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ハイフを打ってはいけない箇所とは?|リスクについて詳しく解説

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柴田 健了(しばた たけのり)

京都大学医学部卒。日本形成外科学会専門医。長年の治療実績、論文の成果が認められた医師のみが認定される日本形成外科学会専門医の資格を持つ。20年以上形成外科・美容外科の専門医として従事し、大手美容外科を経て、フェアクリニック川口院/東京院を開設。クリニックのコンセプト「フェア(正しい・明瞭)」を掲げ、良質な技術を提供。▶公式サイトURL:https://fairclinic.jp/about/

ハイフは、費用やダウンタイムなどを含めて手軽に受けられるため、気になっている方も多いのではないでしょうか。しかし、ハイフには打ってはいけない箇所があります。それらを知らずに施術を受けてしまうと、思わぬトラブルにつながる恐れがあるため、注意しましょう。

本記事では、ハイフを打ってはいけない箇所について詳しく紹介します。ハイフで失敗しないためのポイントも解説するので、気になる方はぜひ参考にしてください。

 

ハイフはノーリスクではない

手軽に受けられるハイフですが、ノーリスクではありません。副作用やリスクが伴うため、施術を受ける前に理解しておくことが大切です。

ハイフのリスクや副作用としては、主に下記が挙げられます。

  • 腫れ
  • 赤み
  • やけど
  • 神経損傷

基本的に腫れや赤みは、多くの人に見られる副作用症状です。ハイフは、熱エネルギーを用いた施術のため、肌質や機器の出力によっては腫れなどが生じます。これらの症状は、一時的なものであり、数日程度で落ち着くため、過度に心配する必要はありません。

また、まれにやけどや神経損傷が起こる可能性もあります。出力レベルを誤ったり、照射技術が不十分だったりなどが原因です。ただしまれな症状であるため、知識やスキルの高いクリニックで受けることで、リスクを軽減できます。

 

ハイフについての基礎知識

ハイフがリフトアップやたるみ改善を期待できる施術とは知っていても、詳しい仕組みなどは理解できていない方もいるのではないでしょうか?自分の悩みに合った施術を受けるためにも、ハイフの基礎知識は身につけておきたい部分です。

ここからは、ハイフの仕組みや効果について詳しく紹介します。

 

ハイフ施術とは?仕組みについて

ハイフとは「High Intensity Focused Ultrasound」の頭文字を取った言葉であり、超音波治療を指します。日本語では「高密度焦点式超音波治療」と呼ばれており、特殊な超音波を肌に照射し、皮下組織やSMAS(スマス)筋を引き締める施術です。

SMAS筋とは顔の皮膚を支えている筋肉のことであり、この筋肉が衰えるとたるみの原因になります。他にも、皮下組織がゆるむことで顔のたるみにつながるケースも。

ハイフは、肌表面に超音波を照射することで、たるみの原因であるSMAS筋や皮下組織にアプローチできるため、たるみやもたつきの改善を期待できます。さらに皮膚表面にやけどや傷をつくらずに、肌深層部にアプローチできるのが特徴です。

他にもハイフの熱エネルギーによって、コラーゲンやエラスチンの生成が促進されます。その結果、肌質改善効果を期待できるのもハイフのポイントです。

詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
ハイフで得られる4つの効果!いつまで続く?気になる疑問を解消

 

ハイフはどんな人におすすめ?

「ハイフを検討しているけれど本当に自分に合ってるの?」と疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか。ハイフがおすすめな人の特徴は、下記が挙げられます。

  • 顔のたるみやほうれい線を改善したい
  • 二重あごやもたつきが気になる
  • メスを入れないリフトアップ施術を受けたい
  • できるだけダウンタイムや費用を抑えたい

たるみ改善に加えて、肌質改善効果を得たい方にもおすすめです。肌のたるみは早い人で20代後半から始まるため、アンチエイジングとして早いうちから施術を受けても問題ありません。

なおハイフは、下記の条件に当てはまる人は、施術を受けられません。

  • 妊娠中・授乳中
  • 医療機器が体内に埋め込まれている
  • 心臓疾患を持っている
  • 施術部位に炎症や感染症がある

条件に当てはまる方は、必ずカウンセリングの際に相談しましょう。

 

ハイフを打ってはいけない箇所

ハイフは、顔の全てに打てるわけではありません。基本的に首や目元など脂肪の少ない部分には照射できないといった決まりがあります。

禁止箇所に照射してしまうと皮膚へのダメージだけでなく、筋肉や神経損傷を引き起こす可能性があります。特に医療用ハイフは出力レベルが高く、神経損傷のリスクが高まるため、注意が必要です。

 

ハイフで打ってはいけない場所に照射されてしまったら?

