美容コラム

陥没乳頭とはどんな状態?原因やリスク、治療方法を紹介

「私の乳首って陥没乳頭なのかな?」
「陥没乳頭の原因やリスクを知りたい」
「陥没乳頭の治療は保険適用?切らずにできる?」

あなたは、陥没乳頭でこのようなお悩みを抱えていませんか?

陥没乳頭に関係するお悩みはデリケートな内容も多いため、周囲に相談できずに困っている方もいるでしょう。

そこで今回は、陥没乳頭の原因やリスク、治療方法などをご紹介していきます。陥没乳頭で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

陥没乳頭とはどんな状態のこと?症状を知ろう

陥没乳頭とは乳頭がへこんでいる状態で、症状の重さによって診断が異なります。

以下で、それぞれ詳しく解説していきます。

・陥没乳頭とは乳頭がへこんでいる状態のこと

乳頭がへこんで横から見たときに乳輪と同じ高さか、乳輪に埋もれている状態を陥没乳頭と呼びます。

成人女性の10人に1人程度の割合で乳頭が陥没しているといわれており、見た目や機能面でお悩みを抱えている方も多いでしょう。乳頭のお悩みは周りの人に相談しにくく、対処法もわからないため、ひとりで抱え込みがちです。

まずはあなたの乳頭の状態を確認し、どのような対処法があるのか知っておくと良いでしょう。

・症状の重さによって診断が異なる

乳頭の陥没の程度によって、以下のように診断が異なります。

  • 軽度(1度)「仮性陥没乳頭」
  • 中等度(2度)・重度(3度)「真性陥没乳頭」

診断によって手術方法も異なるため、あなたの陥没乳頭はどの状態に当てはまるのか確認しておきましょう。

①軽度(1度)「仮性陥没乳頭」

正常な乳頭は、乳頭の先が乳輪から常に出ている状態です。しかし、乳頭が乳輪に埋まっている場合は、陥没乳頭とよばれる状態です。

陥没乳頭の中でも、刺激を与えたり乳頭を指で引っ張ると外に出てくるタイプは「仮性陥没乳頭」と診断され、症状は軽度に分類されます。

②中等度(2度)・重度(3度)「真性陥没乳頭」

乳頭を指で引っ張ると外に出てくるが、指を離すとすぐに元通り埋もれてしまうタイプは「真性陥没乳頭」と診断されます。症状は中等度です。

また、乳頭を指でつまめないタイプは「重症真性陥没乳頭」と診断され、陥没乳頭の中でもっとも重度に分類されています。

どうして陥没乳頭になるの?気になる原因を解説

陥没乳頭になる原因には「乳管」が関係しており、先天的要因と後天的要因があります。
具体的な原因を解説していきます。

・へこみが生じる原因は「乳管」!

乳頭が陥没してしまう原因は、乳管が短く拘縮しているパターンです。乳管とは母乳が流れる管の名称で、乳頭につながっています。

乳管が短い場合や拘縮している場合は、乳頭が内側から引っ張られて陥没してしまいます。陥没乳頭は放置しておいても治らないため、手術によって乳管を正常な長さに戻すか、乳管を切り離す処置が必要です。手術をすると、乳頭のへこみが改善されます。

・先天的要因と後天的要因がある

陥没乳頭の原因には、先天的要因と後天的要因があります。

それぞれの違いを以下の表にまとめました。

先天的要因 後天的要因
  • 乳腺の組織が生まれつき未発達
  • 乳管が生まれつき短い
  • 乳腺と乳管の成長に差がある
  • ブラジャー(下着)のサイズが小さい
  • 乳腺炎や乳がんなどの病気にかかった
  • 乳房などの手術を受けた際の後遺症

