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美容コラム

鼻整形のダウンタイムは何日続く?症状や過ごし方のポイント

この記事を書いた人

柴田 健了(しばた たけのり)

京都大学医学部卒。日本形成外科学会専門医。長年の治療実績、論文の成果が認められた医師のみが認定される日本形成外科学会専門医の資格を持つ。20年以上形成外科・美容外科の専門医として従事し、大手美容外科を経て、フェアクリニック川口院/東京院を開設。クリニックのコンセプト「フェア(正しい・明瞭)」を掲げ、良質な技術を提供。▶公式サイトURL:https://fairclinic.jp/about/

「鼻がもう少し高ければ…」「シャープな鼻になりたい」など自身の鼻にコンプレックスを持っている方の中には、鼻の整形を検討したことがある方もいるのではないのでしょうか。

この記事では、鼻整形のダウンタイムについて詳しく解説していきます。ダウンタイム中の過ごし方によっては長引いてしまう可能性もあるので、施術前に知っておくことをおすすめします。鼻整形を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

 

鼻整形のダウンタイムは何日?治療別に経過をチェック

鼻整形と一口にいっても、理想とする形によって治療法は変わります。ここでは以下の治療内容について紹介していきます。

  • 鼻専用ヒアルロン酸注射法
  • プロテーゼ挿入法
  • 鼻尖(鼻先)縮小耳介軟骨挿入法
  • 小鼻縮小(ダンゴ鼻形成)

上記の治療内容はそれぞれダウンタイムが異なります。症例写真も併せて紹介しますので、気になる方はチェックしてみてください。

 

治療法①:鼻専用ヒアルロン酸注射法

治療内容 ヒアルロン酸を鼻根部に注入し、自然な高さを目指す治療です。
時間 約10分
料金 39,600円~(税込) ※保険適用外

鼻専用ヒアルロン酸注射法は、鼻筋を整えたい方におすすめの治療方法です。注入するヒアルロン酸はさまざまなタイプがあり、硬さや粒子の大きさが異なります。

「自然な仕上がりにしたい」「きれいな状態を長期間キープしたい」など、希望に沿ったヒアルロン酸を選んでいただけます。また、注入する量によって高さや幅が変えられるのも特徴です。

 

ダウンタイム|腫れ・日常生活への影響が少ない

注射による治療のため、切る必要がなく内出血や腫れが少ないのが特徴です。細い血管もしっかり確認し、避けて注射するため内出血はほとんど出ません。

ヒアルロン酸には麻酔も含まれ、治療中も麻酔を使用して痛みを最小限にできるよう努めています。メイクやシャワーも当日から可能なため、日常生活への影響の少なさがメリットです。

 

症例写真|治療前・直後・2週間後

ここでは実際に、鼻専用ヒアルロン酸注射法を受けた際の鼻の状態を解説します。

施術名 鼻専用ヒアルロン酸注射法
治療内容 鼻筋に沿ってヒアルロン酸を注射する治療です。
料金 39,600円(税込) ※保険適用外
術後の経過・痛み・腫れ・内出血 注射による切らない治療のため、ほぼ腫れが出ないことが特徴です。

細い血管の位置を確認し、避けながら注射し、内出血にも配慮しています。

また、アイシング・麻酔などを使用し、注射の痛みを取り除く工夫をしています。

治療直後でも腫れや内出血がほとんどないとわかります。もし腫れや内出血が起きても数日で落ち着いていくため、2週間後には気にならなくなるでしょう。

治療直後の症状が気になっても、当日からメイクが可能です。鼻筋は自然な仕上がりになるため、周囲にバレたくない方にも向いている治療法です。

 

治療法②プロテーゼ挿入法

治療内容 医療用のシリコンを挿入し、理想の高さと鼻筋を目指す治療法です。
時間 30分
料金 242,000円(税込) ※保険適用外

プロテーゼ挿入法では、1人ひとりの希望に合ったプロテーゼを作成し、鼻の穴から挿入します。鼻を全体的に高く、シャープに見せたい方におすすめです。

傷跡がわかりにくいため、周囲にバレにくいのもメリットのひとつです。プロテーゼはヒアルロン酸のように吸収されず、また変形・変質することもありません。体内に入っていても安全な材質でできています。

 

