顔のたるみは老け顔や疲れたような印象を与えてしまいます。「最近顔のたるみが気になってきた」「顔のたるみに効果的な美容施術を知りたい」など、加齢とともに顔のたるみに悩むようになってきた男性も多いのではないでしょうか。

本記事では、男性の顔のたるみの原因や、対策としてできる筋トレや美容施術などを解説していきます。顔のたるみにお悩みの男性は、ぜひ参考にしてください。

男性の顔のたるみの原因

男性の顔のたるみにはさまざまな原因が考えられます。主な3つの原因を見ていきましょう。

表情筋の衰え

表情筋は皮膚に直接くっついている筋肉です。表情筋が動くと同時に皮膚も動き、表情をつくり出します。

表情がつくられている状態で肌のターンオーバーが起きると、皮膚の表面の角質がへこんだままになり、しわができてしまいます。さらに、皮膚の水分不足や紫外線などの刺激によってしわの真皮の層が薄くなると皮下脂肪の層までへこんでしまうため、自然にしわが戻りにくくなるでしょう。

人間は常に重力の影響を受けて生活しているため、骨とくっついていない表情筋や皮膚などはたるみが出てしまうのです。また、加齢によって表情筋の筋力が低下すると、皮膚を支えられなくなり、顔がたるんでしまいます。

肌の弾力・ハリ不足

加齢や乾燥、紫外線などの刺激によって皮膚の水分が不足すると、肌のターンオーバーは乱れてしまいます。ターンオーバーが乱れると、肌のバリア機能が低下し、皮膚の水分量がさらに減ってしまうという悪循環に。これは、肌の弾力を維持する機能の低下につながります。

また、加齢とともに肌のコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンが減ると、肌の弾力やハリが不足した結果、たるみが起きると考えられます。

寝不足・食事・姿勢などの生活習慣

猫背や前屈みの姿勢を長時間続けたり、頬杖などをついたりしていると、顔の筋肉が下方向に引っ張られ、たるみやすくなってしまいます。そのため、スマホを見るときに下を向く癖がある方やデスクワークの方は、顔がたるみやすい可能性があります。

また寝不足や偏った食生活も、皮膚に必要な栄養が不足したり、肌のターンオーバーを乱したりする原因です。肌のターンオーバーが乱れると、肌の弾力やハリが不足し、しわやたるみができやすくなってしまうため、注意しましょう。

男性の顔にたるみがあることによるデメリット

男性の顔にたるみがあると、以下のようなデメリットがあります。

• 実年齢よりも老けた印象に見える
• 輪郭（フェイスライン）が崩れる
• 疲れたように見える

顔がたるんでしまうと、老けて見えたり疲れて見えたりと、周囲の人に良いイメージを与えにくくなるでしょう。

男性の顔のたるみはセルフケアで対策できる？

顔のたるみの対策としては、表情筋のトレーニングや姿勢の改善、スキンケアや紫外線対策の徹底が挙げられます。

表情筋トレーニングを行う

男性の口元のたるみを改善するためには、表情筋のトレーニングを行いましょう。表情筋トレーニングの方法は以下の手順です。

1. 口を大きく開ける
2. 「あ・い・う・え・お」と一文字ずつゆっくり発音する

表情筋トレーニングは「あいうえおトレーニング」といい、大げさに表情をつくり、一文字につき10秒程度キープするのがポイントです。

しかし表情筋トレーニングには即効性がないため、すぐに効果が実感できなくても毎日コツコツ続ける必要があります。

姿勢を改善する

姿勢を改善することも重要です。日常生活で猫背やうつむきがちな方は、背筋を伸ばして胸を張った良い姿勢を保つように心がけましょう。

姿勢は、常に意識し続けなければ改善が困難です。そのため、姿勢の改善がすぐには難しい方は、長時間同じ姿勢でいることをやめてみましょう。

具体的には首や肩、腕などを動かしたり、伸びをしたりと、同じ姿勢が続いていると感じたときに、身体を動かすだけでもたるみ予防の効果が期待できます。

スキンケアや紫外線対策を徹底する

スキンケアで肌を保湿することも、男性の顔のたるみ対策につながります。肌には水分と油分が必要なため、自分の肌質に合った化粧水と乳液を使用しましょう。2回の工程が面倒に感じる方は、オールインワンの保湿剤がおすすめです。

また、紫外線の刺激も顔のたるみにつながります。そのため、日焼け止めや帽子の使用など、紫外線対策を徹底しましょう。日焼け止めは商品によって使い心地が異なるため、自分に合ったものを選ぶと日常使いしやすくなります。

リスク最小限！男性の顔のたるみを改善できる「切らない」美容施術

男性の顔のたるみを改善できる「切らない」美容施術は、ハイフ（HIFU）や糸リフト、ヒアルロン酸注入やボトックス注入があります。

それぞれ詳しく解説していくので、切らずに顔のたるみを改善したい男性は、ぜひ参考にしてください。

ハイフ（HIFU）

ハイフ（HIFU）とは、超音波で発生させた熱エネルギーを肌の奥深くにある層に照射することで、皮膚を引き締めたり、コラーゲン・エラスチンの生成を促したりできる施術です。ハイフは、肌のつややハリ改善以外にも、顔のリフトアップや小顔効果が期待できます。

