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美容コラム

美容業界を暴露!ノルマ、悪質な値上げ、おとり広告

この記事を書いた人

柴田 健了(しばた たけのり)

京都大学医学部卒。日本形成外科学会専門医。長年の治療実績、論文の成果が認められた医師のみが認定される日本形成外科学会専門医の資格を持つ。20年以上形成外科・美容外科の専門医として従事し、大手美容外科を経て、フェアクリニック川口院/東京院を開設。クリニックのコンセプト「フェア(正しい・明瞭)」を掲げ、良質な技術を提供。▶公式サイトURL:https://fairclinic.jp/about/

出演者情報

柴田医師:美容整形の女性の悩みについて本音の情報を発信している「Dr.柴田の美容整形予備校」主宰。

曽山医師:セイコメディカルビューティークリニック医師。

てんP:萩原 靖洋こと、美容プロデューサー。25年で約10万人の患者様をカウンセラー・事務長として対応。

くらぬき:美容クリニックの主任カウンセラー。

師長ちゃん:フェアクリニック、スタッフ。

美容業界の裏話

萩原:自分たちでやってるとそういう風にできると仰ったんですけど、本当まさにそれだと思ってて、いわゆる全国チェーンで雇われ院長。雇われ院長って「院長」という肩書ついてますけど、所詮サラリーマンなので、ノルマがあったり、スタッフから「ここまでやってください。私たちの歩合のこともあるので」みたいに言われるとやらざるを得ないことってあるじゃないですか。それは必要ないんだからダメだよみたいに言ってると、本部みたいなところから「あの先生全然営業に協力的じゃないです」みたいなことで…。

曽山医師:評判が悪くなる。

萩原:悪くなるわけですよね。全国チェーンだとやっぱり従わざるを得ないというか。そういうことってありました?曽山先生、柴田先生。

柴田医師:後ろから撃たれたことある。

萩原:よくぞ生きてらっしゃいました。

柴田医師:スタッフからあっち回ってこっち回って…。

萩原:どうするんですか?

柴田医師「はいはい」って聞きます。「分かりました分かりました」って。

萩原:どこかから電話でくるんですね。曽山先生どうでした?

曽山医師僕はもともといたところが、そんなに営業するようなところじゃなかったので、他院の情報とか他のクリニックの友達からそういう話は聞くけど。あまり営業をしないから、僕は長くそこで勤めた。

美容カウンセラーは無理な営業を強いられたらどう思う?

萩原:えげつない営業って強いられたらどんな?カウンセラーの立場として。

くらぬき:私もフェアにやりたいカウンセラーなので、良心の呵責っていうんですか。

萩原:ストレスになる?

くらぬき:なりますね。不必要なものまで勧めちゃうと、こっちがすごく申し訳ない気持ちになっちゃうので。

萩原:それってでも理念が一緒の人たちで集めないと、変にノルマや歩合が発生してるから一人だけ営業を取りに行ったりするとクリニック結構ガタガタになっちゃうじゃないですか。看護師さんだってノルマや歩合があるところはあって、化粧品やたら売りつけるとか、月の施術決まったみたいな、師長ちゃんが「私決めてきたよ」みたいになると、くらちゃんが「その人、私営業したから!」みたいな感じで、ケンカが起きる。だから自分たちでやると、そういう方針でスタッフさんたちに入ってもらったときも、こうじゃないよってことをちゃんと言えるっていうのが強いですよね。

曽山医師面接の時聞かれますもん。「ノルマあるんですか?」って。「一切ないです」けど。

師長ちゃん:看護師の資格を持ってやってる人たちに、ノルマを課すというのはそもそもどうなのかな?って思っちゃうところはありますよね。

萩原:どこかで医療なんだけど営業的な要素もやっぱり強いのが自由診療だと思うので。

ゲット率とは?

柴田医師医者もゲット率とかつけられますもんね。何人診察をして売り上げがいくらだったかとか。

萩原:成績が悪いと何か言われたりとか。

柴田医師:そこは言われなかったけど、ゲット率は存在してた。

萩原:なんとなく…。

柴田医師:「この人は成績が悪い」とかね。

曽山医師:先生ゲット率どうだったんですか?

柴田医師:まずまずって感じでしたね。

萩原:僕たちがいたところは一覧表でしたもんね、先生。毎週月曜日に…。

曽山医師:売上表。

萩原:でも何となくやっぱり見てて僕たちは、近場のクリニックと勝手に競争はしてましたよね。それで若干患者さんに無理強いしたりということも、僕は…あった…ので、すいませんアンフェアでした…。総じてやっぱりある程度自分の理念の中でやれてて、ストレスってないものですか?