女性は成長期になると乳腺や乳管が発達して脂肪がつき、胸が大きくなります。その際に乳腺と乳管の成長するスピードに差があると、乳管の長さが短くなってしまうことも。

また、下着のサイズが小さい場合は、常に乳頭が圧迫されてしまうため、陥没する原因になります。乳腺炎や乳がん、潰瘍や結核が原因の場合もあります。

見た目以外の問題点も|陥没乳頭で困ること

陥没乳頭は乳頭がへこんでいるという見た目以外にも、以下のような問題点があります。

  • 性行為時に気がかりとなる
  • 授乳ができなくなる
  • 乳腺炎の発症リスクが高まる

それぞれ詳しく解説していきます。

・性行為時に気がかりとなる

パートナーとの性行為時に、乳頭に刺激を与えても外に出てこないため「性的に興奮していない」と勘違いされることがあります。

また、陥没乳頭をパートナーに見せることに抵抗がある場合も、性行為の際に気がかりとなってしまうでしょう。

・授乳ができなくなる

陥没乳頭の場合、赤ちゃんが上手に乳首を咥えられず、母乳を吸う力が弱い子は授乳が困難になります。

仮性陥没乳頭は赤ちゃんとの相性もありますが、授乳が可能な場合があります。しかし、真性陥没乳頭はそもそも乳頭を外に出せないため、授乳ができないのです。

・乳腺炎の発症リスクが高まる

陥没乳頭は乳頭のへこんでいる部分に汚れが溜まりやすく、不潔な状態になりがちです。汚れが溜まっていると雑菌が繁殖しやすく、乳腺炎を発症するリスクが高くなってしまいます。

乳腺炎とは、乳腺が炎症を起こしている状態で痛みや発熱が出ます。乳腺炎が悪化すると感染性乳腺炎に進行し、乳房の中に膿の塊ができて処置が必要になってしまうこともあるため、注意しましょう。

陥没乳頭は治せる!治療方法を解説

陥没乳頭は、以下の治療方法で治せます。

  • 保険適用の手術によって切る方法
  • 軽・中度の切らない「乳管温存法」
  • 重度の切る「乳管温存コンプリート法」

それぞれメリットや特徴が異なるため、参考にしてみてください。

・保険適用で行う陥没乳頭の治療は、症状に関わらず切る方法が一般的

陥没乳頭の状態や年齢によっては、保険適用で手術をすることができます。保険適用の場合は、乳輪を3カ所切開して縫合する方法が一般的です。

保険適用で手術を行うメリットは、3割負担のため保険外診療より料金が抑えられることです。しかし、美容目的の手術ではないため、あくまで症状や機能の改善が第一優先。

見た目のお悩みを抱えていたり、仕上がりのキレイさも重要視する方は、保険外診療を検討した方が良いかもしれません。

・当院が行う治療方法は症状に合わせて2種類から判断します

当院で採用している陥没乳頭の治療方法は、陥没の程度や症状に合わせた以下の2種類があります。

  • 乳管温存法
  • 乳管温存コンプリート法

どちらの治療方法も保険外診療扱いとなるため、表記されている金額が全額自己負担となります。

フェアクリニックでは治療後の乳頭の見た目のキレイさだけでなく、乳管を温存する手術を心がけています。そのため、今後妊娠・出産を経て授乳希望の方も受けられる手術方法です。

軽・中度の方|切らない「乳管温存法」

陥没乳頭が中度までの方は「乳管温存法」という切らない術式で治療できます。手術の手順は以下の3ステップです。

 1. 陥没している乳頭を糸で引き出し、手術しやすくする
 2. 乳管を伸ばす処置をし、乳頭の根元にくびれを作る
 3. 乳頭が外に出た状態で縫合する

乳管温存法は乳管を伸ばす処置をしてくびれを作る手術方法のため、切らずに縫合のみで陥没乳頭を治療できます。料金は税込350,000円です。

重度の方|切る「乳管温存コンプリート法」

陥没乳頭が重度の方は「乳管温存コンプリート法」という切る治療が適応になります。手術の手順は以下の5ステップです。

 1. 陥没している乳頭を糸で引き出し、手術しやすくする
 2. メスで乳頭を縦に切開する
 3. 乳頭の根元をくびれさせるように切除する
 4. 三角に切開した真皮弁で下からの支えを作り、乳頭の根元から持ち上げてクロスさせてへこまないようにする
 5.乳頭が外に出た状態で縫合する

