院長ブログ

【医師が解説】脂肪吸引の危険性とは?

脂肪吸引の危険性について

 

柴田医師:では、脂肪吸引の危険性について、授業を始めましょう。こんにちは、ドクターの柴田です。

くらぬき:秘書のくらぬきです。

柴田医師:では、今回の授業内容を、くらぬきさんお願いします。

くらぬき今回は脂肪吸引の危険性についての授業です。

柴田医師:脂肪吸引は怖いとか危ないという認識は、一般の方も持ってらっしゃるかなと思います。

くらぬき:カニューレという管をお腹に刺して吸いながら動かす、という治療だとご存知の方も多いので、怖いイメージは持たれますよね。

柴田医師:はい。実際に事故も起きていますので、そういうニュースも影響していると思います。

脂肪吸引の事故ニュースなどの影響で危険なイメージが付いている

脂肪吸引はどんな治療?本当に危険なの?

くらぬき:脂肪吸引はどういった治療で、実際に危険性はありますか?

柴田医師:実際に、脂肪吸引している動画がありますので、そちらを御覧ください。
※実際の治療映像は動画から御覧ください

柴田医師:これが、実際のカニューレです。

柴田医師このカニューレは鉄でできたストローみたいな物で、これに吸引の機械、掃除機みたいな物を付けて、皮膚の下に入れて、動かす事で脂肪を吸っていくというような事を行います。実際事故が起きるというのは何だって言うと、聞いた事ある事例だと、お腹の脂肪吸引をした時に、どこからか内蔵の方に入っていったと…カニューレが入っていき、腸管に傷がついたという事例は聞いたことがあります。

お腹の脂肪吸引時にカニューレが内臓の方に入ってしまい腸管に傷がついた

柴田医師:基本的には脂肪だけを吸うものなので、例えばお腹の内臓には届かないんですけれども、お腹の場合は例えばおへその辺りだけを、ギリギリすぐに内蔵に近いところにあったりしますし、もう一つはヘルニアと言って、内臓が飛び出ちゃったりしてる時に、カニューレで突いてしまうという事例もありますので、そういった事がいわゆる危険ということになるのかなぁと思います。

おへそ付近の脂肪や内蔵が飛び出している場合、カニューレで突いてしまう危険がある

柴田医師:あるいはですね、脂肪吸引というのは脂肪とともに赤血球を引くので、貧血気味になるというのはあるので、吸引量によってはそれがかなりの貧血を起こすという可能性もありますので、危険がない治療は言えないかなとは思いますね。

柴田医師:そういった中で、どうやったら安全にできるのか、というところが大事で、例えば腸管を傷つけないとかという事に関しては術前診察が大事になってきますし、あとは取り過ぎて貧血を起こすという事に関しては、取る量というのものはその人の体の大きさ等をちゃんと見て、その上でどこまで取れるという風な判断を事前にしておくことが大切かなと思います。

脂肪吸引の適正量は体の大きさによって変わる、どこまで取るべきなのかなどの術前診察が大事

安全に脂肪吸引すると効果がなくならない?

くらぬき:安全に吸引し過ぎると大した量を吸えなくて効果が無いという事はありますか?

柴田医師安全って考え過ぎてちょっとしか吸わないってなると、効果が無いっていう事が本当にあり得える事なので、どれぐらい吸ったら効果が出るし、どれぐらい吸ったら危ないかっていうことは、ちゃんと判断しないといけない手術ではあります。

くらぬき:その判断というものは、ドクターの経験によるものが大きいですか?

柴田医師:はい。やはりある程度教科書的なルールというかあるんですけれども、それだけではなかなか実感できないこともあるので、やはり経験していくうちに分かるということは多いかなと思います。

教科書的なルールはもちろん、それだけでは実感できないドクターの経験値も大事

まとめ

くらぬき:脂肪吸引の危険性と安全な方法について良く分かりました。

柴田医師:ここまでぶっちゃけた内容でいいのかなというところは迷いましたけれども、安全に行えば必ず効果が出る治療ですので、逆にどこまでが危険なのかちゃんと知っておくべき治療という事もありますので、また新しい情報をお伝えするという意味でも今回の題材にしました。今回の授業はここまで。

柴田医師くらぬき:ありがとうございました。

 

出演者情報

柴田医師:美容整形の女性の悩みについて本音の情報を発信している「Dr.柴田の美容整形予備校」主宰。

くらぬき:美容クリニックの主任カウンセラー。

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