ネックリフト(首のたるみ取り手術)は、耳のうしろ〜うなじ側の目立ちにくい位置から切開し、顎下〜首にかけての皮膚と広頚筋(首の筋膜)を整える治療です。
フェイスラインリフトだけでは届きにくい顎下のだぶつきや首のたるみにアプローチし、横顔からデコルテにかけてのシルエットをすっきり見せることをめざします。
「顔はそこまで気にならないけれど、首だけ年齢を感じる」「フェイスリフトに合わせて、首も一緒に整えたい」という方に選ばれている手術です。
| 施術時間 | 約150〜240分(内容・範囲により異なります) |
|---|---|
| ダウンタイム | 大きな腫れは1〜2週間で軽減し、むくみは約1ヶ月で落ち着きます。 傷跡の赤みは半年〜1年かけて薄れていきます。 感覚の鈍さや突っ張り感は数ヶ月続く場合があります。 |
| 麻酔 | 原則、静脈麻酔を併用します。 |
| 当日施術 | 事前準備・麻酔管理必須のため当日施術不可(カウンセリング・手術説明後に別日実施) |
| コンタクトレンズ | 洗顔・メイクは抜糸後から。創部以外でも腫れがあるうちは刺激を避けてください。 |
| 入浴・生活制限 | シャワーは翌日から(創部を濡らさないように注意)。 洗髪は1週間後から可能。 入浴・飲酒・運動・サウナは1週間程度控える。 顔のマッサージ・エステは1ヶ月控える。 紫外線は赤みや色調変化を助長するため、UVケアを推奨。 |
ネックリフトは、耳のうしろ〜うなじ側を中心に切開し、皮膚の下を首の前側まで慎重に剥離したうえで、広頚筋(首の筋膜)のゆるみと皮膚の余りを同時に整える手術です。
顎下のボリュームが大きい場合は、顎下〜首の脂肪吸引を組み合わせ、たるみの原因となる脂肪も一緒に減らすことで、よりシャープなラインをめざすことができます。
切開は耳の後ろのくぼみ〜うなじ側の生え際に沿って行います。
そこから顎下〜首の前側にかけて皮下を剥離し、たるみの原因となっている皮膚・脂肪・広頚筋の状態を確認します。
必要以上に広く剥離しないことで、腫れや内出血のリスクを抑えつつ、必要な範囲だけをしっかり処置することを心がけています。
加齢による首の縦ジワやスジ、顎下のだぶつきは、広頚筋が中央で開き、皮膚を支えきれなくなっていることが一因です。
ネックリフトでは、開いてしまった広頚筋を中央で寄せて縫い縮める・上方向に引き上げて固定するなどの処理を行い、首全体を綺麗に引き締めることをめざします。
土台となる筋膜を整えたうえで、余った皮膚を耳のうしろ側で丁寧にトリミングし、真皮+表皮の二層縫合で仕上げます。
皮膚だけを無理に引っ張らず、「横から見たときの首のカーブ」が自然になるよう、引き上げの方向と量を調整していきます。
ネックリフト単独でも首のたるみや縦ジワ、顎下のだぶつきの改善は期待できますが、顎下の脂肪・フェイスラインのたるみ・中顔面のボリューム低下がある場合は、他の治療を併用することで、横顔〜首元までの一体感を高められることがあります。

脂肪によるボリュームが大きい場合は、顎下の脂肪吸引を併用することで、ネックリフトの効果をより引き出せることがあります。

顔のたるみも同時に整えたい場合は、輪郭形成フェイスリフト(切開フェイスリフト)との併用で、顔〜首の一体感をめざします。

たるみがまだ軽い場合や、手術に迷いがある場合は、HIFU(ハイフ)や糸リフトなど負担の少ない治療からご提案することもあります。
来院からの大まかな流れは[はじめての方へ]でもご案内しています。ここではネックリフトの流れをご紹介します。
ネックリフトは切開を伴う手術のため、糸リフトやHIFUに比べてダウンタイムが長めです。代表的な経過やリスクを以下にまとめます。
| 施術時間 | 約150〜240分(内容・範囲により異なります) |
|---|---|
| ダウンタイム | 大きな腫れは1〜2週間で軽減し、むくみは約1ヶ月で落ち着きます。 傷跡の赤みは半年〜1年かけて薄れていきます。 感覚の鈍さや突っ張り感は数ヶ月続く場合があります。 |
| 麻酔 | 原則、静脈麻酔を併用します。 |
| 当日施術 | 事前準備・麻酔管理必須のため当日施術不可(カウンセリング・手術説明後に別日実施) |
| コンタクトレンズ | 洗顔・メイクは抜糸後から。創部以外でも腫れがあるうちは刺激を避けてください。 |
| 入浴・生活制限 | シャワーは翌日から(創部を濡らさないように注意)。 洗髪は1週間後から可能。 入浴・飲酒・運動・サウナは1週間程度控える。 顔のマッサージ・エステは1ヶ月控える。 紫外線は赤みや色調変化を助長するため、UVケアを推奨。 |
腫れ
個人差はありますが、大きな腫れは 1〜2週間前後 で落ち着き、むくみ感は 約1ヶ月 かけて徐々に軽くなります。最終的な仕上がりの目安は 約3ヶ月 です。
内出血
頬やフェイスライン、首などに赤紫色の内出血が出ることがあります。多くは 2〜4週間程度 で吸収されていきます。
傷跡
こめかみ〜耳前〜耳後ろの切開線は、術後しばらく 赤みや硬さ が出ます。通常は 半年〜1年 かけて徐々に白い線となり、目立ちにくくなっていきますが、しっかり消えることはありません。
違和感・しびれ
引き上げた部位はしばらく 突っ張り感・しびれ感・かゆみ が出ることがありますが、炎症が落ち着くにつれて少しずつ軽快していきます。
初めてのご来院は、不安も多いかと思います。
私たちは、医師と協力しながら、患者様一人ひとりに合わせたサポートを大切にしています。
小さなことでも安心してご相談ください。
最終更新:2025/11/14