乳管温存コンプリート法の料金は、税込400,000円です。

日帰りで受けられる陥没乳頭の手術の流れ

当院では院長の柴田が診察から手術まで担当し、日帰りで陥没乳頭の治療を受けられます。
実際に当院で手術を受ける際の手順や注意点などを詳しく説明していきます。

①手術前

女性の看護師か専門の女性カウンセラーが同席し、院長の問診・診察を受けます。乳頭の陥没の程度を確認し、患者様の希望に合わせた手術方法をご提案します。

手術当日はシャワーを含めた入浴ができないため、前日にお風呂に入っておくと良いでしょう。また、手術に対する緊張でなかなか寝つけない方もいらっしゃるため、普段より早めにベッドに入り睡眠不足にならないように気をつけてください。

②手術当日

手術前の診察で決めた手術方法を確認し、乳頭にペンで印をつけながらデザインしていきます。

デザイン後は手術中に痛みを感じないよう、麻酔をかけます。麻酔は意識のある局所麻酔と、うとうとした状態になる無痛麻酔があるため、どちらが良いのか相談しましょう。

十分に麻酔が効いてきたら、デザインに沿って切除し、止血後に縫合して手術は終了です。手術時間は30分〜80分程度で終わります。

手術後のケアを行い、今後の経過について説明が終わればそのまま帰宅できます。乳頭の状態によってはキャップをかぶせてへこみを引き出す場合もあるため、使用方法や注意点などを聞いておきましょう。

③手術後

手術後は3日後に消毒、7日後に抜糸を行うために通院します。術後の経過に問題がなければ、通院は2回で終了です。

手術後の腫れや内出血は10日から2週間程度で落ち着きます。痛みは手術当日から3日程度で感じなくなるでしょう。

手術方法によっては乳首や乳輪部分に傷跡が残りますが、徐々に周りの皮膚の色に馴染んで目立たなくなります。また、術後しばらくの間は縫合した部分の皮膚が硬くなりますが、時間の経過とともに柔らかくなるため様子を見てください。

手術後の生活の過ごし方

術後は、手術の翌日からシャワーを浴びられます。しかし、入浴が可能になるのは7日後の抜糸が済んでからのため、湯船にはつからないようにしましょう。

激しい運動は、術後1〜2週間程度控えましょう。また、性行為は約1カ月間禁止です。

乳頭や縫合部分に痛みや腫れ、違和感などを感じた場合は感染の危険性があるため、念のために早めに受診してください。

治療前に把握しておきたいリスク

陥没乳頭の治療前に把握しておきたいリスクは、以下のとおりです。

  • 細菌やウイルスによる感染
  • 術後の出血による血種
  • 大量出血
  • 内出血
  • 傷跡の瘢痕化
  • 肥厚性瘢痕・ケロイド
  • 色素沈着
  • アレルギー反応
  • 理想度どおりの仕上がりにならない
  • 完璧な左右対称は難しい
  • 乳頭壊死
  • 乳腺炎
  • 乳汁分泌異常

手術を行う以上、完全にリスクをゼロにすることはできません。手術にともなう出血や感染の危険性、傷跡が長期間残ってしまう可能性もあります。

また、乳頭の形を左右対称にできない場合もあります。そのため、あなたの理想どおりの仕上がりにならないこともあるでしょう。

以上のリスクを踏まえた上で、手術によって得られるメリットがある方は、手術を検討すると良いでしょう。

当院の陥没乳頭に対する考え方や取り組み姿勢

当院の陥没乳頭に対する考え方や取り組み姿勢は、以下のとおりです。

  • 陥没乳頭は自然に治らない!外科手術が最良の方法
  • 女性カウンセラー・看護師が診察から手術まで付き添い
  • 過去の陥没乳頭手術の再治療も可能

それぞれ詳しく解説していきます。

・陥没乳頭は自然に治らない!外科手術が解決の近道

陥没乳頭は見た目や授乳に問題を生じるため、悩みを抱えている女性も多いでしょう。また、自然に治ることはないため、外科手術で治療することを推奨します。

陥没乳頭は形成外科領域の手術であり、乳頭の状態の把握や手術経験が重要になります。そのため、経験の浅い医師に治療を依頼せず、日本形成外科学会 形成外科専門医の柴田にお任せください。

