切開フェイスリフトのダウンタイムは腫れる?経過や過ごし方を紹介

切開フェイスリフトを受けようか検討している場合、ダウンタイムの腫れや経過、術後の過ごし方について気になる方もいるのではないでしょうか。 本記事では、切開フェイスリフトのダウンタイムの症状やリスク、術後の経過、過ごし方について紹介します。切開フェイスリフトのダウンタイムについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

切開フェイスリフトとは?

フェイスリフトは顔のたるみやシワを改善し、フェイスラインを整える効果が期待できるエイジングケアの代表的な施術です。 フェイスリフトは切らない施術と切る施術の2種類に分けられます。医療用の特殊な糸を皮膚の下に挿入してたるみを引き上げるのが切らない施術です。一方、切る施術では、メスで皮膚を切開し筋膜を引き上げ、余った皮膚を切除・縫合します。 切開フェイスリフトは、数ある美容整形の施術の中でも大がかりな手術になり、身体への負担も大きいものです。しかし、皮膚とSMAS(スマス)筋膜を剥離し、直接引き上げることができるため、たるみやシワの根本的な改善が目指せます。 高い効果を期待できる一方、医師の知識や技術によって仕上がりに差が出てしまう施術といえるでしょう。

切開フェイスリフトに期待できる効果

切開フェイスリフトを行うと、たるみ・シワ・ほうれい線・マリオネットラインの改善、フェイスラインを整える効果が期待できます。それぞれの効果について詳しく見ていきましょう。

たるみやシワの改善

皮膚は、加齢とともにたるんだりシワができたりします。たるみの原因は顔の筋肉の衰えであり、皮膚を支えられなくなると全体的に垂れ下がってしまうでしょう。 シワには「表皮性のシワ」と「真皮性のシワ」の2種類があります。表皮性のシワとは、一時的に口元や目元にできるシワで、乾燥が原因です。真皮性のシワの原因はコラーゲンやエラスチンの減少で、深いシワを指します。 切開フェイスリフトの施術を受けると皮膚が引き上がるため、顔のたるみやシワの改善が期待できます。

ほうれい線やマリオネットラインの改善

ほうれい線とは、鼻と唇の端を結んだ部分にできる左右2本の線のことです。ほほのたるみや乾燥、もともとの骨格などが原因でほうれい線は深くなります。 特に、ほほのたるみはほうれい線を目立たせます。加齢とともに皮膚のハリや顔の筋肉は衰えるため、重力に引っ張られてほほが下がると、ほうれい線が目立ちやすくなってしまうでしょう。 マリオネットラインとは、口角から真下に伸びる線のことで、口を閉じた状態だと腹話術の人形に似ていることからその名称がつきました。マリオネットラインもほうれい線と同じく、加齢が主な原因です。 切開フェイスリフトを行うと、ほほのたるみを引き上げられるため、ほうれい線やマリオネットラインの改善も見込めます。

フェイスラインを整える

加齢による筋肉の衰えをはじめ、老廃物の停滞、肥満、むくみ、もともとの骨格によってフェイスラインが崩れてくることがあります。切開フェイスリフトは、崩れたフェイスラインを整える効果も期待できるのが特徴です。 フェイスラインが整うと、顔全体が引き締まって小顔に見えやすくなります。また、顔のリフトアップに伴って首の周囲の皮膚も引き上げられ、首元もスッキリ見える効果が期待できます。

フェイスリフトのダウンタイムの症状

切開フェイスリフトのダウンタイム中の症状には、痛みや熱感、腫れ、内出血、傷口の赤み、傷跡などがあります。切開フェイスリフトを検討している方は、ダウンタイムの症状についてもチェックしておきましょう。

痛み・熱感

切開フェイスリフトは顔の広範囲を剥離するため、痛みを感じたり、皮膚が熱を持っているように感じたりします。術後1?2日は、傷口だけでなく顔全体にジンジンとした痛みや熱さを感じることがありますが、術後1週間程度経過すると少しずつ和らいできます。 痛みは、クリニックから処方される痛み止めを内服することでコントロールできるため、過度に不安になる必要はありません。熱感については、保冷剤などで冷やすと楽になるため、試してみるとよいでしょう。

