【48歳 フェイスリフト】ダウンタイム傷跡の経過に密着;前編
糸リフトを過去に2回受けたのですが。。頬の脂肪吸引も経験あります。けれど。。
すでに他のブログでもご登場いただいておりますが、こちらの方(YouTubeネーム:ゆりさん)のそもそものオペの動機からお話ししていきます。
過去の施術の効果の実感は今ひとつだった
10年前に他院で糸12本とあご・頬の脂肪吸引を受けておられます。この時は2〜3ヶ月は効果を感じていらっしゃったとのことですが、2〜3年すると元に戻ったそうです。また2年前にも他院で糸リフト12本を入れておられますが、この時はあまり効果自体感じられなかったそうです。切開をしないことの限界をお感じになって切開手術を検討し、当院にカウンセリングにお越しになりました。
ご自身が気になるところは?
具体的にはマリオネットラインと顎下のもたつきが気になる、とおっしゃておられます。
実際に診察して、状態についてこちらに図も書いてみました。赤線で示したところがご本人が特に気になっておられるポイントです。
手術のプラン
ほうれい線からマリオネットラインにかけてのたるみがあり、フェイスラインから口角にかけて脂肪があります。以前に脂肪吸引をお受けになったようですが、わりあい脂肪は残っており、吸引する余地がありました。他の投稿でも何度かお話ししているかもしれませんが、頬の脂肪吸引は吸引する範囲がとても重要で、フェイスラインから離れた部位まで吸引してしまうと頬がこけてしまいます。ですので、この斜線で示した部分を狙って吸引を行うことが大切です。
さらには顎下のたるみも気になっておられるので、これはネックリフトも併用することとなります。具体的には切開線を耳の後ろからうなじの生え際まで延長して、皮膚剥離を広げた後に広頚筋もSMAS層と共に挙上するものです。
引き上げる方向のイメージとしては図のようになります。青線でお示ししたように斜め上に引っ張り上げるというイメージになります。すると切開線はこめかみの後方の髪の毛の生えている部分からスタートし、耳の前から後ろに周り、さらにうなじの生え際まで続くことになります。
赤い線が切開線(耳のところは耳介側頭溝と言われるところを切開しており、耳は切っていません、念の為)で、青の斜線部分が剥離範囲です。この剥離範囲がSMAS層を引き上げるのに必要十分な範囲となります。これらの操作と頬の脂肪吸引を合わせました。
術後の写真です(これは術翌日のドレーンを抜いた後の写真)。
綺麗に縫い合わさっているのがお分かりいただけると思います。
症例写真
フェイスリフト・頬の脂肪吸引
(症例No.k31552)
担当医
柴田健了
経過日数
6ヶ月
費用
顔の脂肪吸引 187,000円~308,000円フェイスリフト 407,000円~850,000円
副作用・ リスク
顔の脂肪吸引 腫れ・赤み・痛み、内出血、硬さ・つっぱり感・しびれ感 カニューレ挿入部の赤み・色素沈着 感染・出血・血腫、創離開 皮膚の凹凸・左右差が生じることがあります。 圧迫不足や体質により、硬さ・しこりが長引く場合があります。 傷跡や瘢痕が目立つことがあります(体質による)。 フェイスリフト だるさ・熱感・むくみ・かゆみ・軽い発熱などの全身症状 傷周囲の赤み・盛り上がり・硬さ(体質により長引くことがあります) 内出血・血腫、むくみの遷延 感染(化膿)により痛みや腫れが強くなる、長引く 左右差や、表情の変化を「違和感」と感じること 耳の形・耳たぶの位置などがわずかに変化する可能性 ごく稀に、アレルギー反応・ショックなど全身的な合併症