著者 美容外科医 柴田健了 医療法人社団 フェア 理事長/日本形成外科学会 認定 形成外科専門医/日本美容外科学会(JSAS)認定 美容外科専門医
フェイスリフトを中心に、たるみ・しわ改善、二重術や目元の若返り治療など幅広いエイジングケアを専門としています。
日々の診療を通じて感じたことや、美容医療の現場での気づき、ときにはプライベートなことまで、ここで自由に綴っていきます。
より確実な提案を通じて、美容医療をもっと身近に、もっと安心できるものに──その思いを込めて発信しています。
離れ目は、目の位置が顔の外側にあり、目と目の距離が離れていることを指します。一般的に日本人の目の距離は平均30mm?34mmといわれており、これ以上離れている場合は離れ目といえるでしょう。
また数値だけでなく、目の全体バランスによって離れ目に見えるケースもあります。一般的に、目の横幅と左右の距離が「1:1:1」が理想とされており、この比率より広い場合も離れ目に見える可能性があります。
なお目頭にある「蒙古ひだ」が張っていると、余計目が離れて見えるケースもあるため、目と目の距離が長いからといって一概に離れ目とはいえません。
離れ目に悩み、コンプレックスを抱える方も多くいますが、他人から見ると柔らかい印象を与えやすいといった魅力があります。
ここからは、離れ目が与える印象について詳しく紹介します。
離れ目は「蒙古ひだ(もうこひだ)」の発達が原因で、そう見えていることが多いといわれています。
蒙古ひだとは、上まぶたから目頭にかぶさっているひだのような皮膚を指します。アジア人に多く見られ、涙丘(るいきゅう)という目頭にあるピンクの部分が見えないのもひとつの特徴です。
蒙古ひだが発達していると、目頭が丸みを帯びるため、目と目の距離が離れて見えてしまいます。逆に蒙古ひだが発達していない西洋人は、涙丘がしっかりと見え、寄り目に近い印象の人が多い傾向があります。
詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
蒙古ひだとは?見分け方・なくす方法をわかりやすく解説
離れ目は、メイクを工夫することで緩和できます。整形せずに離れ目を良く見せたい方は、これから紹介するメイク方法を実践してみてください。
目頭切開法とは、蒙古ひだを切除・縫合し、目の幅を広げる施術です。蒙古ひだが解消されて目の横幅が広くなることで、離れ目の解消を期待できます。また二重ラインと皮膚のかぶさりがなくなるため、平行二重になりやすいといったメリットもあります。
施術の際は、点眼麻酔と極細の針で行う局所麻酔を併用するため、施術中の痛みはほとんどありません。術後はひどい腫れが出にくいものの、1?3カ月ほど患部に赤みが生じます。施術を受けてから7日後に抜糸を行うため、それまでは休暇を取得しておくと良いでしょう。
なお治療部位以外のメイクやシャワー、洗顔は当日より可能です。治療部位に関しては、抜糸後より行えます。
詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
目頭切開について解説!気になるメリット・デメリット・ダウンタイムは?
メスを入れるのに抵抗がある方は、医療アートメイクがおすすめです。
医療アートメイクとは、医療用ニードルを用いて皮膚の浅い層に染料を注入し、アイラインやアイブロウに着色する施術です。皮膚に直接染料を注入するため、すっぴんでもメイク後のようなアイラインを維持できます。
またアートメイクは、入れ墨よりも浅い層に染料を注入するため、時間経過とともに薄くなるのが特徴です。1人ひとりの好みのカラーに合わせて色を調合するため、青黒くなる心配もありません。
当院では、施術の際にクリームタイプの表面麻酔を使用するため、痛みを軽減できます。
詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
アイラインアートメイクとは?メリット・デメリットやおすすめの人
離れ目を改善するには、長い目で見るとメイクよりも目頭切開と医療アートメイクがおすすめです。それぞれ持続期間やリスクが異なるため、慎重に比較して自分に合った方法を選びましょう。
目頭切開やアートメイクは、施術者のスキルによって仕上がりが左右されます。寄り目になりすぎたり、不自然なアイラインになってしまったりする恐れがあるため、慎重にクリニックを選ぶことが大切です。
これから紹介するポイントを参考にして、失敗のリスクを軽減させましょう。
離れ目を解消するには、メイクを工夫する方法もありますが、根本的な改善を目指すには目頭切開がおすすめです。蒙古ひだが解消されることで、目の横幅が広がる上に、目元がすっきりとした印象に仕上がります。
またアートメイクは、通常のメイクとは異なり、すっぴんでもメイク後のような状態を維持できるため、メスを入れるのに抵抗がある方におすすめです。
当院では、目頭切開とアートメイクの両方を提供しています。カウンセリングから施術まで院長が担当しているため、悩みを改善しやすい環境が整っています。
気になる方は、ぜひ一度当院のカウンセリングにお越しください。