多くのクリニックでは、確かな知識やスキルを兼ねそろえた医師や看護師が施術を行うため、打ってはいけない箇所に照射されるリスクは低いと考えられます。

しかし、万が一照射されてしまった場合のために、起きうる症状や保障について理解しておきましょう。

 

起きうる症状

ハイフを打ってはいけない箇所に照射した場合には、下記のような症状が生じる可能性があります。

  • 神経・感覚の麻痺
  • 皮膚障害
  • やけど
  • 肌の凹凸

代表的な症状として、神経などの麻痺や皮膚障害、やけどが挙げられます。神経障害は、多くの症状の中でも傷病の程度が1カ月と長い傾向があります。しびれや感覚の麻痺が長引くため、日常生活に支障をきたす可能性もあるでしょう。

また皮膚障害は、赤みや腫れ、ひりつきなどが挙げられます。神経障害に比べると期間は短いものの、施術中や施術後、翌日以降など症状が現れる期間にばらつきがあります。

また重度の場合、やけどになるケースも少なくありません。炎症後色素沈着として顔に跡が残るなど日常生活に支障をきたすケースも多い傾向があります。

 

症状が出てしまった場合

万が一、ハイフによってトラブルが生じた場合は、まず施術を受けたクリニックに相談しましょう。施術を受けたクリニックでの対応が難しい場合は、担当医に「診療情報提供書」を作成してもらい、対応してくれる医療機関を探す必要があります。

 

ハイフ施術で失敗しないために

ハイフで失敗のリスクを軽減するためには、クリニック選びやカウンセリング内容などいくつかのポイントを押さえることが大切です。クリニック選びを怠ったり、安さだけでプランを決めたりすると失敗のリスクが高まるため、注意しましょう。

ここからは、ハイフで失敗しないためのポイントを紹介します。

 

クリニックの選び方

ハイフを受ける際は、医師のスキルや症例などクリニック選びが大切です。クリニックを選ぶ際に確認したいポイントとして、下記が挙げられます。

  • 適切な価格設定であるかを確認する
  • 日本形成外科学会専門医の資格を持っているかを確認する
  • 術後のアフターケアを行ってくれるかを確認する

ハイフをはじめとした美容医療は自由診療のため、クリニックによって価格設定が異なります。そのため、クリニックによっては極端に安かったり、高かったりするケースがあります。失敗のリスクを防ぐためにも、適切な範囲内で価格設定をしているクリニックを選びましょう。

また医師のスキルを確認する際には、日本形成外科学会専門医の資格を持っているかを確認するのがおすすめです。民間の資格とは異なり、資格取得までのハードルが高く、スキルや知識を持った医師のみ取得できる資格です。

万が一、術後にトラブルが生じた際のために、アフターケアを行ってくれるかも確認しておきましょう。

詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
整形アプリの社長が教える!後悔しない美容クリニックの選び方

 

カウンセリング時に確認するべきこと

美容医療において、カウンセリングも大切なポイントです。カウンセリングは、悩みや希望を医師に共有し、適切な施術やプランを決めていく時間です。医師とコミュニケーションを取れず施術に進んでしまうと失敗や術後のミスマッチが生じる可能性があるため、注意しましょう。

またカウンセリングの際には、下記のポイントを確認しましょう。

  • 取り扱い機器を確認する
  • クリニックの実績や症例を確認する
  • 具体的な施術ペースを確認する

ハイフにはさまざまな機器があり、それぞれ特徴が異なります。価格も異なるため、カウンセリングの際に確認しておきましょう。

 

