著者 美容外科医 柴田健了 医療法人社団 フェア 理事長/日本形成外科学会 認定 形成外科専門医/日本美容外科学会(JSAS)認定 美容外科専門医
フェイスリフトを中心に、たるみ・しわ改善、二重術や目元の若返り治療など幅広いエイジングケアを専門としています。
日々の診療を通じて感じたことや、美容医療の現場での気づき、ときにはプライベートなことまで、ここで自由に綴っていきます。
より確実な提案を通じて、美容医療をもっと身近に、もっと安心できるものに──その思いを込めて発信しています。
柴田医師:美容整形の女性の悩みについて本音の情報を発信している「Dr.柴田の美容整形予備校」主宰。 萩原:てんPこと、美容プロデューサー。25年で約10万人の患者様をカウンセラー・事務長として対応。 くまきちさん:患者様(48歳)。
柴田先生:耳の前の傷から、そのまま延長したところに、髪の毛の中に傷があるので、ここにホチキスで留まってます。
萩原:5~6本というところですか?
柴田先生:そうですね。これは理由がありまして、糸で縫ってないのは、通常傷というのは皮膚表面だけじゃなくて、皮膚の一層奥の中縫いって言うんですが、皮下の縫合を行うんですけども、その方が傷が目立たない。きれいになるので、それをやるんですけど。髪の毛のある部分に皮下縫合すると、針で毛根を傷つけちゃうので、毛がどうしても抜けやすくなる。傷が目立つということで、だったらなるべく針で刺さないで固定できるようにホチキスで留めている。ただし、中縫いをしていると、1週間で抜糸して問題ありませんが、控えに留めるので手術から2週間経ってから抜くという、そういう違いがある。
萩原:そうなんですね。1週間で全部終わってくれればハッピー・ラッキーなのに…みたいのはないですか?
くまきちさん:願わくば1週間で終わればいいんですけども、きちんと直すことに越したことがないので、ちゃんと直った方がいいなと思います。
萩原:やっぱり女性はそれを優先するんですね。多少日にちが伸びようとも、そっちの方が綺麗だったら、それを選ぶ。
くまきちさん:絶対やります。
萩原:なるほど。やっぱりハゲるのは心配ですか?
くまきちさん:いやです?
萩原:いやです。断言(笑)逆側もすごくきれいな状態ですからね。糸で留めるやり方だと、この時点で結構ハゲていたりとかしてたので、それがないっていうのは大きいですね。
くまきちさん:今もう取ってるんですか?
看護師:もう取ってます。
くまきちさん:全然痛くないです?
萩原:右側の抜鉤が終わりました。今の時点で、いわゆるハゲてる感じはないですからね。
萩原:じゃあ抜鉤はハゲさせないための方法であるということですね。抜く日が違いは出ますけれども、その方が綺麗ということでやっていますので、ご理解頂ければと思います。ここについて柴田解説でした。ありがとうございました。
くまきちさん:ありがとうございました。