院長ブログ

【現役医師が徹底対談】鼻形成手術を断る場合とは!?

出演者情報

柴田健了:美容整形の女性の悩みについて本音の情報を発信している「Dr.柴田の美容整形予備校」主宰、フェアクリニック院長。

長澤誠一郎:日本美容外科学会にて発表、講演など多数行う。銀座長澤クリニック院長。

てんP:マスコットキャラ兼プロデューサー。

鼻形成手術【鼻尖形成と鼻プロテーゼ】について

てんP:こんにちは。天の声のプロデューサーてんPです。美容外科ドクター本音で対談。今回は鼻について。鼻形成についてですが、鼻尖形成と鼻のプロテーゼ。最近人気の治療について、銀座長澤クリニック院長、長澤誠一郎先生とフェアクリニック川口院長、柴田健了先生に職人目線で本音でトークしていただきたいと思います。よろしくお願いします。

長澤先生:よろしくお願いします。

柴田先生:よろしくお願いします。

マスク生活で鼻形成の手術は増えた?

てんP:実際、鼻の手術っていうと結構敷居高く感じる方もいらっしゃる。でも、リクエストは多い治療だと思うんですけれども。マスク生活でこの鼻形成の手術って多くなった印象ってありますか?

長澤先生:そうですね。手術自体の数はあまり変わらないんですけれども、興味持たれてる方は多いと思います。

てんP:フェアクリニック川口だと鼻形成って結構ネットで出てくるんですけれども。

柴田先生:そうですね。わりあい来られてるかなという印象ですね。まあ、マスクなのかなと。

てんP:なるほど。鼻先の形成?

柴田先生:そうですね。術後、テーピングとかギブスとか普通だったらしますので、それがどうしてもマスクがないとなかなか人に出にくい、それがマスクで全部カバーできるという理由っていうのはこの手術をする上では大きいのかなと。

手術後のテーピングやギブスをマスクで隠せるため、鼻形成手術の需要が高まっている

鼻の形成治療はマニアックになってきている

てんP:長澤先生、昔と比べると鼻の形成治療のリクエストって希望する内容って変わってきてますか?

長澤先生:よりマニアックになってると思います。いろんな先生がいろんな手術をされてる影響だと思うんですけれども、鼻尖形成であるとか、鼻中隔延長であるとか、そういった治療も多く聞かれるし、皆さんよく勉強されて来られてるので、単純に昔みたいにプロテーゼを入れたり、注射をしたりとかして鼻を高くするという手術だけでは対応しきれなくなってると思います。

誤った情報を持ったまま受けに来る患者様もいる

てんP:柴田先生が鼻の形成治療をされるころにはもうすでにネットで調べてる患者さんたちが多いころでしたか?

柴田先生:そうですね。特に鼻の手術を受ける方は、鼻の構造っていうのが複雑だということもあって、よく調べて来られる方は多い印象ですね。

てんP:でも、間違った情報も結構ありますか?

柴田先生情報が多すぎて、どれを選んでいいか分からないだとか、デマに近いものを信じてらっしゃるのかなという印象の方もおられますね。

情報が多すぎて間違った情報を持っている患者様もいる

てんP:長澤先生、割とネットであちこち調べてみたけれども、正しい情報じゃないことを「先生、こうですよね?こうですよね?」って言ってくる方もいらっしゃいますか?

長澤先生:いらっしゃいますし、結局その手術が自分にとってどういうものなのかっていうのを誤解されてるっていうと言いすぎかもしれないけれども、はき違えてる方もいらっしゃると思います。だから、客観的に見て、その方がどういった治療をすると一番ハッピーになれるのかなっていうのを僕ら考えますので、それがじゃあ、そこまで鼻にこだわった手術、治療を受けるのがその人にとっていいのか、悪いのかっていうところだと思います。

てんPそういうケースの場合は、柴田先生はおすすめする?しない?諭す?

柴田先生:その方にとっていいのか悪いのかって視点はもちろんあって、その中で複雑な手術を割と要求というか、希望される方もおられるんですけど、それやったわりには大して変わらないんじゃないのってことが鼻の場合はあるかなと考えてまして、その大げさな手術による結果と、それよりもシンプルなことで得られる結果がそんなに変わらないってことがあることが割とあるんじゃないかと思ってます。なので、そういった場合にさほど複雑な手術よりシンプルに考えたほうがいいんじゃないですかっていうご提案をするみたいなことがありますね。

てんP:なるほど。その辺りは長澤先生もそういうスタイルだと思うんですが、割とできること、できないことはっきり言って、あとは患者さんに選んでいただくっていうところですかね。

長澤先生:いろいろな誤解があって、プロテーゼを入れることが悪であると。あくまでも自分の軟骨を使ったりとかする治療がいいというふうに決めつけて来られる方もいらっしゃるし、それを受けるがために、非常に複雑な手術と高額な治療費を払って、結果として、じゃあ、それでいい結果が生まれればいいと思うんですけれども、必ずしもそうとは限らないので、どこまでおやりになるかっていうのは非常に難しいところ、悩ましいところだと思います。

