著者 美容外科医 柴田健了 医療法人社団 フェア 理事長/日本形成外科学会 認定 形成外科専門医/日本美容外科学会(JSAS)認定 美容外科専門医
フェイスリフトを中心に、たるみ・しわ改善、二重術や目元の若返り治療など幅広いエイジングケアを専門としています。
日々の診療を通じて感じたことや、美容医療の現場での気づき、ときにはプライベートなことまで、ここで自由に綴っていきます。
より確実な提案を通じて、美容医療をもっと身近に、もっと安心できるものに──その思いを込めて発信しています。
平行二重は、目頭付近から目尻にかけて二重まぶたの幅が均一に伸びている二重ラインのことをいいます。くっきりとしたラインであることも特徴的で、目が大きく華やかに見える二重タイプとして男女問わず人気があります。
韓国人や中国人、日本人は一重まぶたの方が多い印象ですが、数字にすると日本人はなんと7割の方が一重まぶたといわれています。残りの3割が二重まぶたということになりますが、その8割は「末広二重」タイプの方が多いようです。
末広二重の方が圧倒的に多いため、日本人で生まれながらに平行二重の方はほとんどおらず、珍しいケースといえるでしょう。
まぶたは、平行二重タイプ以外にもさまざまな種類が存在しています。それぞれにはどのような特徴があり、自分はどのタイプに当てはまるのかチェックしていきましょう。
各メディアで活躍している芸能人は、キレイな二重ラインの方々が多く見受けられます。ドラマなどに出演している女優の方では、なんと30~40%の方が平行二重というデータも。
ただし、平行二重にしたからといって必ず似合うわけではありません。平行二重が似合いづらいのはどのような顔立ちなのか、ポイントを解説していきます。
憧れの平行二重にするには、自力で行える方法もあります。その中のひとつが、希望のラインをアイプチやアイテープで癖づける方法です。簡単に誰でも行えるのがメリットですが、注意点もあります。
効率的に理想の平行二重をつくるためには、美容クリニックでの二重整形がおすすめです。セルフケアではつくるのが難しい平行二重も、クリニックならより理想の平行二重に近づけられます。
ここでは、クリニックで行えるさまざまな二重整形の方法について詳しく解説していきます。
ワンデークイック埋没法は、まぶたを切開することなく二重ラインをつくる二重整形の方法です。専用の極細糸でまぶたの1点ずつ縫い留め、二重のラインをつくります。施術直後は二重ライン上に縫い留めた糸が点状になって表れますが、じきに埋まって手術痕は見えなくなります。
ワンデーカット埋没法は、まぶたの針穴が通るくらい小さく切開し、専用の極細糸で縫い留めて二重ラインをつくる二重整形の方法です。切開をしてから糸を縫い留められるため、糸が外れにくく安定感があります。施術直後は切開した1mm程度の切開痕が残りますが、じきに二重のラインに埋まって見えなくなります。
クイック挙筋埋没法は、まぶたの2カ所に専用の極細糸を縫い留めて二重ラインをつくる二重整形方法ですが、切開を伴いません。まばたきをする際などに使われる「挙筋」という筋肉に糸を通すことで平行二重や広めの二重幅をつくれます。切開はしたくないけれど、平行二重を目指したいという方におすすめです。
切開法は、まぶたの二重ラインに沿って切開を行い、二重ラインをつくる二重整形方法です。上まぶたの皮膚が厚めで埋没法では安定しにくい方、広めの二重幅をつくりたい方に適しています。
手術後はほとんどの方が腫れてしまいますが、約2週間前後で落ち着き始め全体で1~2カ月ほどかけてキレイな二重に仕上がっていきます。切開後に縫合を行うため、1週間後に抜糸のために来院する必要があります。
日本人やアジア人の多くは、目頭に蒙古ひだといわれる皮膚が被さっています。蒙古ひだが広く被さってしまうことで二重ラインが隠れてしまったり、目が小さく見えてしまったりすることがあります。
目頭だけ切開することで蒙古ひだをなくし、目の幅が広がることで目を大きく見せられるほか、二重ラインに皮膚が被らないため二重ラインが平行に出やすくなる効果が期待できます。
通常の切開法よりも切開の箇所が少なく済むため、比較的大きな腫れが出にくいといわれていますが、1~3カ月ほど目頭の切開部分に赤みが残る可能性があります。
| 手術名 | 二重まぶたクイック挙筋(2点留め) |
|---|---|
| 手術の詳細 | まぶた2カ所に極細の糸を通して結ぶ方法です。挙筋と呼ばれる目を開ける筋肉に糸を通すことで、広めのライン、平行型のラインが目指せます。 |
| 保険適用の有無 | 保険適用外 |
| 施術時間 | 両目で10~15分 |
| 手術の副作用 | 一時的に希望の二重のラインよりも広くなりますが、4~5日から7日で落ち着き、仕上がっていきます。 糸を通す際に小さな内出血の青さが出ることがありますが、周囲にわかることはありません。 治療部位以外のメイク、洗顔、シャワーは当日から、治療部位は術後4日目から可能です。 |
| 手術の価格 | 両目:88,000円(税金) |
| 手術名 | 全切開法 |
|---|---|
| 手術の詳細 | まぶたのラインに沿って切開し、二重のラインをつくる方法です。上まぶたの皮膚が厚い、埋没法では糸が安定せず外れやすい、幅の広いラインを希望している方におすすめです。片側だけの治療も可能です。 |
| 保険適用の有無 | 保険適用外 |
| 施術時間 | 両目で30~45分 |
| 手術の副作用 | 目薬の麻酔と極細の針で行う局所麻酔を併用して治療するため、治療中の痛みはほとんどありません。 術後の腫れは10~14日ほどで落ち着き、1~2カ月かけて仕上がっていきます。 7日後に抜糸を行いますが、しばらくは縫合部分に赤みがあります。 治療部位以外のメイク、洗顔、シャワーは当日から、治療部位は抜糸後から可能です。 |
| 手術の価格 | 両目:220,000円(税込) |
平行二重にする施術に関して、よくある質問や疑問をまとめました。平行二重の施術を受けるか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
平行二重は目元が華やかに見えるため、二重整形をする方の中でも人気の二重タイプです。しかし、自分のもともとの顔立ちに平行二重が似合うのかどうかわからず気になる方も多いことでしょう。自分に平行二重が似合っているかどうか第三者に確認してもらいたい場合、二重整形の経験豊富な医師に診てもらうのがおすすめです。
フェアクリニックでは、数々の平行二重をつくってきた手術実績をもとに、その方1人1人に合わせた平行二重をデザインしています。カウンセリングのみでもかまいませんので、勇気が出ず悩んでいる方はぜひクリニックにいらしてみてください。