著者 美容外科医 柴田健了 医療法人社団 フェア 理事長/日本形成外科学会 認定 形成外科専門医/日本美容外科学会(JSAS)認定 美容外科専門医
フェイスリフトを中心に、たるみ・しわ改善、二重術や目元の若返り治療など幅広いエイジングケアを専門としています。
日々の診療を通じて感じたことや、美容医療の現場での気づき、ときにはプライベートなことまで、ここで自由に綴っていきます。
より確実な提案を通じて、美容医療をもっと身近に、もっと安心できるものに──その思いを込めて発信しています。
萩原 靖洋:大学卒業後、美容外科・包茎増大クリニックへ入職。25年で約10万人の患者様をカウンセラー・事務長として対応。
細井 龍:アマソラクリニック院長。ドラゴン細井。 塩崎 正崇:アマシオクリニック院長。 赤嶺 周亮:日本形成医科学会、形成外科専門医。
萩原:私、今年50歳になります。リモートワークが増えてから、おじさんたち、私たち世代の患者様が非常に増えてるんですが、細井先生たちのクリニックはどうですか?
細井先生:僕は令和の虎に出たじゃないですか。あそこの社長さんたち、皆最近来ますね。
萩原:そうなんですね。おじさんの整形が本当に増えていて、「どこをどうすればいいですか」ってご質問結構いただくんです。富裕層の人たちだったら、お金に関してはいくらでもいいよってなるんですが、女性に比べて男性の方が、美容への財布の紐が固いと思うんですよ。「そんなすんの!?」みたいな。ヒアルロン酸1ccで6、7万円って言うと「そんなすんの!?」みたいな。
塩崎先生:金持ってるはずなのに?
萩原:はい。お金を持ってない人たちも結構来るなって。
塩崎先生:悪い政治家みたいな感じ。
萩原:内側からとって、埋めてあげる。
赤嶺先生:男性の方も最近ちょこちょこ来ますね。くま治療というのは本当に一番見える場所ですから。
塩崎先生:二重の人よりもくまの方が需要がある。
萩原:確かにそうですね。
細井先生:脂肪注入する時に頬を高くしてあげるんですよ、少し。頬全体を脂肪でオーギュメンテーションしてあげると、やっぱりいきなり若返ります。萩原さんもそうですけど、ちょっとこういう感じ。重たいですよね。
萩原:ちょっとやってもらおうかな。
細井先生:やって悪いことは1つもないですから。結局ゴツゴツしければゴツゴツしいほど老けて見えるので。
萩原:目の下はそう言われると非常に気になってきました。私28歳ぐらいの時からボトックスやり始めて、ヒアルロン酸、ゴルゴ線入れてとかやって、その後糸のリフトに移ってウルセラをやってみたいな感じでずっとやってきたんです。
細井先生:後はやっぱり眉下切開リフト。
萩原:私、やりまして。二重のラインがちゃんと出ると気持ちの中では結構ルンルンになるなって。
塩崎先生:目が楽になると皆ハイになるんですよ、人間って。
萩原:ダウンタイムOKの男性っています?眉下切って。
細井先生:男って伊達メガネかけやすいし、なんならグラサンかけてもいいわけじゃないですか。くまは特にマスクで隠せる。
萩原:そうですね。そういう層の人たちがやっぱり来やすいかもしれない、新宿渋谷は。
細井先生:美意識高いなと思いますけどね。
赤嶺先生:鼻施術も何かしら皆やってますし、そういう方って。
細井先生:ゴリラクリニックぐらいじゃないですか。資金力があれば、ニーズを捉えてそこに広告が打てるので、ちゃんと回るとは思うんですよね。脱毛したい男性もいるじゃないですか、ゴリラクリニックさんが男性美容整形をメインでやってるかって言ったら、またそれは別ですよね。肌治療とか脱毛がメインですよね。
萩原:でもそこから入らせて、他のことやらせていくっていうのはいいやり方かもしれないですね。今ちょっと聞いてて、脱毛で入らせて肌治療をやらせる、痩身やらせる、そこからまた美容治療もやらせるっていうのはいいかもしれない。
細井先生:男って結構口コミに弱いので、令和の虎も林社長がやったからバババババババみたいな。
塩崎先生:意外と皆右にならえというか。
細井先生:男って結構そういうとこあると思うんですよね。
萩原:そうかもしれないですね。男性をどうやってターゲットにしたもんかなとかって諸々考えるわけですよ。どういう風にしたら呼びやすいのかとか。
細井先生:メンズが見てるメディアを考えないといけないんちゃうかなと思ってますけどね。誰か適当な有名な人が1人やれば。メンズ美容は結構難しいと思いますよ。女性が、例えばですけど眉下切開をする人が500人に1人いたとすると、その5倍以上少ないと思うんですよね。3000人に1人とか。脱毛は多分世間的に認知されてきて、男性でもやるっていう。女性だからとかじゃなくて男性もやっておいた方がいいとかになって、それでも男性の方が少ないと思うんですよね。眉下切開が追いつくことはないでしょうね。別に自分の顔がどうでもいいと思ってるおっさんの方が多いと思うしね。何でやるかっていうと、よく見られたい・モテたいじゃないですか。てことは金持ちじゃないとやらないですよね。女の人はお金がなくてもやるんだけど、なけなしのローン組んでもやりたい。
細井先生:男は別に、まぶた被ってようが関係ないって思ってる人の方が多いですよね。
萩原:余裕が出てこないとそこに目が向かないのは男性だということですかね。
細井先生:そうですね、マズローの欲求じゃないですけど。かなり上位のところにあると思います。