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切開フェイスリフトのダウンタイムや経過は?メリットや注意点も解説

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柴田 健了(しばた たけのり)

京都大学医学部卒。日本形成外科学会専門医。長年の治療実績、論文の成果が認められた医師のみが認定される日本形成外科学会専門医の資格を持つ。20年以上形成外科・美容外科の専門医として従事し、大手美容外科を経て、フェアクリニック川口院/東京院を開設。クリニックのコンセプト「フェア(正しい・明瞭)」を掲げ、良質な技術を提供。▶公式サイトURL:https://fairclinic.jp/about/

切開フェイスリフトは、年齢に伴うたるみやシワを解消し、若々しい見た目を取り戻す手術です。

この記事では、切開フェイスリフトの手術後の経過や注意点、そして期待できるメリットについて詳しく解説します。切開フェイスリフトを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

 

切開フェイスリフトとは?

切開フェイスリフトとは、顔のたるみを引き上げる美容医療の一種です。この施術では、皮膚や筋膜を切開して引き上げることで、シワやたるみに根本的にアプローチします。フェイスラインのもたつきも解消されるため、小顔効果も期待できるでしょう。

理想の結果を得るには、適切な場所を切開し引き上げなければなりません。施術の技術や知識が不足していると効果が得られない場合もあります。耳の前後など目立ちにくい部位から切開し、縫合して傷を隠すのが一般的です。

負担は大きいものの、重度のたるみにも効果が期待できることから人気があります。

詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
フェイスリフトはたるみに効果的|治療法や術後を解説

 

切開フェイスリフトのダウンタイムについて

切開フェイスリフトの施術後は、さまざまな症状があらわれます。ここでは、切開フェイスリフトのダウンタイムについて詳しく解説します。どのような症状があらわれるのか見ていきましょう。

 

痛みや腫れ

切開フェイスリフトのダウンタイムでは、痛みや腫れがあらわれます。手術直後から1~2日は、ジンジンとした痛みを感じることがありますが、術後1週間を過ぎると徐々に和らいでいくでしょう。

クリニックで処方される痛み止めを適切に使用することで、痛みの程度を軽減できます。また、手術直後から腫れが生じますが、1~2週間で徐々に治まり、目立たなくなっていきます。腫れは術後3~4日後にピークを迎え、その後1~2週間で落ち着いていくでしょう。

 

傷跡の赤み

切開フェイスリフトのダウンタイムにおけるもう1つの要素は、傷跡の赤みです。手術後、傷口周辺に赤みがあらわれることがありますが、これは半年〜1年かけて徐々に治癒していきます。

個人差はありますが、術後3カ月が経過すると、ほとんど気にならない程度に回復する場合もあるでしょう。2〜3カ月間は赤みが顕著ですが、その後数カ月で目立たなくなる傾向があります。傷跡の治癒には時間がかかることを理解し、適切なケアを行うことが重要です。

 

内出血

切開フェイスリフトのダウンタイムにおいて、注意すべきポイントは内出血です。手術後、皮膚や筋肉の内部に血液がたまることがあり、これが内出血としてあらわれます。通常、内出血は手術後数日〜1週間程度で徐々に吸収され、自然に改善されます。

手術直後は内出血が目立つことがありますが、適切なケアや医師の指示に従うことで、早期の改善が期待できるでしょう。内出血の程度や期間は個人差がありますが、一般的には術後1週間以内に目立たなくなる傾向があります。

 

フェイスリフトの術後経過と過ごし方

ここでは、フェイスリフトの術後の経過と過ごし方について紹介します。理想の仕上がりにするには、ダウンタイム中の過ごし方がとても大切です。ダウンタイムを長引かせず、仕上がりを美しくするために、事前に確認しておきましょう。

 

施術当日

フェイスリフトの術後経過と過ごし方について、施術当日の注意点があります。麻酔が切れるまで待ち、腫れを予防するために包帯または顔用のサポーターであるガーメントを着用して帰宅しましょう。医師からは痛み止めや抗生物質などの処方も受けます。

帰宅後は冷却ジェルで頬や首を冷やし、休息を取ります。包帯やガーメントは翌日まで着用し、安静とクーリングが腫れを軽減するポイントです。また、帽子やスカーフは帰宅時に包帯を隠すのに役立つため、用意しておくと良いでしょう。

 

3日後

フェイスリフトの術後経過と過ごし方を考えると、手術から3日後にはいくつかの注意点があります。この時期は、特に腫れやむくみが目立ちます。寝ている間は顔が心臓に近い高さになるため、むくみやすくなるでしょう。