複雑な手術をすることで、必ずしも良い結果になるとは限らない

鼻形成の適正料金とは

てんP:今、鼻専門みたいなことをうたってるっていうと語弊があるかもしれませんが、そういうのをサイトでよく見ることがあります。そういうクリニックで150~200万ぐらいを治療費として設定してるところがあります。もちろん自由診療ですから価格設定は様々なんですが、それでもやっぱりありがたがって受ける患者さんいらっしゃるんですよね。長澤クリニックにしてもフェアクリニックにしても鼻治療でそこまでの金額ではないじゃないですか。そうすると、他は倍高い、3倍高い、だから向こうのほうがいいんじゃないかっていうふうに思う患者さんもいらっしゃるんですよね。実際、それで患者さん来られるんで、そういうクリニックはその価格を下げないと思うんですけれども、それは価格は自由だから仕方がないという感じですか?実際行って、結局200万かけたけど効果なかったっていうのはTwitterでも口コミでもよく見るんです。どうにもできないものですかね?

柴田先生適正価格っていうのは難しいなとはこの業界は思いますよね。高いものはいいものだという概念が誰にでもありますからね。そういう設定でいいんだろうなと思う方がおられるのは仕方ない気もします。

てんP:長澤先生どうですか?

長澤先生:鼻というパーツ一つだけを取り上げるんであれば、それだけ手間暇をかけていろいろやったことによって出る効果というのは鼻だけ見ればあると思うんですね。ただ、鼻というのは顔の中の真ん中にあるものなので、それがその人のパーツとして収まったときにどう映るかというところが一番大切なところなので、その辺をどう考えるかというところですよね。鼻を受けられる患者さんにして往々にして見られるんだけれども、鼻だけに固執される方が多いので、そこはもう少し冷静になられたほうが賢いんではないかなとは思います。

鼻は顔の真ん中にあたるものでパーツとして収まったときにどう映えるかが大切

てんP:20歳前後、20代半ばぐらいの患者さんたちが200万のオペを考えてるとか、あるいは実際受けてきたっていう方々、ローン組んでやってるわけですけれども、大して変わってないっていうようなケースもあるわけですね。だから、これ、いかがなもんかなと思ったりするんです。鼻治療全般が悪く見られるというか。糸のリフトなんかも割といい加減にチャチャッとやるところもあって、糸のリフト効果なかったっていう流れになりつつあるようになっていく気がしていて、きちんとやれば良い治療ですよね。コンプレックス解消できる良い治療だと思うんですけれども、その点どうですか。

長澤先生:客観的に見て素晴らしい結果であったとしても、その方がどこまで満足するか、簡単にやってこのぐらいになったんだから、じゃあ、手間暇かけてお金かければもっと素晴らしくなるんじゃないかっていう欲がどんどん出てくると思うんです。鼻に関しては特にそういう傾向があると思います。

鼻形成治療の効果の違い、どの治療を選べばいいの?

てんP:次、ダウンタイムについて伺いたいんですけれども、ダウンタイムが少ない糸の鼻尖形成とか鼻筋をヒアルロン酸で出すっていうのは結構多くのクリニックでやってますけれども、しっかりした鼻形成手術、耳介軟骨入れるとかプロテーゼ入れるっていうのとの効果の違い、もちろん手術的な方法の方が効果は出るんでしょうけれども、ダウンタイムの違いとかも考えると実際どっちがいいんでしょうか。

長澤先生:出てくる結果に対して、ある程度納得していただけるんであれば、簡単にやりたいっていうことであれば、簡単でいいと思います。

てんP:柴田先生どうですか?

柴田先生:いわゆるプチ整形的なものっていうのはだいたい効果の期間が短いのかなと思うので、それでよければそっちでいいし、長い効果を出すなら切る手術っていうところを選択するほうがいいと思いますね。

プチ整形は効果が続く期間が短いため、長いこおうかを出したい場合は本格的な手術を選んだほうが良い

てんP:お二人のドクター、その辺はもうはっきりおっしゃいますか、患者さんに。

長澤先生:注射であるとか、糸の鼻尖も結果が出やすい方となかなか難しい方もいらっしゃるので、それを踏まえた上でお話をさせてもらって、ちょっとでも変わればいいということであれば、もちろんやることは悪いことではないので、できる範囲の中で最大限効果が出るように努力してやるということですね。

治療効果を誇張するクリニックはある!?

てんP:今、これを伺ったのがあたかもプチ整形的なことで非常に長く持つと、6~7年ぐらいの話をしたりするクリニックもありますし、すごく鼻先が細くなるとか、鼻筋がずっと細いままでキープされるって言うようなクリニックもあるんで、ある意味クリニックが増えてきたことによって、そういうクリニックの口車に乗せられる方も多くなってきてるなっていうふうに思って、まともなことを言うと、ここ駄目ね、みたいな空気を感じたりするんですけれども、その辺はありますか?