腫れ

切開フェイスリフトでは一般的に、術後2?3時間で少しずつ腫れが生じ、2?3日後に腫れのピークを迎えます。その後、1?2週間程度で徐々に腫れが引いていき、1カ月程度経過するとほぼ腫れが引いている状態になります。 術後3カ月が経過するとさらに腫れは落ち着いていくため、仕上がるまでに術後3カ月程度はかかると考えておきましょう。 腫れの程度や期間には個人差があり、人によっては1カ月ほど腫れが引かない場合もあります。術後の経過に不安がある方は施術を受けたクリニックに相談しましょう。

内出血

切開フェイスリフトの術後には、内出血が生じることがあります。術後数日は内出血が目立ちますが、一般的には1週間程度で消失するため焦らず様子を見ましょう。 内出血の程度や期間には個人差がありますが、適切なケアを行えば早めに消失する可能性もあるため、必ず医師の指示に従うようにしてください。

傷口の赤み・傷跡

切開フェイスリフトは切開・縫合するため必ず傷跡が残ります。傷口の赤みは手術後から生じ、術後2?3カ月がピークです。その後、半年から1年程度で少しずつ目立たなくなります。 傷跡も個人差はありますが、半年から1年程度で目立たなくなるでしょう。中には術後3カ月程度で気にならないほど回復する方もいます。 傷口の赤みや傷跡が目立たなくなるには時間がかかるため、適切なケアを続けながら焦らず様子を見ることが大切です。

切開フェイスリフトのダウンタイム中に考えられるリスク

切開フェイスリフトは外科手術のため、リスクを伴います。ダウンタイム中に考えられるリスクとしては、感染や神経損傷による後遺症が残ることが挙げられます。

感染症

切開フェイスリフトはメスを入れる施術のため、傷口から細菌が侵入し、感染を起こしてしまうリスクがあります。術後に化膿止めの抗生物質が処方されるため、きちんと内服し医師の指示を守れば、感染症を起こすことはほとんどないといえるでしょう。 しかし、医師の指示に従わず、傷口に触れたりぬらしたりした場合、感染してしまう可能性はゼロではありません。傷口から感染してしまうと皮膚が壊死することもあるため、医師の指示は必ず守りましょう。

神経損傷による後遺症

顔には、表情筋を動かす際に信号を送っている「顔面神経」が走っています。この顔面神経を切開フェイスリフトの手術で傷つけてしまうと表情筋がうまく動かせなくなるため、以下のような後遺症が残ってしまうことがあります。 切開フェイスリフトの手術で顔面神経を傷つけてしまうことはまれですが、リスクとして知っておきましょう。また、しびれや感覚の鈍さは時間の経過とともに治ることもあるため、症状が出た場合は医師に相談しましょう。

切開フェイスリフトの経過について

切開フェイスリフトの経過を、施術当日・3日後・7日後・14日後に分けて解説していきます。

施術当日

切開フェイスリフトの施術当日は、腫れを予防するための包帯か顔用のサポーター(ガーメント)を着用して帰宅します。帰宅後は保冷剤などでほほや首などを冷やし、安静にしましょう。クリニックで着用した包帯や顔用のサポーターは、医師の指示に従い翌日まで外さずに着用します。

3日後

切開フェイスリフトは皮膚の広範囲を剥離するため、皮膚の下に血の塊(血腫)が生じる可能性があります。そのため、血腫の形成予防のためにドレーンを留置し、皮膚の下に生じた血液を身体の外に出す処置を行います。 このドレーンは術後2以内に抜去することが一般的ですが、術後の状況によるため医師の指示に従いましょう。 術後3日は腫れがピークを迎えるため、包帯か顔用のサポーターをなるべく1日中着用することが推奨されます。

