著者 美容外科医 柴田健了 医療法人社団 フェア 理事長/日本形成外科学会 認定 形成外科専門医/日本美容外科学会(JSAS)認定 美容外科専門医
フェイスリフトを中心に、たるみ・しわ改善、二重術や目元の若返り治療など幅広いエイジングケアを専門としています。
日々の診療を通じて感じたことや、美容医療の現場での気づき、ときにはプライベートなことまで、ここで自由に綴っていきます。
より確実な提案を通じて、美容医療をもっと身近に、もっと安心できるものに──その思いを込めて発信しています。
柴田医師:美容整形の女性の悩みについて本音の情報を発信している「Dr.柴田の美容整形予備校」主宰。 萩原:てんPこと、美容プロデューサー。25年で約10万人の患者様をカウンセラー・事務長として対応。 くらママさん:患者様、主任カウンセラーくらぬきのお母様。
柴田先生:右の眉の上がりがあるというところが、挙筋という目を開ける筋肉が弱いと、眉毛で筋肉を上げるという症状があるので、二重のラインを整えると改善するということで、切らない眼瞼下垂の手術を行っています。具体的にはここにある目を開ける筋肉を縫い縮めるということをしてるんですけど、目を閉じていただいて開けていただいて、多少は動くんですけど、だいぶ眉毛の動きが減ったかなという、前よりね。
萩原:かなり右の眉の角度がグーッと上方に上がっていくんですが、今は目を閉じて開けた時でも、ほぼ眉の動きはないんですよね。これは目が開けやすくなった証明でしょうか。
柴田先生:挙筋を使うようになったということですね。
萩原:正しく開けられているということ?
柴田先生:そうですね、眉毛を使わなくても開けられるようになったということですね。人間のまぶたは瞼板という縁取りみたいなところに眼瞼挙筋という筋肉がくっついていて、腱膜という膜があるんですけど、この膜の部分がだんだん伸びてしまう。
柴田先生:引っ張りが弱いので、どうしても目を開ける時に眉毛を使って目を上げてしまう。腱膜の引っ張りがしっかりすれば眉毛を使う力が減るので、腱膜を縫い合わせて目を開けるのに使う筋肉を使えるようにするという手術をしています。
柴田先生:結果、眉の上がりがだいぶ減ったということですね。
萩原:以前は治療前の写真のように、開け閉めするたびに結構眉が動いて、額の部分にしわがぐっと寄っていたんですが、今は目を開けたり閉じたりしてもらってる動画を撮っていても、眉はほとんど動きがないと。先生これは眼瞼下垂の手術というと、どうしても目のラインに沿って大きく切るイメージがあるんですが、切らずとも、埋没法の派生でできるということですね。
柴田先生:眉毛は前頭筋を使っているので、これを使わなくなると肩こりや頭痛が改善されるんですね。
萩原:なるほど。
くらママさん:最近、肩痛くないような気がする。
萩原:じゃあ、肩こり外来みたいな感じで…切らない眼瞼下垂を勧めてもいいかもしれない。
柴田先生:そうですね。
萩原:もう1回目を閉じていただいて、軽く目を閉じていただくと全く傷とかはないわけですよね。糸で通しているだけですから。
萩原:これで改善するんだったら非常に楽だと思うんですが。眼瞼下垂の症状がある方は全員できるというわけではないですか?
柴田先生:年齢によるものは大抵やっていいと思いますね。先天性の人はちょっとやめた方がいいと思います。
萩原:年齢によって下がってきた場合は効果的?
柴田先生:伸びちゃったものを縫い縮めるという意味でいえば、やる意味はあると思います。
萩原:分かりました。だいたいこれが仕上がりでしょうか?
柴田先生:ほぼ仕上がりですかね。
萩原:よその病院でのあるあるは、くぼみにヒアルロン酸を入れちゃうというのがあると思うんですよ。先生うかつにこの目のくぼみにヒアルロン酸を入れた場合起こりうることってありますか?
柴田先生:それなりに改善するのかもしれませんけど、ヒアルロン酸は消えますからね。
萩原:上にものが入ると、皮膚が下に下がってかぶさりやすくなることはありますか?
柴田先生:重たく感じることがあるんじゃないかなと思いますけどね。
萩原:くぼみに関しては、切らない眼瞼下垂とか、挙筋法での治し方を柴田先生はおすすめすることがありますけれども、非常にくらママさんの状態はいい症例になってると思いますので。ご希望の方は切らずとも治せることを1つ選択肢に思っていただければと思います。くらママさんありがとうございました。お疲れ様でした。
くらママさん・柴田先生:ありがとうございました。