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ボトックスとは?効果と副作用を知って施術を受けるか検討しよう
- 2023/07/01
- カテゴリー: エイジングケア治療
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美容治療で人気の治療法のひとつであるボトックス。この施術について知識を深めることで、悩みを解消するための有効な方法を見つけられます。
本記事では「ボトックスとは?」「副作用はないの?」などの疑問に対して詳しく解説します。シワ、エラの張り、ふくらはぎの太さ、わき汗などの悩みを抱える方は、ぜひ参考にしてください。
ボトックスの効果と副作用について十分な知識を得た上で、自分に最適な施術を改めて検討してみましょう。
目次
ボトックスとは?仕組みや効果の持続期間も解説
まずは、ボトックスとはどのような治療なのか、基礎知識を解説していきます。
ボトックス治療ではどのような仕組みで症状の改善が期待できるのか、効果がどのくらい持続するのかを知っておきましょう。
ボトックスとは筋肉の緊張を緩める注射のこと
ボトックスとは、一般的に「ボツリヌストキシン」という毒素を主成分とした注射を注入して治療する方法です。アメリカのアラガン社が製造している「ボトックスビスタ®」という製剤名が由来であり、日本では厚生労働省で認可されているのはアラガン社製の「ボトックスビスタ®」のみです。(2023年6月時点)
ボトックスは以下のような症状に効果が期待できるといわれています。
- エラの張りやフェイスライン
- 眉間のシワ
- あご先の梅干しシワ
- 口角アップ
- わきが・多汗症
- ふくらはぎの筋肉の発達
- 肩こり
シワの深さや筋肉の大きさ・強度によって効果の度合いが変わってくるため、長年使われてきた表情筋や深く刻まれたシワは継続的な注入が必要です。
ボトックス注射の成分と仕組みを解説
ボトックス製剤の主成分であるボツリヌストキシンという毒素は、発達しすぎてこわばった筋肉を麻痺させることが可能です。顔の表面にできるシワは、笑ったり頬をかみ締めたりする際に使う表情筋の発達によってつくられるため、筋肉の緊張を緩めることでシワの改善やフェイスラインをすっきりと見せる効果が期待できます。
眉間のシワが気になる方は眉間の筋肉に、エラの張りが気になる方はエラの筋肉にボトックスを注入すると、数日で筋肉の働きを弱められます。
ただし、ボトックスの効果が出るのはあくまで表情筋の発達が原因でできているシワのみです。表情筋を動かさなくてもできてしまっているシワの場合は、ボトックスではなくヒアルロン酸のほうが治療に向いている場合もあります。
効果はどれくらい持続する?
ボトックスは注入してからほとんどの場合、およそ2~3日後に効果がゆっくりと出始めます。2週間ほど経つと効果が安定するケースが多く、個人差はあるもののその後は6カ月程度効果が持続するといわれています。
6カ月以降は徐々に元の状態に戻ってしまうため、ボトックスの効果を継続的に持たせたいなら定期的な注入が必要です。高い持続性を得るためには、一度注入したボトックスの効果が切れてしまう3~4カ月後を目安に再度注入するのがおすすめです。
ボトックスは熱に弱いため、注入した当日は湯船につかるのを控えてシャワーにしてください。また、注入箇所は刺激しないよう注意して過ごしましょう。注入したボトックスが治療箇所にとどまらず体内へ流れ、効果が半減してしまう恐れがあるからです。
ボトックスはどの部位に効果があるの?
