豊胸について

(1)豊胸バッグ

もう数十年の歴史もあり、方法もほぼ確立され、安全神話もあった方法です。 一番のメリットは、胸の大きさを作るならやはり豊胸バッグが一番大きく出来ることです。 安全性については、テクスチャード(表面がザラザラした素材)がダメでもスムースタイプ(表面がつるつるした素材)ならまだ否定されていませんし、大胸筋下法ならば問題ないかもしれません。 デメリットは、拘縮(硬くなること)の可能性があることです。 それと特に大胸筋下法の場合、他の方法に比べて術後の痛みが一番強いと言えるでしょう。

(2)注入剤(ヒアルロン酸)による豊胸

SubQ(サブキュー)という素材を主に使います。 持続は2年くらい、というところです。 まあ、比較的手軽です。 しかし、少し硬いんです。なので、奥の方にシコリがある感じになります。 あと、レントゲンに写ります。 注入後の感染は、私の数十例の経験の中ではなかったのですが、学会の報告では数件あるようですね。

(3)脂肪注入による豊胸

脂肪吸引の際、吸引した脂肪を胸に注入するということで、 なんと言ってもメリットは「痩せたい部分は痩せられるし、胸も大きく出来るし、とてもいいじゃないか」という所、 それと、自分の組織を使っているので拒絶反応のようなことは無いという所です。 10年ちょっと前はシコリが出来やすく乳ガンか見分けがつかないとか、シコリが感染することがあるだとか、脂肪注入をしてもある程度吸収されるのであまり大きくならないなど、業界では否定的な意見もまあまあありました。 が、注入法もだいぶ進歩し、生着率も上がり感染などのトラブルは減っていると思います。 形と柔らかさは自然です。 デメリットを挙げるとしたら、脂肪吸引もするので胸以外も手術することになるため、体の負担は他の方法よりもある、というところでしょうか。

著者 美容外科医 柴田健了 医療法人社団 フェア 理事長/日本形成外科学会 認定 形成外科専門医/日本美容外科学会(JSAS)認定 美容外科専門医

フェイスリフトを中心に、たるみ・しわ改善、二重術や目元の若返り治療など幅広いエイジングケアを専門としています。
日々の診療を通じて感じたことや、美容医療の現場での気づき、ときにはプライベートなことまで、ここで自由に綴っていきます。
より確実な提案を通じて、美容医療をもっと身近に、もっと安心できるものに──その思いを込めて発信しています。

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