ダウンタイム|眉間や上まぶたに腫れ・青くなる

プロテーゼ挿入後は、鼻ではなく眉間や上まぶたに腫れが生じ、青くなる場合もあります。それらの症状は数日で落ち着いていくでしょう。

プロテーゼがずれないよう、糸とテープで固定するため、7日後に抜糸します。シャワーやメイクは、患部以外は当日から可能です。メガネの着用は数日間避けましょう。

 

症例写真|治療前・1ヶ月後

ここでは実際に、プロテーゼ挿入法を受けた際の鼻の状態を解説します。ダウンタイム期間中の症状が気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

施術名 プロテーゼ挿入法
治療内容 医療用シリコンで作られた人工軟骨(プロテーゼ)を鼻の穴の中から挿入している症例です。
料金 242,000円(税込) ※保険適用外
術後の経過・痛み・腫れ・内出血 プロテーゼ挿入後、鼻が腫れるケースはほとんどありません。しかし、眉間や上まぶたに腫れが生じる場合があります。やや青くなることがありますが、数日で消失します。

治療前と治療から1カ月後の写真を比べてみると、腫れや内出血がほとんど見られないことがわかります。施術直後に腫れや青みが生じても、数日で消失するでしょう。

施術時に鼻の穴のきわを数ミリ切開しますが、この症例の場合、傷も目立ちにくい状態です。また、全体的に鼻が高くなり鼻筋が通っています。

 

治療法③:鼻尖(鼻先)縮小耳介軟骨挿入法

治療内容 自身の耳の軟骨を鼻に挿入し、鼻先をシャープにする治療です。
時間 60分
料金 242,000円(税込) ※保険適用外

鼻尖(鼻先)縮小耳介軟骨挿入法は、丸くて低い鼻にコンプレックスを感じている方におすすめの治療です。ツンととがった鼻先は美人の条件ともいわれています。鼻尖(鼻先)縮小耳介軟骨挿入法は自分の耳軟骨を使うため、安全に理想の鼻先が目指せます。

形成外科専門医である院長が得意とする施術のひとつです。傷跡を残したくない方にも向いています。

 

ダウンタイム|内出血が起きる・腫れは少ない

術後は内出血が起きますが、腫れはほとんどありません。鼻先をテープで固定するため、7日後に抜糸する必要があります。

メイクやシャワーは、患部を避けて当日から可能です。状態が不安定なため、患部を濡らすのは4日後以降からにしましょう。

施術は麻酔を十分に効かせてから行うため、痛みはほとんど感じません。

 

症例写真|治療前・3ヶ月後

ここでは実際に、鼻尖(鼻先)縮小耳介軟骨挿入法を受けた鼻の状態を解説します。

施術名 鼻尖形成耳介軟骨挿入術(クローズ法)
治療内容 耳の軟骨を耳の後ろ側から取り、鼻先の形に合わせて束ね、鼻の穴の中から挿入する方法です。
料金 242,000円(税込) ※保険適用外
術後の経過・痛み・腫れ・内出血 クローズ法の場合、外側の傷は一切残らないため、周囲にわかることはありません。

大きな腫れはなく、内出血も生じにくい治療です。

十分に麻酔を効かせてから治療を行うため、施術中に痛みを感じることはほとんどありません。

治療から3カ月後は、内出血も腫れも残っていないことがわかります。鼻先が立体的になり、シャープな形になりました。

治療時に鼻の穴のきわを切開しますが、鼻中の傷跡も3カ月後にはほとんど目立たなくなります。鼻先をツンと尖らせられるため、丸い鼻先に悩む方におすすめです。

 

治療法④:小鼻縮小(ダンゴ鼻形成)

治療内容 小鼻を切除し、縮めて鼻の穴を小さくする治療です。
時間 30分~40分
料金 220,000円(税込) ※保険適用外

小鼻縮小(ダンゴ鼻形成)は、鼻の穴が大きい、鼻の横幅が広いなどの悩みを抱えている方におすすめの治療です。鼻の両脇を小鼻といい、この部分が張り出していると鼻や鼻の穴が大きく見えてしまいます。

小鼻縮小は、小鼻の外側を切除し小さくする治療法です。小鼻を小さくすれば、お顔全体のバランスも整えられるでしょう。治療跡は小鼻の輪郭で隠れ目立ちにくいのもメリットです。

 