ボトックスは体のさまざまな箇所へ注入できますが、期待できる効果はそれぞれ特徴があります。自分の悩みに合わせて、最適な治療箇所を検討しましょう。
エラ|エラの張りを解消して小顔に
エラの張りでフェイスラインが丸く見えたり、角ばって見えたりするのが気になっている方も多いのではないでしょうか。ボトックス治療では、エラの張りを改善できる効果が期待できます。
エラの張りはもともとの骨格によるものだと考えている方も多いかもしれませんが、実は咬筋(こうきん)と呼ばれる筋肉の発達が原因であるケースも多く見受けられます。
咬筋は奥歯をかみ締めたときにふくらむ筋肉のことです。咬筋が発達していると、鍛えられた力こぶのように筋肉が盛りあがって見えるため、エラが張っているように見えてしまいます。
ボトックス注入をすることによって、筋肉を麻痺させて発達を緩める効果が期待できます。筋肉の発達を抑えられれば、咬筋によって張っているエラを効率的に小さく見せることが可能です。
顔のシワ|顔の緊張を緩めて柔らかな表情に
ボトックスは表情筋によってつくられるシワの緩和にも有効です。ボトックス治療でよく注入されている人気の治療箇所を以下にまとめました。
- おでこ
- 眉間
- 目の下
- 目尻
- あご
これらの箇所に発生するシワの原因となる表情筋へボトックスを注入すると、筋肉の動きが弱まるため数日でシワの改善が期待できます。注入した直後は肌がピンと張るような感覚を感じる方も多いようですが、やがて自然に動かせるようになるでしょう。
シワ改善の効果はボトックス製剤の濃度によって変動し、濃いほどより高い効果が期待できますが、その分表情が動かしづらくなり、かえってこわばった表情になってしまいます。最適な濃度についてはカウンセリングで医師との相談が必要です。
ふくらはぎ|ほっそりとした美脚に
ボトックスは、効率的なふくらはぎの痩身治療方法のひとつでもあります。ふくらはぎの太さが気になる方は多いものですが、ふくらはぎは本来脂肪がつきづらい箇所です。ふくらはぎの太さに悩んでいる方の原因の多くは、実は発達しすぎた筋肉のせいだといわれています。
ふくらはぎは全体重を常に2本で支えているため、鍛えられて筋肉質になってしまいます。ふくらはぎの太さに悩んでいる方の多くは筋肉が発達しすぎている傾向があり、筋肉の過剰な発達にはボトックス注入が有効です。
ふくらはぎのボトックス治療では、カウンセリングが特に重要です。つま先立ちした状態のふくらはぎをよく観察し、どこの筋肉が張っているのかを確認してボトックスの量や注入箇所を決定します。
わき|わきが・多汗症を抑える
シワ取りや痩身効果を得るために使われるボトックスですが、わきがや多汗症の症状を抑える治療法としても人気があります。発達しすぎた筋肉の縮小だけでなく、汗腺の働きも一時的に抑える効果が期待できます。
一般的なわきが・多汗症治療の手術は汗腺を直接除去するため、切開を伴うことによるダウンタイムや色素沈着などのデメリットも考えられます。根本的な治療ではありますが、ダウンタイムや治療後は激しい運動や飲酒、入浴は控えなければいけません。
一方で、ボトックス治療なら治療箇所にメスを入れることなく注射のみで済むため両わきの治療は約5分で完了します。ボトックスでの多汗症治療では、わき以外に手のひらや足の裏なども施術可能です。
ボトックス注射を検討するときの注意点
ボトックス注射を検討している方の中には、治療を受ける上で本当に自分に合っているのか不安に思っている方も多いのではないでしょうか。ボトックスを受ける前に、あらかじめ注意点を確認しておきましょう。
もともとの骨格は変えられない
エラ張りをボトックス治療で改善したい方は多いかもしれませんが、骨格が原因となるエラ張りにはおすすめできません。
ボトックス治療に使われる製剤の主成分であるボツリヌストキシンという毒素は、発達した筋肉の縮小や緊張を和らげる働きをします。あくまで筋肉に作用するため、もともとの骨格が原因でエラが張っている方にはボトックス治療は適していないといえるでしょう。
自分の症状が骨格によるものなのかわからない方は、クリニックのカウンセリングで相談してみましょう。
体質的にボトックス注射が合わない人がいる
ボトックス注射は誰でも受けられるわけではありません。ボトックス注射が受けられない方の特徴を以下にまとめました。
- 皮膚の炎症や疾患がある
- 抗凝固剤を使用中
- ケロイドや糖尿病などの体質的な障害がある
- 神経筋接合部の障害を持つ
- 妊娠中・授乳中
- 妊娠の可能性がある
ボトックス治療は妊娠中の母体や胎児への安全性が確立されていません。ボトックス治療を受ける場合、女性であれば月経が2回終わるまで、男性であれば3カ月は避妊することが推奨されています。
ボトックスの副作用とは|把握してから施術を受けよう
注入治療でメスを入れることなく、気軽に痩身効果が期待できるとして人気のボトックス。ただし、治療を受ける際は少なからずリスクもあります。ボトックス治療で懸念されている副作用について確認していきましょう。
内出血してしまうことがある
ボトックスは注射器を使って、ボトックス製剤を治療箇所へ注入していきます。注射針を刺す必要があるため、内出血が起きるケースは珍しくありません。
ただし、ボトックスで使用する注射器は細い針であることから、内出血が起きたとしても目立ちにくいといわれています。内出血は、1週間ほど経てば徐々に目立たなくなっていきます。気になるようであれば、メイクで隠すことが可能です。