曽山医師:ないですよ。売り上げ重視じゃないので。ゲット率はない。

患者様に営業しないクリニックの方が通いやすい

萩原:結果やっぱり「このクリニック何も勧めてこない」みたいになってると、患者さんも通いやすいんだと思うんですよ。まして今、全国チェーンが鹿児島なんかにも結構できてると思います。テレビCMバンバンやってるところが、結局29,800円、79,800円で呼んでおいて、70万だ80万だ140万だみたいな話になったっていうのが回ると、「結局美容外科ってダメなのね」みたいな感じになっちゃうのは、めちゃくちゃ腹立ちます。これで長くご飯食べてると。いい加減なことして畑荒らすんじゃねーよって思っちゃうんですよね。

曽山先生のアップセル撲滅活動

曽山医師:だからという訳じゃないですけど、二重の料金とかでCMあるでしょ。大体みんなそこに行っちゃって騙されちゃうから、僕らの元々の料金って大手広告の料金より高かったんですけど、そういう人たちを減らす目的でその料金を作りました。どういう方法かというと、瞼板に一点で留める方法なんですけど、それでもしっかりラインできる人いるじゃないですか。そういうこっちは簡単な方法をするよ、あと保証はちょっとつかないよ、っていう感じで、だけど本当にその値段でやりたい、それならやろうかなっていう人いるじゃないですか。騙されちゃうような人たちにも、まず価格で僕らのことを知ってもらって、ちょっと正しい情報を伝えた上で、きちんと安い価格でやりたい人にはその価格でやってるので、撲滅活動。

萩原:啓発的な感じですかね。美容外科の正しさをみたいなところで。大手と呼ばれるところは到底そんな金額でやってたらCM料も回収できないわけじゃないですか。そこから上げていくっていうえげつなさ。

曽山医師:あれはドクターはやっちゃいけないですよね。大手のドクターがあれやっちゃうとマイナス評価になると思うので。あれだけCMしてるやつを止めるのがまず最初の仕事。

萩原:最近は三文字のクリニックがすごく活躍していて、暗躍しててというか、めちゃくちゃやってるなと思うんですけど、でもその昔だって、S川美容外科なんかは、はるか昔からそのやり方でずっとやってるわけじゃないですか。でも、なくならないですよね。

曽山医師:この業界ぐらいじゃないですか?一番テレビCMとかで目にする、そのモノを本当に勧めてこないっていう業界。

美容外科では問題にならない、おとり広告

萩原:そうかもしれないですね。この間TikTokでスシローの話を出したんですけど、消費者庁から措置命令が出たんですよね。ウニとカニを扱ってないものをキャンペーンで扱ってますってやって、本当一皿か二皿しか用意してない。だから行くとみんな食べれないっていうので、うわーと声が上がって、措置命令が出た。これがおとり広告だったら、美容外科もそうじゃないの?と思ったんですけど、美容外科がそうならないのは人が声を上げないですよね。整形してこうでしたってことを消費者センター、消費者庁に大して言わないから結局問題にならないんだろうなと思ったんですよ。何でなくならないんですか?

柴田医師:何をやってるか分からないからじゃないですかね。

萩原:患者さん側からしたら何されてるか分からないということですかね。

柴田医師:そう。手術って切って、開けて、やってるフリして縫ったら何かやった感があるじゃないですか。

曽山医師:「この糸は特殊な糸です!」って言われたら、それにたくさんお金を払っちゃっても原価そんなに変わらないのに…。

萩原:確かにそうですよね。電気メスを使ったら◯◯円っていうのがあるんですよ。じゃあそれ以外の止血って何ですか?

柴田医師:手で押さえる。止まれってずっと。

曽山医師:ワキガであったの知ってます?ワキガって形を作るものじゃないじゃないですか。切って適当に取ったとしても、ちゃんとやったのかどうか分からないじゃないですか。コンプレックス産業というか。コンプレックスを持った人が来るから、「あなた臭いがひどいよ」って言われて、そしたら高いお金も払っちゃうかもしれないし、しかもしれを簡単にささっと終わらせてて、また臭いが出て来て、「あなたまだ必要ですよ」って何回も手術して。あれはでも…脱税して逮捕…。

萩原:そうなんですね。

曽山医師:同じ手口で被害を受けた人が立て続けに出たから、問題になった。

萩原:そうですね。そういう声がまとまらないとダメなんでしょうね。こういう話を私たちの中では常識なんだけれども、観てる人たちは全然分からない。美容外科って華やかで、お医者さんてすごく正しい人たちが多くてみたいなイメージだから、なくならないのかなという風に思います。僕はできれば曽山先生とシリーズ化して、こういうことをどんどん言っていきたい。

曽山医師:二重まだネタありますからね。

萩原:次回いきましょうか、それ。熱くなりました。ありがとうございました。

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