ダウンタイム|赤みが生じる・腫れは少ない

術後は赤みが生じる場合がありますが、大きく腫れることはほとんどありません。赤みは徐々に落ち着き、肌に同化していきます。また、内出血が生じにくいのも特徴です。

麻酔してから治療するため、痛みはありません。シャワー・洗顔・メイクは、患部以外なら当日からできます。患部を濡らすのは4日目からにしましょう。

 

症例写真|治療前・3ヶ月後

ここでは、実際に小鼻縮小(ダンゴ鼻形成)を受けた際の鼻の状態を解説します。

施術名 小鼻縮小(ダンゴ鼻形成)
治療内容 小鼻の外側を数ミリ切除し、内側に折る要領で縮めて縫合する方法です。
料金 220,000円(税込) ※保険適用外
術後の経過・痛み・腫れ・内出血 初めは赤みがありますが、徐々に肌の色に同化していきます。

治療の跡は小鼻の輪郭で隠れるようになるため、徐々に目立たなくなります。

大きな腫れはなく、内出血も生じにくい治療です。

十分に麻酔を効かせてから治療を行うため、施術中に痛みを感じることはほとんどありません。

3カ月後には、赤みや腫れ・内出血がほとんど見られないことがわかります。小鼻の傷跡も目立ちません。

横に張り出した小鼻の厚みが減り、丸みが目立たずすっきりとした印象になりました。正面から見える鼻の穴の面積も少なくなっています。

 

YouTubeでも鼻整形のダウンタイムを確認できます

当院は、院長が自ら施術について解説しているYouTubeチャンネルを開設しています。動画で治療を受けた方のリアルな声やダウンタイムの様子・経過を発信中です。

鼻整形のダウンタイムに関する動画も公開しています。鼻整形についてより具体的なイメージを持ちやすいため、治療を検討している方はぜひご覧ください。

 

鼻整形後の過ごし方|ダウンタイム中の注意事項

ここでは、鼻整形後の過ごし方について解説していきます。ダウンタイムが長引かないよう、注意事項も把握しておきましょう。

 

①:食べ物の栄養バランスを考慮しよう

ダウンタイム中は、栄養バランスが良い、つまり炭水化物・脂肪・たんぱく質・ビタミン・ミネラルの5大栄養素がバランス良く配合された食事を摂るのがおすすめです。特にたんぱく質・ビタミン・ミネラルは、体をつくるための大切な栄養素です。

体に良いからと特定の栄養だけ摂取するのはおすすめしません。治療跡や腫れを早く引かせたい場合は、これらの栄養素をバランス良く摂取しましょう。

 

②:患部周りを優しく冷やそう

治療後から3日ほどは、患部周りを優しく冷やしてください。術後は麻酔により腫れることがありますが、翌日以降は炎症によって腫れる可能性があります。

冷やすと炎症が抑えられるため、腫れを引かせたい場合は優しく冷やしてあげましょう。タオルでくるんだ氷や冷却まくらを使用するのがおすすめです。

 

③:激しい運動は避けよう

血液の巡りが良くなり、ダウンタイムが長引く可能性があるため、術後1カ月ほどは激しい運動を避けましょう。特に、エアロビクスやジョギング・ランニングは血液循環が良くなりやすいので避けるのが無難です。

運動したい場合は、短時間の散歩がおすすめです。長時間の散歩は血液の巡りが良くなってしまいます。また、1カ月経っても鼻をぶつける可能性があるスポーツ(球技など)はなるべく避けた方がいいでしょう。

 

④:飲酒や入浴は控えよう

飲酒や入浴は血流が良くなりダウンタイムの期間が長引く可能性があるため、術後は控えましょう。腫れや内出血を助長させ、思ったような結果を得られない恐れがあります。

飲酒は術後2~3日は控えてください。手術当日のシャワーは可能ですが、入浴は1週間程度控えましょう。サウナや岩盤浴などで身体を温めるのもおすすめできません。

 

⑤:喫煙は避けよう

腫れや傷の治りが遅くなる可能性があるため、術後1~2週間は禁煙するのがおすすめです。

タバコに含まれているニコチンには、血管を縮小させる働きがあります。そのため、傷の修復に必要な栄養素が体に運ばれにくくなってしまいます。

腫れや傷をできるだけ早く回復させたいなら、傷口がふさがるまで喫煙は避けましょう。

 