陥没乳頭の手術は傷跡を含めた見た目、乳管の保存や感度の低下など、様々な不安によって、なかなか手術に踏み切れず悩んでいる方もいるでしょう。フェアクリニックでは乳管を温存し、自然な仕上がりになるよう心がけて手術を行っています。

・女性カウンセラー・看護師が診察から手術まで付き添い

陥没乳頭は女性にとってデリケートな部位のため、周りの人に悩みを相談できない方が多くいらっしゃいます。

フェアクリニックでは診察から手術まで、専門の女性カウンセラーか女性の看護師が付き添い、いつでも相談しやすい環境に配慮しています。どんな小さなお悩みや不安も、お気軽にご相談ください。

・過去の陥没乳頭手術の再治療も可能

フェアクリニックでは、過去に陥没乳頭手術を受けたが効果がなかった場合や、一時的に改善されたがまた陥没してしまった場合の再治療も可能です。

院長の診察を受けてから再治療できるかどうか判断するため、再治療を検討している方は諦めずにご相談ください。

陥没乳頭の手術に関する疑問を解消しよう!

陥没乳頭の手術でよくある疑問は以下のとおりです。

  • 治療箇所の部位の感覚は保たれるの?
  • 傷跡は目立たないようになる?
  • 術後に再び陥没する可能性はある?

事前に不安や質問を解消することで、前向きに治療に取り組めます。

Q1.治療箇所の部位の感覚は保たれるの?

手術で治療した乳頭部分は、少し感覚が鈍く感じるかもしれません。しかし、感覚が鈍いのははじめのうちだけで、数カ月で改善する場合が多いため安心してください。

当院の陥没乳頭の手術は、日本形成外科学会専門医である院長の柴田がすべて担当し、感覚を損なわない手術をします。

Q2.傷跡は目立たないようになる?

手術後すぐは、乳頭や乳輪部分に傷跡が残ります。しかし、時間の経過とともに徐々に周りの皮膚の色に馴染んで目立たなくなります。

乳頭の陥没の状態に合わせて手術方法は異なりますが、どの手術方法でも自然な仕上がりになるように心がけて手術をしているため、安心してお任せください。

Q3.術後に再び陥没する可能性はある?

重度の真性陥没乳頭の場合、手術を行っても元の状態に戻ってしまうケースがあります。そのため、術後に再び陥没する可能性はゼロではありません。

しかし、術後に再び陥没してしまった場合も、診察の上で再治療ができるか判断いたしますので、諦めずにご相談ください。

まとめ:信頼できるクリニックで陥没乳頭の悩みを解消しよう

陥没乳頭の原因には、乳管が短いなどの先天的要因と、下着のサイズが小さいなどの後天的要因があります。陥没乳頭のリスクは見た目以外にも、授乳が困難であることや清潔に保ちにくいため、乳腺炎になりやすい点が挙げられます。

陥没乳頭は自然治癒しないため、外科手術で治療するのが確実な方法であり、乳頭の状態によって適切な手術方法が異なります。陥没乳頭は形成外科領域の手術のため、形成外科手術の経験豊富な院長の柴田にお任せください。

フェアクリニックでは乳管を温存し、自然な仕上がりになるよう心がけています。

また、診察から手術まで、専門の女性カウンセラーか女性の看護師が付き添うため、乳頭に関するデリケートなお悩みもいつでも相談しやすい環境が整っています。

あなたもフェアクリニックで治療を受けて、陥没乳頭の悩みを解消しませんか?

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