ハイフは一度の施術で効果を実感できる方もいますが、定期的に施術を受けたほうが効果を維持しやすいため、回数や頻度などはクリニックで相談すると良いでしょう。

糸リフト

糸リフトとは、トゲのついた特殊な糸を肌の下に挿入し、顔のたるみを引き上げる施術です。糸を挿入してから1〜3カ月でたるみ改善の効果を実感できます。

糸リフトで使用する糸は、医療用の素材でつくられており、時間の経過とともに体内に吸収されます。そのため、定期的に糸リフトを受けると、リフトアップ効果を長期間維持できるでしょう。

糸の種類によって期待できる効果や持続期間、料金が異なるため、事前にどの糸が良いのか医師に相談しておくことが大切です。

ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸注入とは、へこんでしまった部分や、肌のボリュームがなくなってしまった部分にヒアルロン酸を注入して、顔のたるみの改善を目指す施術です。ヒアルロン酸は水分を抱え込む性質があるため、肌に注入してハリを取り戻すことで、顔のたるみを改善します。

ヒアルロン酸はもともと体内に存在する物質であるため、安全性が高いといえるでしょう。身体に異物を入れることに抵抗がある方でもご安心ください。

しかし、ヒアルロン酸は時間の経過とともに体内に吸収されてしまうため、効果を維持するには定期的な施術が必要です。

ボトックス注入

ボトックス注入とは、ボトックスを注入することで表情筋の動きを麻痺させ、顔のしわやたるみを改善させる施術です。ボトックスとは、ボツリヌス菌から取り出したタンパク質で、筋肉の動きを鈍くしたり止めたりする作用があります。

そのため、たるみの部分にボトックスを注入するとたるみにくくなり、皮膚がピンと張ったようにハリが出ます。

しかし、ボトックス注射の効果は4〜6カ月程度でなくなってしまうため、効果を維持するためには定期的に注入する必要があります。

即効性が高い！男性の顔のたるみを改善できる「切る」美容施術

男性の顔のたるみに対する美容施術の中でも、即効性が高いのは「切る」施術です。具体的には、バッカルファット（頬脂肪）除去やフェイスリフトがあります。

それぞれ詳しく解説していくので、顔のたるみにすぐ効果が実感できる美容施術を希望している男性は、ぜひ参考にしてください。

バッカルファット（頬脂肪）除去

バッカルファット（頬脂肪）除去とは、頬の深い層にあるバッカルファットと呼ばれる脂肪の塊を除去する施術です。バッカルファットは加齢とともに下がってきてしまうため、たるみやほうれい線が目立つ原因になります。

バッカルファット除去は、口の中を1〜2cm切開し、脂肪の塊を引っ張り出して切除します。傷が口の中にできるため、見える位置に傷跡が残る心配はありません。

バッカルファットを除去するとたるみの改善以外にも、フェイスラインの引き締まりによって顔全体が小顔になる効果も期待できます。

フェイスリフト

フェイスリフトとは、こめかみの髪の毛の生え際や耳の前、後ろを切開し、皮膚を引き上げた上で余った皮を切除・縫合する施術です。皮膚を引き上げる施術のため、顔のたるみを改善できます。

注意したいのは、フェイスリフトは顔の皮膚を引き上げる施術のため、後遺症として術後に顔面にある神経が麻痺してしまう可能性があることです。顔面神経は表情をつくる際に必要な神経ですが、麻痺が起きると表情が不自然になってしまいます。

フェイスリフトには顔面神経麻痺以外にも、内出血などのダウンタイムや後遺症があるため、自身にその治療が適しているかどうかは医師の診察を受けた上で判断するのが望ましいでしょう。

まとめ

男性の顔のたるみの原因には、表情筋の衰えや肌の弾力・ハリ不足、寝不足・食事・姿勢などの生活習慣が挙げられます。

表情筋のトレーニングや姿勢の改善、スキンケアや紫外線対策が男性の顔のたるみの改善に効果が期待できますが、即効性はなく毎日コツコツ続けなくてはなりません。そのため、すぐに効果を実感したい場合は、美容施術がおすすめです。

「切らない」美容施術には、ハイフ（HIFU）や糸リフト、ヒアルロン酸やボトックスの注入、「切る」美容施術には、バッカルファット（頬脂肪）除去やフェイスリフトがあります。悩みや予算、仕上がりの希望によって適した美容施術が異なるため、どのような施術が自分に必要なのかわからない方は、美容クリニックでカウンセリングを受けてみるのが良いでしょう。

フェアクリニックでは、男性の顔のたるみに対する施術も行っております。どのような治療が必要かわからず悩んでいる方は、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。