長澤先生どんな治療でもそうなんですけれども、簡単で低価格でっていうことになれば、たくさん患者さんもお客さんも呼べるわけですよね。その中で何人もの患者様に対応すれば商売的にはそこで成り立ってしまうわけであって、次の目を組む必要はないわけですね。ですから、そういったやり方が横行してると言うと、言い方悪いかもしれないけれども、そういうやり方は多くなってるんだと思います。

簡単・低価格でできる手術で患者さんを多く集められれば商売として成り立つ為、この方法が多くなっている

長澤先生:やはり、受けられる方もどんどん医学が進歩してるので、昔だったら考えられない、こんなやり方でもできるのかしらって思われて行かれて、結果がっかりっていうことも多々あると思うんですね。ただ、価格としてはそんなに高くなかったのでしょうがないかなっていうところ、せっかくやっぱり美容外科にアクセスしていただいたのに離れていってしまうというケースも多々あるとは思います。

てんP:柴田先生、正直に言ってしまうと、その患者さんは離れちゃうというか、フェアクリニックでは受けないっていうふうに見えたとしても、そこは正直におっしゃいますか?

柴田先生:そうですね。もめますからね。

てんP:もめる?その辺をどこまで正直に言ってくれるのかっていうのも僕はクリニック探す上では大事なポイントかなというふうに思います。

どこまで正直に言ってくれるかもクリニックを選ぶ上で大事なポイント

鼻治療に固執している患者様の希望はどこまで対応する?

てんP:鼻の質問としては最後なんですが、さっき鼻治療希望される方、鼻に固執してる方もいらっしゃるところがあるんですけれども、その患者さんの希望はどこまで汲んであげますか?

柴田先生できることの限界をお伝えして、できる範囲でやるっていうのが多いですかね。

てんP:長澤先生どうですか?

長澤先生:もちろん今おっしゃられた通りなんですけれども、結局それがうまく伝わるかどうかっていうところで、伝わらないことも多々あるので。

柴田先生:てんPで僕お話したことあるかもしれないですけど、プロテーゼの見本を持ち歩いて飲んでたときがあって、ちょっとこんなの持ってるんだけどって見せたらすごい種類が厚い、薄いあって、面白い、面白いってなって。

てんP:一緒に飲んでた女性たちが?

柴田先生:男性だったんですけど、5人中3人がその後手術受けたんですよ。だから、潜在的にしたい人多いんだと僕、思ったんです。得体が知れないから受けないっていうことがあると思うんですけど、現物のシリコン見たら、これ入れるんだってストンと落ちた的な感覚がおありだったんですかね。

てんP:別にそれは美容外科の治療を受けたい人たちの集まりではないわけですよね?

柴田先生:ないです。ただ、飲んでただけ。こんなのそういえばあるんですって、ネタで出したんです。

てんP:60%ってすごい割合じゃないですか。

柴田先生:だから受けたい人って受けたいんだろうなと思うんです。

てんP:なるほど。それは別に普段からはその人は鼻に固執してたりってわけはない?

柴田先生:なかったです。じゃあ、やっぱり需要はあるんですね。切ってでもっていう方はいらっしゃるんですね。

長澤先生:もちろんいらっしゃると思います。

医師から見て鼻整形治療の患者は増えてほしい?

てんP:鼻の整形治療についてはダウンタイムが少ないものから本格的な外科手術まで様々あって、求める患者さんも多いので、結果を求める方多いので、鼻整形治療自体はお二人にとってウェルカムですか、それともいや、ちょっとあんまりって感じですか。

長澤先生:鼻でいわゆるドクターショッピングをして、あっち行ったりこっち行ったり、何回も手術してる人には(なんでそこまで鼻に固執してるの?)手を出さないほうがいいかなと言います。

てんP:要はお断りするということですね。

長澤先生結局、何か受けてしまえば、なおさらその方が不幸になると、身体的な侵襲もあるし、経済的な侵襲もあるので、そこは避けてあげたほうがいいかなと。これでやめておいたほうがいいよって言ってあげるのが一番いいのかなと思います。

てんP:そうかもしれないですね。柴田先生どうですか?

柴田先生:そうですね。固執するというところで言うと、写真を、このタレントさんのこの鼻になりたいって持ってくる、かつ、こんな鼻は嫌だっていうのを全部写真で持ってくる方が時々おられるんで、その固執にピッタリ合えない方はやっぱり僕もちょっとやめたほうがいいんじゃないっていうふうにはお伝えしますね。

てんP:なるほど。リクエストは極力聞いてあげたいけれども、やっぱりその方のパーソナリティとかも見ながらやるべきかどうかを判断されるっていうことですね。分かりました。今、本当鼻の外科的な手術で考えてる方かなり多いので、ドクター側がどういう気持ちで患者様と対峙してるかっていうのはよく分かる話だったと思います。今回は鼻整形についてお届けしました。ありがとうございました。

長澤先生:ありがとうございました。

柴田先生:ありがとうございました。

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