずつを留める施術方法です。施術の際は点眼タイプの麻酔と局所麻酔を併用するため、痛みはほとんどありません。また片目のみの施術も可能です。

 

クイック挙筋埋没法

クイック挙筋埋没法は、まぶた2カ所に極細の糸を通して固定する施術方法です。挙筋に糸を通すため、幅が広めの二重や平行二重をつくりやすいのが特徴です。

さらに眼瞼下垂の症状を軽減する効果もあるため、目の開きづらさに悩んでいる方にも向いています。

施術の際は点眼タイプの麻酔と局所麻酔を併用するため、痛みはほとんどありません。また片目のみの施術も可能です。

埋没法についてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

埋没とはどんな二重整形方法?メリット・デメリット・症例・値段を紹介

 

2.目を開く筋肉に問題があるときは「眼瞼下垂治療」

当院では、眼瞼下垂治療も行っており、埋没法と切開法の2種類があります。片目のみ症状が出ている方は、片側だけの治療が可能です。

 

眼瞼下垂ワンデー埋没法

眼瞼下垂ワンデー埋没法は、弾力がなくなり伸びてしまった挙筋に糸を通して、縫い縮める施術方法です。切開せずに眼瞼下垂の改善が期待できる上に、理想の二重ラインも目指せます。

 

眼瞼下垂切開法

眼瞼下垂切開法は、理想のラインに沿って皮膚を切開し、挙筋を瞼板に固定する施術方法です。「眼瞼下垂ワンデー埋没法」で症状が改善される方がほとんどですが、症状が強い際は切開法がおすすめです。

 

眼瞼下垂治療についてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

眼瞼下垂の手術の失敗例|後悔しないためのポイントと万が一の保証

 

3.メスを使って半永久的な二重をつくる「切開法」

切開法は、理想のラインに沿ってまぶたを切開し、縫合して二重を形成する施術方法です。

まぶたを切開する際に、たるんだ皮膚や余計な脂肪を除去できるため、重たい一重の方でも二重をつくりやすいのが特徴です。埋没法ではすぐ取れてしまう方や幅の広いラインを希望している方にも向いています。

なお切開法は、名前のとおり皮膚を切開するため、腫れや痛みなどのダウンタイム症状が伴います。さらに術後7日目まではまぶたに糸がついているため、それまでは休暇を取得するのがおすすめです。

 

切開法についてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

二重切開法ダウンタイムの症状と経過を紹介!短くするコツは?

 

4.重たい一重・二重ラインが安定しない方は「脱脂法」

脱脂法は、二重のラインに沿って数ミリ切開し、上まぶたの余分な脂肪を除去する施術方法です。脂肪によって重たい一重になってしまったり、二重ラインが安定しなかったりする方におすすめです。

なお脂肪を除去しすぎると、将来目の上がくぼんでしまう恐れがあるため、細心の注意を払って施術を行います。

 

脱脂法についてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

まぶたの脂肪取り治療の効果とは?意味ないといわれる理由を解明

 

5.蒙古ひだを除去して目を大きく見せる「目頭切開法」 

目頭切開とは、目頭にある「蒙古ひだ」を切除して縫合する施術方法です。

蒙古ひだがあることによって、目が小さく見えたり、二重のラインがきれいに出なかったりとさまざまなデメリットがあります。蒙古ひだがなくなることで、目頭にある「涙丘」が見えるようになり、目の横幅が広がって目が大きく見えるようになります。

術後7日目までは目頭に糸がついている状態のため、休暇を取得しておくのがおすすめです。

 

目頭切開についてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

目頭切開について解説!気になるメリット・デメリット・ダウンタイムは?

 

【症例】一重からきれいなぱっちり二重に!

ここからは、二重整形の症例を紹介します。

施術名 二重埋没 クイック挙筋法
施術方法 極細の糸をまぶたに通して留める
料金 両目88,000円
術後の経過・痛み・腫れ・内出血 痛み・腫れ・内出血

施術前は重たい一重な上に、皮膚にたるみが生じています。さらにまつ毛の生え際に皮膚が覆いかぶさっているのがわかります。

クイック挙筋法を受けたことによって、たるみもなくなり、くっきりとした二重になりました。さらにまつ毛の生え際が見えることによって、明るい印象になったのがわかります。

 

まとめ:一重にも二重にもそれぞれの魅力がある|なりたい目元を自分で選ぼう

一重にも二重にもそれぞれ魅力がありますが、一重にコンプレックスを抱えている方には二重整形がおすすめです。二重のりやアイテープ、マッサージなど二重をつくるグッズや方法は多くありますが、たるみや肌荒れの原因になる場合もあるため、できるだけ控えましょう。

 

フェアクリニックでは、さまざまな種類の二重整形を行っています。形成外科専門医の院長がカウンセリングから施術まで全てを担当しているので、悩みや疑問をすぐに相談できる環境が整っています。

 

気になる方は、一度当院のカウンセリングにお越しくださいませ。

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