7日後

術後7日目には、傷口を縫合した糸を抜糸します。術後の経過に問題がなければ、少しずつ普段と同じ生活に戻れます。 腫れが徐々に引いてくる頃ですが、まだ気になる方は就寝時のみ包帯や顔用のサポーターを着用してもよいでしょう。内出血はまだ目立つ場合がありますが、傷口を避ければメイクも可能なため、コンシーラーで隠せます。

14日後

術後14日が経過すると、内出血はほぼ消えているでしょう。また、腫れもさらに引いてきます。 この時期には日常生活における食事や運動、仕事は普段通り行えるようになります。ただし、ヘアカラーやパーマはまだ控えたほうが無難です。

切開フェイスリフトのダウンタイムの過ごし方

切開フェイスリフトのダウンタイムの過ごし方で大切なのは、抜糸が済むまでは患部をぬらさず、術後1カ月間は患部に強く触れるのを控えることです。それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。

抜糸までは患部をぬらさない

切開フェイスリフトでは、皮膚の切開・縫合を行います。そのため、抜糸が済むまでは、縫合した部分は糸で皮膚と皮膚をつなぎ合わせている状態です。 抜糸は皮膚どうしがくっついてきたことが確認できてから行うものであり、抜糸前はまだ皮膚がくっついていません。患部を水にぬらしてしまうと皮膚と皮膚がくっつきにくくなったり、細菌に感染して傷口が化膿したりする危険性があります。そのため、患部を水にぬらさないようにすることが大切です。

術後1カ月は患部に強く触れるのを控える

患部の皮膚がくっつき、抜糸が済んだとしても、まだ完璧には治癒していません。皮膚を引っ張ったりこすったり、患部に強く触れて傷口が開いてしまったりすると、フェイスリフトによるリフトアップ効果が薄れてしまう可能性があります。 術後1カ月程度で患部の状態は安定してくるため、ヘアバンドで皮膚を引っ張ったり顔のマッサージをしたりと、患部に強く触れるのは控えるようにしましょう。

切開フェイスリフトを検討している方はフェアクリニックへお越しください

フェアクリニックで提供している切開フェイスリフトには、以下のようなこだわりがあります。 切開フェイスリフトは、医師の知識や技術が仕上がりに影響する繊細な手術です。当クリニックでは形成外科の豊富な知識と技術を持った医師が、カウンセリングから手術まで担当するため、理想の仕上がりイメージの共有などがスムーズです。 また、術後の腫れを最小限にするために、細かい血管からの出血にも徹底して止血処置を行っています。傷口の保護に使用する肌色のテープは剥がれにくいため、自分で何度も貼り替える必要がなく、術後を快適に過ごせるよう配慮しています。

まとめ|フェイスリフトは切開をしているためダウンタイムが長い傾向にある

切開フェイスリフトは、糸リフトなどの切開しないフェイスリフトに比べると、身体への負担が大きくダウンタイムが長い傾向にあります。 切開フェイスリフトのダウンタイムの症状としては、痛みや熱感、腫れ、内出血、傷口の赤み、傷跡などが挙げられます。また、ダウンタイム中のリスクとして、傷口からの感染や神経損傷による後遺症が残ることも考えられます。 豊富な知識と技術を持った医師であれば、神経損傷などの切開フェイスリフトのリスクを減らせるでしょう。 フェアクリニックでは日本形成外科学会専門医の資格を持った医師が手術を担当し、術後の腫れを最小限にするための処置など切開フェイスリフトにさまざまなこだわりがあります。切開フェイスリフトを検討している方はぜひ当クリニックにお越しください。

著者 美容外科医 柴田健了 医療法人社団 フェア 理事長/日本形成外科学会 認定 形成外科専門医/日本美容外科学会(JSAS)認定 美容外科専門医

フェイスリフトを中心に、たるみ・しわ改善、二重術や目元の若返り治療など幅広いエイジングケアを専門としています。
日々の診療を通じて感じたことや、美容医療の現場での気づき、ときにはプライベートなことまで、ここで自由に綴っていきます。
より確実な提案を通じて、美容医療をもっと身近に、もっと安心できるものに──その思いを込めて発信しています。

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美容外科医 柴田健了

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