施術後に体調不良になる場合がある
ボトックス治療は、ボトックス製剤が体質に合わず体調に支障をきたす可能性があります。腫れやむくみ、ひどい場合は吐き気やめまいなどが起こる場合もあるでしょう。
ボトックス製剤の効能で顔の筋肉に変化が起こり、バランスを崩してしまうケースもあります。普段使っていなかった顔の筋肉を酷使すると頭痛の原因になることも。どの症状も数日で治まることがほとんどですが、体調に不安を感じるようであればクリニックの医師に相談しましょう。
効果の出すぎによる表情のこわばり
ボトックス治療には筋肉の動きを抑制する働きがあるため、製剤の濃度が高すぎたり必要以上の量を注入してしまうと効果が出すぎる可能性があります。効果が出すぎた場合、表情筋がうまく動かしにくくなり、違和感を覚える方もまれにいるようです。
顔の表情筋にしかこのような症状は起きず、エラ付近やふくらはぎにボトックスを注入してもそしゃくができない、歩行が困難になるなどの副作用は出ないといわれています。
ボトックスを成功させよう|クリニック選びのポイント
満足のいくボトックス治療を受けるには、良質なクリニックを選ぶことが大切です。
ここではフェアクリニックの院長が考える、良質なクリニック選びのポイントについて解説していきます。
医師が日本形成外科学会専門医の資格を持っている
腕の良い医師に任せたい方は「日本形成外科学会専門医」の資格を持った医師が在籍しているクリニックを選ぶのがおすすめです。
日本形成外科学会専門医は、形成外科において経験と実績を積んでいる医師だけが認定される資格です。認定医になるには難易度の高い認定試験をパスした上で症例実績を提出する必要があり、医師だからといって誰でも簡単に取得できる資格ではありません。
日本形成外科学会専門医の認定を受けるには、以下のような基準をクリアする必要があります。
- 指導医のもとで6年間形成医学に携わり、自ら執刀実績をつくる
- 幅広いジャンルの形成外科の執刀実績を提出し、筆記試験に合格する
- 5年ごとに資格保持のための更新があり、症例実績を100件提出する必要がある
- 定期的な学会発表と講習の受講
資格の取得・維持の難易度が高いことから、日本形成外科学会の専門医であるかといったポイントで美容クリニックを選ぶ方も増えています。
医師がカウンセリングから治療まで一貫して担当する
カウンセリングから治療までを医師が一貫して担当してくれるクリニックがおすすめです。当たり前に思うかもしれませんが、カウンセラーが治療方針をほとんど決め、医師とのカウンセリングは数分で終わってしまったというケースもよく耳にします。
ボトックス治療は「どの箇所の筋肉が発達しているのか」「そもそもボトックスが適しているのか」といった医師の診察の上での判断が重要です。患者さまの希望する仕上がりや治療箇所を十分に相談できるよう、カウンセリングに十分な時間を確保しているクリニックを選びましょう。
症例動画で効果を実際に確認しよう
フェアクリニックで実際に行われたボトックス治療の症例動画をご紹介します。どのように施術が進められていくのかが不安な方や、初めて美容クリニックを利用する方はぜひ一度ご覧ください。
エラボトックスで小顔を実現
この動画では、フェアクリニックの柴田院長が自らエラボトックス注射を自分のエラに注射する様子をまとめています。
実際の患者さまへ施術しているように、自分のエラの状態を説明した上でボトックス注射の注射針を刺しているところまで見られるため、ボトックス注射を受けたことがない方は必見です。
こちらはフェアクリニックの柴田院長が行ったエラボトックス治療の2週間後の経過について解説している動画です。ビフォー・アフターを見比べている様子も、動画の最後にまとめました。
効果の度合いだけでなく、副作用や日常の過ごし方の様子も詳しく解説しているので、ボトックス初心者の方におすすめです。治療前に見てもらうと、施術のイメージがよりしやすくなるでしょう。
わきボトックスでわき汗軽減
この動画では、わきボトックス治療を定期的に受けているフェアクリニックのスタッフの症例を紹介しています。
わきボトックスはエクリン汗腺の働きを抑制して汗の分泌量を減らす治療です。こちらのスタッフは産後の体質変化によってわきの汗が気になるようになり、毎年汗をかき始める5月ごろからわきボトックスを受けています。
動画内では実際にスタッフがボトックス治療を受ける様子を視聴できます。
注射針を刺す痛みを緩和させるよう、治療箇所であるわきをよく冷やすのがコツです。動画内では麻酔は使用していません。2週間後の経過は以下の動画で紹介していますので、気になる方は併せてご覧ください。
まとめ:ボトックスを打ってなりたい自分に近づこう
ボトックスは、シワやエラの張り、ふくらはぎの太さ、わき汗といった悩みを解消するための効果的な治療法です。効果としては、シワの軽減やエラの縮小、ふくらはぎの引き締め、わき汗の抑制などが期待できます。
しかし、一時的な赤みや腫れ、頭痛などの副作用が起こることもあります。ボトックスの施術を検討する際には、自身の悩みと副作用のリスクを十分に考慮しましょう。
フェアクリニックでは、経験豊富な院長が自ら丁寧なカウンセリングを行い、最適な施術プランを提案いたします。安心して施術を受けたい方は、ぜひフェアクリニックのカウンセリングにお越しください。