また、この時期にドレーン(血抜きの管)が抜去されることもあります。腫れがピークに達するため、一日中ガーメントをつけることが推奨されますが、終日が無理な場合はできるだけ長く着用してください。シャワーや洗髪は可能ですが、傷の周囲を優しく扱い、糸に注意しましょう。

 

1週間後

この時期には、通常抜糸が行われます。抜糸などの処置が終わった後は、徐々に普段通りの生活に戻れるでしょう。お風呂についても、徐々に長湯を楽しむことができますが、短時間から入浴することをおすすめします。

また、腫れも徐々に目立たなくなってきますが、朝のむくみが気になる場合は夜寝るときだけガーメントを使用しましょう。縫い傷のある耳の周り以外は、メイクも可能です。また、内出血をカバーするために、コンシーラーを用意しておくのも良いでしょう。

 

2週間後

フェイスリフトの術後経過と過ごし方を考えると、手術から2週間後にはさらなる変化が見られます。この時期には、補足的な糸の抜糸が行われます。内出血は薄くなり、徐々に消えていくでしょう。

また、腫れも目立たない程度になってきます。抜糸が完了し、日常生活や食事、仕事、運動などを普段通りに行うことが可能です。ただし、パーマや毛染めは2週間目が過ぎてから行うことをおすすめします。内出血が気になる場合には、カバー力のあるファンデーションを使用しましょう。

 

切るフェイスリフトのダウンタイム中に起こり得るリスク

切るフェイスリフトには、たるみ改善などのメリットがありますが、施術によるリスクも存在します。施術を受ける前に、リスクについてしっかり把握しておきましょう。ここでは、ダウンタイム中に考えられるリスクについて紹介します。

 

リスク①|感染症

切るフェイスリフトのダウンタイム中には、感染症がリスクとして考えられます。手術で切開された部位は縫合されますが、そこに細菌が侵入し感染症を引き起こすことがあります。通常、化膿止めの内服が処方されますが、傷口をぬらしたり触ったりすることで感染症が発生する可能性があるでしょう。

術後は医師の指示に従い、お過ごしください。感染症によって皮膚が壊死する事例も報告されており、細心の注意が必要です。

 

リスク②|薬剤過敏症

切るフェイスリフトのダウンタイム中には、薬剤過敏症がリスクとして懸念されます。手術ではさまざまな薬剤が使用されますが、患者さまの身体に適さない場合、重篤な合併症を引き起こす可能性もあるでしょう。

手術中は最善の注意を払って薬物投与が行われますが、事前に自分のアレルギー歴を医師に伝えることが重要です。施術を受ける際は、正確な情報を提供し、アレルギーの申告に漏れがないようにしましょう。

 

切るフェイスリフトのメリットや特徴

ここでは、切るフェイスリフトのメリットと特徴を紹介します。施術を受けるとどのような利点があるのか詳しく見ていきましょう。

 

顔の強いたるみでも改善を目指せる

切るフェイスリフトのメリットや特徴のひとつは、顔の強いたるみでも改善を目指せる点です。この手術では、たるみの原因に直接アプローチするため、根本的なたるみ改善が期待できます。

たるみが強く悩んでいる方は、一度無料カウンセリングで相談するのがおすすめです。専門医が患者さまの状態を詳細に評価し、最適な施術プランを提案してくれるでしょう。切るフェイスリフトは顔のたるみに対して効果的な解決策です。興味のある方は、専門医への相談をおすすめします。

 

効果を実感しやすい

切るフェイスリフトのメリットや特徴として、効果を実感しやすい点も挙げられます。

この手法は、外科手術によって皮膚にメスを入れ、余分なたるみを取り除く方法です。すでにたるんでしまった皮膚を切り取ることで、目に見える効果を比較的早く実感できるため、若返り効果が得やすいという特徴があります。

また、切るフェイスリフトは目立つシワやたるみの解消、老化防止の効果が期待できます。たるみやシワの改善、若返りを望む方にとって、切るフェイスリフトはおすすめの施術方法といえるでしょう。

 

持続期間が長い傾向がある

持続期間が長い傾向があることも、切るフェイスリフトのメリット・特徴のひとつです。この手法では、皮膚を切除することでフェイスリフトの効果が長期間持続します。一方、切らないフェイスリフトの場合は、持続期間が1週間〜1カ月程度と比較的短い傾向があります。

しかし、指の幅1本分の皮膚を切除するフェイスリフトでは、その分のたるみがない状態が一生続きます。切るフェイスリフトは費用が高額であるものの、長い目で見ると、切らないフェイスリフト施術を何度も受けるよりも費用を抑えられる可能性があるでしょう。

 

切るフェイスリフトのデメリットや注意点

切るフェイスリフトにはメリットがある一方で、デメリットも存在します。ここでは、切るフェイスリフトのデメリットと注意点について紹介します。施術を受けて後悔しないためにも、事前に確認しておきましょう。

