著者 美容外科医 柴田健了 医療法人社団 フェア 理事長/日本形成外科学会 認定 形成外科専門医/日本美容外科学会(JSAS)認定 美容外科専門医
フェイスリフトを中心に、たるみ・しわ改善、二重術や目元の若見え治療など幅広いエイジングケアを専門としています。
日々の診療を通じて感じたことや、美容医療の現場での気づき、ときにはプライベートなことまで、ここで自由に綴っていきます。
より確実な提案を通じて、美容医療をもっと身近に、もっと安心できるものに──その思いを込めて発信しています。
ほうれい線とは、顔の小鼻の脇から口の端までの部位を指します。普段は目立たなくても、笑ったり表情を変えたりする際に、顔の両側に伸びる溝が現れるのがほうれい線です。
ほうれい線が深くなると、表情をつくっていないときにも目立ちやすくなります。この状態だと、顔全体が下がった印象を与え、疲れた顔や年齢を重ねた顔に見えてしまうかもしれません。
ほうれい線は単なるシワとは異なり、顔の筋肉の境目を指しています。ただし、ほうれい線に沿ってできる大きなシワや溝をほうれい線と呼んでいるのが一般的です。肌のたるみによって生じるため、他のシワとは異なります。
たるみジワは肌のたるみによるもので、肌内部の形状が崩れて影ができることでシワのような境界線や溝が現れます。
ほうれい線は小鼻横から口元の筋肉の境目を指していますが、ほうれい線が目立つと疲れた印象や老けた印象に見られてしまいます。
ここでは、ほうれい線が目立つ原因を4つ紹介します。自身のほうれい線はなぜ目立っているのか、チェックしてみましょう。
注入治療注射は、加齢による皮膚のたるみやシワ、くぼみを改善するための美容治療です。皮膚の弾力やハリの減少によってできるシワやくぼみに、注入治療を注射することで溝を真下から持ち上げ、シワを浅く、目立たなくできます。
以前はコラーゲン注射が使用されていましたが、現在は高い水分保持能力を持つ優れた注入治療が主流となりました。
部位にもよりますが治療時間は5~10分程度です。極細の注射針を使用して皮膚のシワやくぼみに注入治療を注入します。治療直後から効果が現れ、即効性があるのが特徴です。治療の痛みはほとんどなく、内出血や腫れも数日で消失します。
注入治療はそもそも体内に存在する成分のため、アレルギーの心配が少ない素材です。
ここでは、ほうれい線治療として注入治療注射をするメリットを紹介します。
下記の記事では、注入治療注射の効果について詳しく解説しているので、併せてチェックしてみてください。
注入治療注射の効果|効果の継続期間は?打ち続けるとどうなる?
ここでは、注入治療注射のデメリットを紹介します。
下記の記事では、注入治療注射のデメリットについて詳しく紹介しているので、併せてチェックしてみてください。
注入治療によるほうれい線治療|デメリットを知り後悔を防ごう
ほうれい線を改善するには、注入治療注射以外にも方法があります。ここでは、注入治療注射以外のほうれい線治療法を紹介します。それぞれの特徴をチェックし、自身に合った施術方法を選びましょう。
フェイスリフトは顔のたるみを取り除く手術で、「最も引きあがるたるみ取り手術」として知られています。こめかみから耳周り、えり足付近までの皮膚をデザインして切除し、引き上げて縫合する形成外科手術です。
皮膚を支えるSMAS(スマス)筋膜も同時に引き上げられ、顔全体からピンポイントのシワ・たるみまで、さまざまな症状に対応できます。術後は糸で縫合し、一時的に腫れや内出血が見られるものの、徐々に消失します。
下記の記事では、フェイスリフトについて詳しく解説しています。フェイスリフトが気になる方は、ぜひ参考にしてください。
フェイスリフトはたるみに効果的|治療法や術後を解説
糸リフトは、体内に吸収される糸を皮膚に挿入し、たるみやシワを引き上げる治療法です。当院が提供している糸リフトは、フェアリフトとV(ブイ)リフトの2種類があります。
フェアリフトは、皮膚の下に糸を通してリフト効果を生み出します。一方Vリフトは、コーンと呼ばれる引っかかり付きの糸を使用し、頬のたるみやほうれい線を浅くする効果が期待できます。糸リフトは切開を伴わない注射のみの治療法であるため、腫れや内出血の少なさが特徴です。
下記の記事では、糸リフトについて詳しく解説しています。糸リフトの詳細が知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
糸リフトとはどんな仕組みなの?効果や他の美容整形との違いを紹介
医師施術HIFU治療は、強力な超音波を用いて皮膚下の表情筋筋膜(SMAS)を収縮させる医療機器です。この熱による収縮効果でたるみの原因となる筋膜を引き上げ、皮膚内部を引き締めるタイトニング効果や小顔形成が期待できます。
治療後3~6カ月でコラーゲンの生成も促進され、肌の弾力アップにもアプローチできます。
切らない照射治療のため腫れや内出血の少なさが特徴です。最大出力で照射する際は痛みを抑えたマスク麻酔をおすすめします。
下記の記事では、医師施術HIFU治療について詳しく解説しています。医療ハイフとエステハイフの違いが気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
医療ハイフとエステハイフの違いを比較|効果やデメリットは?
注入治療注射で失敗しないためには、クリニック選びがとても大切です。ここでは、クリニックを選ぶ際にチェックしておきたいポイントをいくつか紹介します。治療で後悔しないために、ぜひ参考にしてみてください。
ほうれい線が目立つ原因は、加齢をはじめ、マスク生活での表情筋の衰えやもともとの骨格の形など、さまざまなものが考えられます。ほうれい線を解消する方法のひとつとしては、注入治療注射がおすすめです。
しかし、失敗を避けるためには正しい知識とクリニック選びが大切です。治療を検討している方は、本記事で紹介した注入治療注射のデメリットやクリニック選びを参考にしてみてください。
当院ではほうれい線治療として、注入治療注射だけでなくフェイスリフトや糸リフトも提供しています。院長によるカウンセリングで、一人ひとりに合った治療法を提案させていただきますので、ぜひ一度ご相談ください。