⑥:鼻を刺激する(掻く・擦る)のは止めよう

術後1カ月ほどは、鼻を刺激する行為は控えましょう。鼻を刺激する行為とは、具体的に以下の行為が当てはまります。

  • 鼻を強くかむ
  • ごしごし顔を洗う
  • 小鼻のピーリング
  • 長時間メガネを着用する
  • 顔のマッサージ
  • うつぶせ寝

また、ヒアルロン酸注入以外の治療では、患部へのメイクや洗顔は推奨できません。鼻の固定が外れるまでは避けましょう。

 

⑦:術後はとにかく安静にしよう

ダウンタイムの症状は人によって異なります。症状があらわれていなくても、術後1カ月は注意事項を守りできるだけ安静にして過ごしましょう。

睡眠時は、枕を高くしたりリクライニングソファを利用するのがおすすめです。頭を心臓より高くすると、顔に血液が集まるのを防げるため腫れが抑えられます。

 

【Q&A】鼻整形のダウンタイムに関する不安・疑問を解消

鼻整形に不安を感じる方は少なくありません。ここでは、少しでも不安が和らぐよう鼻整形に関する疑問にお答えします。

 

Q.術後に必要なもの・あったら便利なものは?

術後にあると便利なものは以下の通りです。

バケットハットなど顔が見えにくくなる帽子 腫れや傷を見られたくないときに便利です。
マスク 腫れや傷を見られたくないときに顔を隠せます。
前開きの服 鼻に引っかからず脱ぎ着できて便利です。
マスクバンド マスクの紐を耳にかけたくない方におすすめです。
濡れマスク・スプレータイプの喉用消毒液 鼻整形は翌日まで鼻栓をつけます。喉の乾燥対策をしておきましょう。
ネックピロー 寝相に不安がある方におすすめです。

 

Q.仕事は何日後からできる?

術後1週間ほどで仕事に復帰できるでしょう。腫れは早くて3日ほどで引き始めますが、腫れているのは周囲の人が見てもわかります。1週間経てば腫れが引いてくるので、そのタイミングで復帰するのがおすすめです。

ただし、力仕事はダウンタイムが長引く可能性があります。しばらくは激しく動かないように気をつけた方がいいでしょう。

 

Q.どうしても仕事が休めない場合は?

どうしても仕事が休めない場合、何か聞かれたときの言い訳を考えておくといいでしょう。例えば、以下のように術後の経過が似ている怪我や病気を挙げるのがおすすめです。

  • 転んで骨折して治療を受けた
  • 鼻中隔側弯症の治療をした

また、大きな腫れは3日ほどで引くため、マスクなどで隠して復帰するのもいいでしょう。

 

Q.ダウンタイムなしの鼻整形ってあるの?

ダウンタイムが全くないとは言い切れませんが、ヒアルロン酸での治療はダウンタイムがほぼありません。

腫れが生じても数日で落ち着く場合がほとんどです。仕事が休めない方でも、比較的気軽に施術が受けられます。

また、当日からメイクが可能なため気になる場合はメイクやマスクで隠しましょう。

 

Q.アイコス(加熱式タバコ)は吸っていい?

アイコス(加熱式タバコ)にもニコチンは含まれているため、術後は吸わないようにしましょう。

前述の通り、喫煙は傷の治りを遅くさせます。ダウンタイムが長引く以外にも、感染症や拘縮が引き起こされるリスクが考えられます。

仕上がりをきれいにするためにも、傷口がふさがるまでは喫煙を控えましょう。

 

Q.花粉症・鼻炎の人でも鼻整形できる?

花粉症や鼻炎の方でも鼻整形は可能です。ただし、術後1週間ほどは鼻がかめないため、花粉が多い場所に近づかない・マスクで防備する・乳酸菌を摂取する・内服薬で症状を抑えるなどの対策をしておきましょう。

ヒアルロン酸注入は当日から鼻をかめますが、強く押さえないように気をつける必要があります。

 

まとめ:治療に伴うダウンタイムを理解した上で行動しよう

鼻整形にはさまざまな種類があり、理想とする鼻の形によっておすすめする施術が異なります。治療によってダウンタイムも変わってくるため、注意事項などは事前に確認しておきましょう。ダウンタイム中の過ごし方によって仕上がりが変わる場合もあるため注意が必要です。

フェアクリニックでは、ダウンタイムの症状が少ない治療を提供できるよう心がけています。鼻整形を受けたいけれどダウンタイムが不安という方は、ぜひ一度ご相談ください。

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