著者 美容外科医 柴田健了 医療法人社団 フェア 理事長/日本形成外科学会 認定 形成外科専門医/日本美容外科学会(JSAS)認定 美容外科専門医
フェイスリフトを中心に、たるみ・しわ改善、二重術や目元の若返り治療など幅広いエイジングケアを専門としています。
日々の診療を通じて感じたことや、美容医療の現場での気づき、ときにはプライベートなことまで、ここで自由に綴っていきます。
より確実な提案を通じて、美容医療をもっと身近に、もっと安心できるものに──その思いを込めて発信しています。
目の周辺には「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」「ミュラー筋」「眼輪筋(がんりんきん)」という3つの筋肉が存在しています。これらは、目を閉じたり開けたりする際に使用している筋肉です。
一重や二重、または奥二重と人によってまぶたの形が違うのは、まぶたの開閉を行う「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」と、まぶたの縁にある「瞼板(けんばん)」の接合の仕方に違いがあるためだといわれています。
ひと口に二重といっても、二重にはいくつか種類が存在しています。見た目の与える印象が異なるため、それぞれどのような特徴があるのかチェックしていきましょう。
メイクやファッションの流行りが移り変わるように、二重幅にもそのときのトレンドがあります。今注目されている二重の種類をチェックしていきましょう。
希望している二重の種類が、必ずしも自分の顔立ちに似合うとは限りません。自分の顔立ちになるべく似合わせるには、どのような基準で二重の種類を選べば良いのかを解説していきます。
自分の顔立ちに似合う二重まぶたを目指すには、今のまぶたの状態を把握することが大切です。ここでは、さまざまなまぶたの形状からおすすめの二重整形をご紹介します。
二重整形では、まぶたの形状と希望の仕上がりに合わせてアプローチする必要があります。ここでは、埋没法と切開法それぞれの特徴を解説します。
ワンデークイック埋没法は、まぶたの1点を極細の糸で縫い留めることで二重ラインをつくる方法です。1年以内にラインが消えた場合は無料で再治療できます。
ワンデーカット埋没法は、まぶたの2カ所を針穴が通る程度カットし、極細の糸で結ぶ方法です。糸を通す分だけ切開するため、糸が外れにくい特徴があります。
クイック挙筋埋没法は、まぶた2カ所の切開に加え、挙筋と呼ばれるまぶたの開閉で使う筋肉へ糸を通す方法です。切開法に抵抗があるけれど、広めの二重幅や平行ラインをつくりたい方に適しています。
さらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
二重整形の埋没法ってどんな治療?不安を一挙解決!
切開法は、まぶたのライン上を切開し、希望の二重ラインを目指す方法です。切開したラインに極細の糸を通し、縫合して二重をつくります。まぶたに脂肪が多い方や、厚みのある方に適しています。埋没法では糸が外れやすかったり、二重が安定しづらい方へもおすすめの方法です。
全切開のため埋没法よりも比較的ダウンタイム時の腫れが出やすく、10~14日ほどで腫れが落ち着いた後は1~2カ月かけて徐々に仕上がっていきます。手術後は縫合が必要なことから、1週間後に抜糸を行います。
二重整形では、患者さまのまぶたの状態に合わせて埋没法や切開法の他にも組み合わせる施術方法があります。自分の希望の二重デザインを目指すために、有効な施術方法もチェックしておきましょう。
脱脂法は、二重のラインに沿って数ミリ切開した箇所から脂肪を取り除く方法です。一般的に、埋没法や切開法と組み合わせて行うケースが多い傾向にあります。
上まぶたの脂肪の厚みで二重ラインが被さってしまう方や、まぶたの腫れぼったい印象が気になる方におすすめしています。目元がすっきり見えるため、二重ラインが長持ちする効果も期待できます。
目頭切開法は、発達した蒙古ひだを切除して縫合することで目の幅を広げる方法です。より目元を大きく見せることはもちろん、二重ラインをより目立たせる効果も期待できます。
蒙古ひだが発達していて二重がつくりにくいケースや、幅の広い平行型二重をつくりたいケースで組み合わせるのが一般的です。施術後は目頭の切開箇所に縫合した糸が付くため、1週間後に抜糸する必要があります。
さらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
目頭切開について解説!気になるメリット・デメリット・ダウンタイムは?
実際にフェアクリニックで行われた症例画像を見ていきましょう。今回は、末広型二重の症例と平行型二重の症例を比較していきます。
末広型二重の方はクイック挙筋法で自然な二重になっているのに対し、平行型二重の方は切開法で厚みのあるまぶたからすっきりとした存在感のある目元になっています。
現状のまぶたの形から、自分にはどちらの方法が合っているのか検討してみてください。
| 施術名 | 二重埋没 クイック挙筋法 |
|---|---|
| 施術方法 | まぶたの2カ所を数ミリ切開し、挙筋に縫い留めて二重ラインをつくる方法です。 |
| 料金 | 両目88,000円(税込) ※保険適用外 |
| 術後の経過・痛み・腫れ・内出血 | 施術後は人によって多少腫れるため、希望のラインよりも一時的に広めの幅になります。 4~5日から1週間ほどで落ち着き、徐々に仕上がっていきます。メイクやシャワー、洗顔は当日から可能です。 周囲にはわからない程度の内出血が出る可能性もあります。 |
| 施術名 | 全切開法 |
|---|---|
| 施術方法 | まぶたの二重ラインに沿って切開し、縫合して二重ラインをつくる方法です。 |
| 料金 | 220,000円(税込) ※保険適用外 |
| 術後の経過・痛み・腫れ・内出血 | 目薬タイプの麻酔と極細の針による局所麻酔を併用するため、治療中の痛みはほとんどない治療です。 術後は腫れやすく、10日~2週間ほどで落ち着き、1~2カ月かけて徐々に仕上がっていきます。 メイク・シャワー・洗顔は、治療部位以外は当日から、治療部位は1週間後に抜糸を行ってから可能です。 |
二重の種類に悩んでいる方によくある質問をまとめて解説していきます。二重の種類について疑問が残る方は、ぜひ参考にしてください。
二重の種類にはさまざまなタイプがあり、それぞれが及ぼす印象は全く異なるものです。その方の顔立ちによって、似合う二重の種類にも違いがあります。
ナチュラルで愛らしい印象の末広型二重や、華やかで西洋の方のような印象を与える平行型二重、さらに流行のMIX型二重も注目されています。
自分により似合う二重の種類をさらに追求したいなら、美容クリニックでのカウンセリングが一番の近道です。
フェアクリニックでは、美容クリニックが初めての方でも相談しやすい体制を整えています。二重の種類に悩んでいる方は、ぜひ一度お気軽にカウンセリングにお越しください。