エステハイフはリスクが伴う

ハイフは、医療機関だけでなくエステサロンでも受けられます。医療機関に比べると比較的安価で受けられるため、気になっている方もいるのではないでしょうか。

しかし、エステハイフは医療資格を持っていない無資格のエステティシャンが施術を行います。ハイフを打ってはいけない箇所に照射したり、出力レベルを誤ったりするリスクが高いため、おすすめできません。

またトラブルがあった際に、すぐに対応してもらえないといったリスクがあるため、ハイフを検討している方は医療機関で受けることをおすすめします。

 

当院でのハイフの施術方針

当クリニックでは「ウルセラ」という医療ハイフを扱っています。ウルセラは、さまざまな超音波照射機器の中でもパワーの強さが特徴です。従来のハイフでは満足できなかった方や切開を伴うフェイスリフトと同様の効果を得たい方におすすめです。

ここからは、当クリニックで扱っているハイフの施術の流れや症例写真について紹介します。

 

施術までの流れ

ハイフ施術までの大まかな流れは下記のとおりです。

1. 固定バンドで体を固定する
2. 無痛マスク麻酔を行う
3. ハイフの照射を行う

当クリニックでは、ウルセラを最大出力で照射しています。そのため、無痛マスク麻酔で眠った状態で施術を行います。

ハイフの照射は、額からあご下の範囲までアプローチ可能です。ウルセラの効果は、術後2〜3カ月程度まで引き上げ効果を期待できます。

 

症例写真の紹介

施術名 ウルセラ・糸リフト・エラボトックス
施術方法 ・超音波を用いた切らないリフトアップ施術
・切らずに吸収される糸を挿入し肌質改善を促す施術
・ボツリヌス菌を注入し筋肉の働きを緩める施術
料金 ・66,000円~(税込)
・99,000円〜(税込)
・32,780円〜(税込)
※保険適用外
術後の経過・痛み・腫れ・内出血 ・内出血・赤み・痛み
・内出血・腫れ・ツッパリ感
・内出血・表情のこわばり

上記は、ウルセラと糸リフト、ハイフを受けた患者の症例写真です。治療前と2週間後を比べると全体的にたるみが改善され、すっきりとした印象に仕上がっているのがわかります。

ウルセラをはじめとした糸リフトやハイフは、切らずに施術を受けられるため、美容医療初心者やダウンタイムに長期的な休暇を取れない方にもおすすめです。

 

ハイフを打ってはいけない箇所に関するよくある質問

ハイフに関するよくある質問を紹介します。また疑問や不安がある方は、カウンセリングや電話などで医師に相談しておきましょう。

 

1:打ってはいけない箇所以外だったら健康に影響はない?

打っていけない箇所以外だからといって、健康に影響がないわけではありません。アプリケーターが浮いていたり出力レベルを誤ったりすると、やけどや神経損傷を起こすリスクがあります。肌表面に傷がつかないからといって、健康被害のリスクがゼロではないことを理解しておきましょう。

やけどや神経損傷のリスクを軽減するためにも、確かなスキルや技術を持った医師のもとで施術を受けることが大切です。

 

2:クリニックだったら健康リスクはない?

ハイフの事故の多くがエステサロンやセルフエステで起きています。しかし、医療機関であっても健康リスクはゼロではありません。

消費者安全調査委員会の調査によると、熱傷61件のうち12件、皮膚障害25件のうち8件と、美容クリニックでも一定数の事故が起きています。

参考:消費者安全調査委員会  消費者安全法第23条第1項の規定に基づく事故等原因調査報告書「エステサロン等でのHIFU(ハイフ)による事故

 

まとめ:注意事項を理解し満足のいく施術を受けよう

ハイフは、切開をせずにリフトアップやたるみ改善を期待できる施術です。費用面や身体への負担も比較的少ないため、多くの方が受けやすい施術といえます。

施術を受ける際は、打ってはいけない箇所を必ず知っておきましょう。また、確かなスキルを持った医師のもとで受けるためにも、クリニックの選び方は押さえておくことが大切です。

当クリニックでは、日本形成外科学会専門医の資格を持った院長がカウンセリングから施術までを担当します。豊富な症例や実績数を持っており、1人ひとりに合った方法で悩みを改善します。気になる方は、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。

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