 

ダウンタイムが長引く可能性がある

切るフェイスリフトのデメリットや注意点のひとつに、ダウンタイムが長引く可能性がある点が挙げられます。手術後には腫れ、むくみ、内出血といった症状が起こります。また、包帯の圧迫を受ける期間も日常生活に支障が出るでしょう。

一般的には、切開リフト施術後には1週間程度で包帯が取れ、2週間程度で腫れやむくみ、内出血も落ち着いてくるといわれています。しかし、2週間ほど仕事の休みを取るのが難しい方にとっては、ダウンタイムの長さがネックとなるでしょう。

 

手術時間が長く麻酔のリスクが伴う

手術時間が長く麻酔のリスクが伴う点も、切るフェイスリフトのデメリットといえます。

まず、麻酔のリスクが生じる可能性があります。手術規模やクリニックによって異なる麻酔の種類には、高度低血圧症や高度低酸素血症といったリスクも含まれるでしょう。

また、手術時間が長い点も考慮すべきです。切開リフトの手術時間は、施術範囲によって異なりますが、通常は3時間程度かかります。

 

半永久的な効果はなく2回目の手術が必要になるケースもある

切るフェイスリフトのデメリットや注意点としては、半永久的な効果がなく、2回目の手術が必要になるケースがあることも挙げられます。

切開リフトは、切らないフェイスリフトよりも効果が長続きしますが、永続的な効果は期待できません。施術から年月が経過するにつれて、効果は徐々に薄れていきます。ただし、若々しさを保つためには、再度切開リフトを受ける必要が出てくることがあるでしょう。

このことを事前に理解し、施術を検討する必要があります。

 

抜糸までの期間は圧迫固定などが必要になる

抜糸までの期間は圧迫固定などが必要です。

一部のクリニックでは、切開リフトの手術後数日〜1週間ほど、顔の側面を包帯でしっかりと圧迫します。この包帯圧迫により、顔の腫れを抑える効果が期待されますが、大げさな見た目になりやすく、日常生活や仕事への復帰が難しい場合もあるでしょう。

 

当院の切開フェイスリフトのこだわり

ここでは、当院が提供している切開フェイスリフトのこだわりを紹介します。当院では、患者さまの理想を叶えるために、さまざまな取り組みを行っています。詳しく紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

 

① 日本形成外科学会専門医がカウンセリングから手術までを一貫して担当します

当院では、日本形成外科学会専門医がカウンセリングから手術までを一貫して担当しています。日本形成外科学会専門医とは、厳格な審査と長期にわたる研修を経て取得できる資格であり、形成外科の専門家としての高度な技術と知識を持っています。

この資格を持つ医師が患者さま1人ひとりのケースに対応するため、安心してお任せください。また、専門医が一貫して担当することで、よりスムーズなコミュニケーションと手術計画が可能です。

患者さまの要望や悩みに丁寧に耳を傾け、最適な治療法を提供するために、日本形成外科学会専門医の専門知識と経験を生かしています。

 

② 腫れを抑えるために丁寧な処置を行います

手術後の腫れを最小限に抑えるために、当院では丁寧な処置を行っています。腫れの予防には血液の内出血を抑制することが重要です。皮膚の内側で血液がたまることで生じる腫れを最小限に抑えるために、手術中には細かな血管からの出血に対して徹底的な止血処置を行います。

この処置には時間がかかりますが、その分腫れを抑制する効果があります。手術時間が長くなることを承知の上で、患者さまの安全と満足度を最優先に考え、徹底した止血処置を行います。

 

③ 術後は目立ちづらい肌色のテープで保護をします

手術後の保護には、目立ちづらい肌色のテープを用います。手術中には死滅処理を徹底して腫れを予防しており、そのため大きな固定は必要ありません。肌色のテープは薄く幅の細いもので、傷に沿って貼ります。

このテープは非常に剥がれにくく、患者さまが何度も貼り換える必要はありません。手術後の経過をできるだけ快適に過ごしていただけるよう、細やかな配慮を行っています。

 

まとめ:フェイスリフトは切開を伴うためダウンタイムが長い傾向がある

切開フェイスリフトの手術後のダウンタイムや経過は、個人によって異なりますが、通常は数週間〜数カ月かかります。手術後は腫れや内出血が見られることがありますが、徐々に改善されていくでしょう。

効果が持続することや再手術が必要な場合もあるので、注意が必要です。一方で、若々しい印象を取り戻せるメリットも大きく、患者さまの多くが手術後に高い満足度を得たことが報告されています。

手術を検討する際には、医師との十分な相談を行い、リスクとメリットを理解した上で適切に判断することが重要です。

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