美容外科医が自分で試した栄養療法——体感した変化を正直に書きます

フェアクリニック院長 柴田健了


前回の記事で、栄養療法・機能医療を学び始めた経緯をお話しました。今回はもう少し具体的に、私が実際に自分自身で試してきたことと、そこで体感した変化についてお伝えします。

最初のきっかけは糖質制限でした

栄養に興味を持ったのは、糖質制限ダイエットがきっかけでした。医師として食事と身体の関係は当然知っているつもりでしたが、実際に自分で試してみると、体重が落ちるだけでなく、身体全体の調子が変わる感覚がありました。「食べるものを変えるだけで、これほど変わるのか」という実感が、その後の探求の出発点になっています。

ただ糖質制限を続ける中で、便通が悪くなるという変化も出てきました。そこでビフィズス菌を試したところ、これが明確に効いた。腸内環境を整えることの大切さを、自分の身体で初めて実感した瞬間でした。

コロナ禍でファスティングとサプリメントへ

コロナ禍で外出が制限されるようになったころ、ファスティング(断食)を試みました。最初は半信半疑でしたが、やってみると身体がリセットされるような感覚があり、食事との向き合い方が変わりました。

この頃から栄養療法の文献を本格的に読むようになり、メガビタミン療法にも手を出し始めました。大量のビタミンを摂取することで身体にどんな変化が起きるのか、自分を実験台にして確かめていきました。

体感した変化

試行錯誤を続ける中で、いくつか明確な変化がありました。

まず頭痛がほぼなくなりました。それまで当たり前のようにあった頭痛が、気づいたらほとんど出なくなっていた。これは自分でも驚くほどの変化でした。ナイアシン(ビタミンB3)を試した時期には、血中コレステロール値が下がるという変化も数値として確認できました。

肌の調子も明らかに良くなりました。ニキビや肌荒れ、くすみといった悩みは、スキンケアだけでなく栄養状態と深く関係していることを、自分の身体で実感しました。美容クリニックに来院される患者さんの肌トラブルにも、同じことが言えるケースが少なくないと感じています。便通も、ビフィズス菌から始まってさらに安定してきました。

特にビタミンA内服は花粉症対策として服用していましたが、気づいたら肌の質感がとても良くなり、脂腺増殖症も改善しました。(ただし、ビタミンA内服を長期に行うことはリスクも伴いますのでご注意ください)

体重が落ち、頭痛がなくなり、肌が変わり、腸の調子が整う。薬ではなく、栄養素でここまで変われるという事実は、医師としての私の見方を大きく変えました。

「自分で試す」ことの意味

医師として患者さんに何かを勧める時、自分が試したことがあるかどうかは大きな違いだと思っています。効果だけでなく、どんな感覚があるのか、続けるにはどうすればいいのか——そういったことは、実際に試さないとわからない。

この経験の積み重ねが、美容医療と栄養療法を組み合わせた診療への確信につながっています。外側からのアプローチと内側からのアプローチ、その両方を持つクリニックとして、フェアクリニックはこれからも進化していきます。

著者 美容外科医 柴田健了 医療法人社団 フェア 理事長/日本形成外科学会 認定 形成外科専門医/日本美容外科学会(JSAS)認定 美容外科専門医

フェイスリフトを中心に、たるみ・しわ改善、二重術や目元の若返り治療など幅広いエイジングケアを専門としています。
日々の診療を通じて感じたことや、美容医療の現場での気づき、ときにはプライベートなことまで、ここで自由に綴っていきます。
より確実な提案を通じて、美容医療をもっと身近に、もっと安心できるものに──その思いを込めて発信しています。

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最終更新:2026/05/28

美容外科医 柴田健了

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